渋谷スクランブルのBABYMETAL東京ドーム看板
やっかいなのは、何も知らないことではない。実際は知らないのに、知っていると思い込んでいることだ。(マーク・トウェイン)
It ain’t what you don’t know that gets you into trouble. It’s what you know for sure that just ain’t so.
国内MVP内藤哲也 職人指数work rate No.1 ケニー・オメガ
▼タダシ☆タナカ&シュート活字委員会 鷹の爪大賞2016
年間回顧:不確実性の時代とトランプ大統領の誕生
・MVP 内藤哲也 鈴木みのる Dアンブローズ Cマクレガー
・流行語大賞:時限爆弾 デ・ハポン 東京五輪 本誌・踏み絵論
・カムバック賞:全日本プロレス 宮原健斗 巌流島 谷川貞治
・真実の扉賞:天使アリ逝去と猪木~40年目のコールドケース石碑
・現場監督賞:GAMI ジョー・シルバ勇退 本誌・KOBAMETAL
・絶望さえも光になるBABYMETAL神ってる~フォースの覚醒
マット界という小宇宙内でのどうたらより、国際情勢での不確実性の時代ニュースが余にもインパクト絶大の2016年だった。Brexit(ブレクジット)=英国のEC離脱に、トランプ大統領の誕生! 後者に関してはプロレス頭の実業家トランプなんで、ワークとシュートの境界線を突き抜ける暴言の数々が、かえって過激な支持者を投票場に向かわせた。プロレス頭を回転させての勝利だから、マット界考察に絡めて本誌登場が許されたが、国内に絞れば新日のV字回復は『鷹の爪大賞 2015』時点で早くも終わってしまい、ブシロード木谷高明会長はキックボクシングKNOCK OUTの立ち上げに動いていた。本人の表現を借りれば、「プロレスにはWWEという上位概念があるけど、キックはない」との経営判断だ。中邑真輔の流出を止めることが出来ないと悟ったことも転機を促した。
マイナーなジャンルで誰がMVPで、どいつが敢闘賞とかやってもむなしいという議論は無視できない。「世間はオカダ・カズチカすら知らない」と言われたら反論できないからだ。オカダも抜群の安定感で年間乗り切ったが、G1とかでも内藤哲也が主役だった大会の数を見れば貢献度と好感度の急上昇は選考基準で考慮しないといけない。ロス・インゴベルナブレスのグッズをどれだけ売ったかも大きい。新日が国内の盟主という構造は変わってない。
裏MVPはまたしても鈴木みのる。年間最高試合賞のダウン役こそが最優秀選手というシュート活字が何十年も前から一貫して活字にしてきた理屈からも、特に「鈴木軍完全撤退」の3大会メイン(11・23&12・2後楽園、12・3ディファ)3試合とも、30分超え激闘をこなしたのだから凄い。やられる際のセール表情の上手さと、しんどさを顔に出さないポーカーフェイスの使い訳は「巧の域」に昇華した。ちなみに、ノア12・2後楽園大会、GHCヘビー級選手権試合(中嶋勝彦戦)は37分01秒と、GHC史上最長タイムに。鈴木のプロレス頭が読めるツワモノなら、時間は狙ってやったことを納得するしかない。あっぱれである。
大人のファンには勝敗ケツはわかりきったことでどうでもよい。元格闘家の鈴木はプロレス神の域に踏み込んだ。
週刊ファイト12月15日号ノア鈴木軍猪木初代タイガーKNOCK OUTマサ斎藤NXT大阪プ映画
ノア時限爆弾スクープは週刊ファイト本誌で爆発スクープ第6弾まで連載したので、先行情報や深淵分析は本稿で繰り返しはしない。ぜひバックナンバーをまとめ買い、大人買い願いたいが、鷹の爪大賞では経緯の整理に徹したいと考える。
ノア時限爆弾スクープ
▼ノア年内!?
週刊ファイト7月14日号WWE両国ノア年内Dream猪木狂虎大阪新日キック江幡塁UFC欠場
▼ノア身売り闇と新日見限り~マット界伝統ババ抜きゲーム開始考(爆発スクープ第1弾)
週刊ファイト11月10日号ノア身売り高円寺W-1河野真幸JWP中島安里紗トランプ長州力
最初に本誌が「ノア年内!?」をスクープしたのは7月から。流行語大賞としての「時限爆弾」ということでは8月のG1クライマックスであり、11・5大阪大会で破裂する予告だった。要するに新日は選手派遣のみならず、現場監督(業界用語booker)の邪道(キャプテン・ノア)と矢野通まで常駐させてノアを支援、あるいは実行支配してきたが、経営難が解消せず救済合併なり、追加融資を断り「見限った」ということだ。11・5大阪大会では「鈴木軍リターンズ」が想定されていた。
ところが、10月10日に弁護士を伴って丸藤正道が全日本プロレス⇒WRESTLE-1の内田雅之氏に泣きつき、噂では軍資金で当面必要なのは数百万円程度となって、それなら純血の所属選手に戻っても回していけると判断、事業譲渡という形で電撃的に交渉がまとまった。丸藤リーダーは、自身や中嶋らは新日が引き取ってくれることを知っていながら、仲間を守り、ブランドを維持するいばらの道を選択したということだ。
10月末までは内部スタッフにも身売り情報は伏せられていたと推定され、11・5はノアが沼津大会と重なるものの、メインでなければ大阪に間に合う?とかの会話が業界人の間でまだ交わされていた。但し、さすがに新日上層部にまで隠していたわけではない。新日10・21後楽園ホール大会で時限爆弾の映像デザイン背景が替わり、日本・イギリス・メキシコ・アメリカ国旗が追加されたのは意味深だろう。ここから「時限爆弾あるある詐欺」が始まる。
続くノア10・23横浜文化体育館大会、大人のファンが試合結果に驚いたのは柴田勝頼がアップで潮崎豪がダウンだった点に尽きる。このカードは1・4東京ドームまで引っ張ると読まれてたからだ。ブッカーと知恵比べしながら底なし沼を楽しむスマートはここで謎が解けたことになろう。
©東京スポーツ
月曜10月31日夜にディファ有明の事務所に全員招集がかかったという11月1日発売の東スポのすっぱ抜きを契機に、事態は大きく変わってくる。長らく煽られた新日11・5大阪大会では、ビデオ画面の爆発映像とともにメキシコから凱旋帰国の高橋ヒロムが花道に登場。幸いなことにお客さんが暖かく迎え、ルックス含めて高橋もそれなりに恰好がついたから、あれだけ煽っておいて期待外れとか、ブーイングにはならなかった。
ノアは一部で親会社と揶揄されていた新日から見捨てられた。それが鈴木みのるが「時限爆弾」を口にし始めた発端だ。2年続いた鈴木軍との抗争は終結を迎えるとの暗示である。ところが全日本プロレス⇒WRESTLE-1の内田雅之会長に興行権が事業譲渡されて、計画解散なりの予定が狂った。マット界流行語大賞「時限爆弾」の、あるある詐欺が始まる。以降はやはり、興行を引っ張るアングル化してしまったことは否めない。
2017年のノアは不透明のままだ。すでにディファ有明の事務所や寮から年内に追い出されることが決まっており、寮に住んでいた選手らの右往左往が始まっている。また、営業の重鎮でもあった永源遥さんが亡くなった。別冊宝島では黒い勢力とのパイプ役だと活字にされたが、会社を辞めてはなかった。新体制になってさすがにお払い箱を通達された矢先の訃報だった。どこよりも早くスクープしたのは本誌・井上譲二記者である。マイティ井上に「どうやら解雇というか、給料をもらえなくなるみたい。トシもトシだし隠居するしかないよな」と漏らしていた。
週刊ファイト12月8日号全日両国東京愚連隊永源遥ノア爆破長州天龍鷹の爪大賞巌流島
ガラパゴス島国の小さな話題よりも、金額ベースではやはりWWEやUFCに言及しないと全体像が見えない。RawとSmackDownが再びブランド分割になって、一方で第三ブランドNXTが単独のロンドンやトロント公演、大阪上陸まで成功させている。UFCはなんといっても邦貨約4000億円での売却に尽きよう。こちらも他誌にない深淵分析はバックナンバーのまとめ買いを願い、本稿では割愛させていただく。
週刊ファイト11月24日号NY上陸UFC天龍映画ゴマシオ秋山準Bellator糞中国高野人母美
海外MVPの観点では、相変わらず元シールドのディーン・アンブローズ、セス・ロリンズ、ロマン・レインズが引っ張った。あと、受け狙いの選考と思われるのも嫌だが、中邑真輔、AJスタイルズこそMVPという、新日プロ信者がいてもおかしくない。NXTは現在、ASUKA華名含めて日本人選手が王者、あるいは主役なんだし、それで世界巡業できている実績はもの凄いこと。また、AJスタイルズはWWEに転出してすぐにスマックダウンのトップとして扱われ、何回メインイベントを務めたのか。ただ、読者より半歩先を行くライターが人気者なのが世の常で、三歩も先を踏んでしまうシュート活字員会はヒール役だけど、そのAJスタイルズよりも凄いのがケニー・オメガの貢献だったと活字に残しておきたい。
巌流島ブレイク!Bookerとは何か? マーク/シュマーク/スマート考
格闘技において救いというか希望の星なのが、3月、7月、10月の大会と回を重ねるごとに新たなファン層を堀り起こした巌流島だ。UFCブランドに4000億円の価値があったのか否かはさておき、それだけ総合格闘技においては一党独裁的な地位にあったことを意味する。実際、北米ではMMAという呼称よりもUFCとして認識されているのが現実だ。そうなると、日本のプロモーションがどれだけがんばっても二軍リーグみたいなことになってしまう。パンクラスがLINE戦略を強化したり、TOKYO MXで地上波放送を始めたとか、DEEPはAbemaTVで無料放送になり、WSOF-GC合同興行の話題もあるが、メジャーとされるRIZINでさえ、時限爆弾がチクタク鳴っているとタブーに突っ込んできたのが週刊ファイトである。
そこで「巌流島」の誕生である。日本発の格闘技であることを生かすには、どのようなルールが相応しいのか。さらには円形の闘技場や袴姿のレフェリー、リングガールは巫女といった視覚的プレゼンテーション含めて、「武道」の醍醐味をプロ・スポーツとして魅せることが落としどころになろう。「なにをもってして公平なのか」の議論はともかく、巌流島は相撲を生かせる競技にした出発点以下、カマキリ拳法まで再発掘させたのだから単純に面白い。大会名通りの「公開検証」シリーズを経て、新格闘技・巌流島が2016年に確立したことは称賛に価する。
ベストバウト賞は10・21『全アジア武術選手権大会2016 in TOKYO』のトーナメント決勝、菊野克紀vs.小見川道大に尽きる。柔道・小見川が鮮やかな巴投げで菊野をドライアイスの奈落の海となる場外に突き落とし転落させるも、沖縄拳法・菊野が三日月蹴りで勝負を決めるという、劇画の世界が実際に行われたのだから興奮しないほうがオカシイ。また、このカードは8人トーナメントの決勝であり、必ずしも主催者の狙い通りにガチンコ勝敗が進展する保証がなかった前提を加味するなら、いわゆる神風が吹いた神興行でもあった。武道が生かされているプロ格闘技の確立は、もっともっと多くの大衆の目に留まってほしいと願うばかりである。
もう一つ、7・31『WAY OF THE SAMURAI 公開検証 Final』の田村潔司vs. エルヴィス・モヨ戦の実験もまた、記憶に残る点では外せないと考える。2016年は「モハメド・アリvs.アントニオ猪木40周年」の節目でもあった。いまだファンタジーで語る「アリ猪木」考察が圧倒的な主流であるが、筆者は一貫して異を唱えてきている。詳細は週刊ファイト購入を願うとして、やはり巌流島で行われた「特別ルール」カードは、ある意味ではつまらない試合になった。ただし、片時も目が離せない緊迫と戦慄を覚える。やはりこうなってしまう、という展開がガチンコの真実だった。また、プロレスの業界用語でダウン役なのに「落ちない」という隠語があるが、田村潔司の評価がむしろ高まったことも特筆すべきだろう。漢の中の漢であった。
巌流島と2016年を語る際に、英国のEU離脱、ドナルド・トランプ大統領の誕生と、世界的な保守化の潮流はマイナス要因かも知れない。新しい格闘技を認めようとしない頑固者が増えてしまっている。本誌のみの流行語大賞になってしまうが、筆者は繰り返し「踏み絵論」を記してきた。例えばロック音楽のBABYMETAL現象然り、「今年の一皿」に選ばれたタイ料理の野菜パクチー然り、タブーに踏み込む大人のファン向きジャーナル「週刊ファイト」にも当てはまるが、好き嫌いがあるのは仕方ないにせよ、偏見だけが先行する食わず嫌いはよくない。
1月3日、マット界の初詣は巌流島から始まる。先入観を捨てて多くのファンが武道を生かした新格闘技・巌流島に魅せられることを願ってやまない。ちなみに「大学対抗武術駅伝」企画では、京都プロレス後輩筋の立命館プロレス同好会RWF(宇藤純久も忘れずに)からも応募があったが、本誌顧問ターザン山本が「谷川貞治に告ぐ。立命館大学を出して棚橋弘至やRGの名前を挙げるのはわかる。しかしだよ。そこになぜかターザン山本を忘れてはいませんか?」と不服らしい(笑)。
Booker大賞
東スポ的な価値観に左右されず、米国WRESTLING OBSERVERのような大人向き媒体における年間大賞目線ではBooker of the year、誰が現場監督(マッチメイカー)として優秀だったかが、プロレス芸術の評価には欠かせない。念のために記すが、ブッカーとはフィニッシュに至るHi-spotシークエンスと勝敗ケツ、試合時間を決めて闘う選手に告げる舞台裏の最高責任者のことだ。外国人選手を招聘交渉する渉外(ブッキング・エージェント)のことではない。
米国有力誌Sports Illustrated(スポーツ・イラストレィティド)の記事見出しに「新日本プロレスのヘッド・ブッカーに聞く」と大書されてる時代である。週刊ファイトはケーフェイのK点越えなので扱わない、あるいはなかったことにするとか、とうの昔に崩壊した壁を持ち出す業界人こそ「先鋭ファンから笑いの種にされている現実」を知るべきだ。一般紙の方が踏み込んでいるからだ。ファンは馬鹿ではない。但し、新日の外道をBest Bookerとしてしまえば本稿の議論が始まらない。選手兼務のハードワーカーなのは尊敬されてしかるべきにせよだ。
Happy Halloween WAVE 大畠美咲x18歳朱崇花!長与千種GAMI~11・17長浜浩江x米山香織 水波綾x山下りな
今年もやはり、WAVE女子プロレスGAMI社長ということになる。いくら優秀でもインディー団体の現場監督じゃ、基本、日米とメキシコを念頭にしたメジャー団体のbooker比較の対象外という声もあろうが、女子プロ大賞とかMVPとなってくると、またASUKA華名を選ぶしかないからここは奇をてらいたいのだ。残念ながら2016年の集客商売は芳しくなかった。ただ、思惑が外れてお客さんが狙い通りに来てくれない手の内まで読めてしまうと、これだけ練って考えているのにと同情してしまう。夏の新木場連続開催ウィーク、もっとお客さん行くべきだった。
「考えて作ってる」とニヤニヤしながら楽しむのが大人のファン
シュマーク天国ニッポンでは、ブッカー頭で楽しむ卒業しない大人の底なし沼探求観賞法を、ゼッタイ認めようとしない勢力が巨大である。彼らは、「お前らなんかもの凄く少数じゃないか」とシュート活字を否定するのだ。その通り、スマートは全体市場の1%もいない。但し、一般大衆マークが最大ってことは日米の違い以前に大前提であることを忘れて貰っても困る。老婆心ながら中間層シュマークだって全体からは少数派に違いない。悪性ヲタク問題含めて生き恥晒していることに気付くべきなのだ。格闘技の大会評だとまだプロとネット論客ブロガー諸氏に大差がないが、プロレスほど怖いジャンルはなく、ライターの理解度と感性が丸裸にされてしまう。
筆者の単行本著作ではお馴染みだが、念のためマーク、シュマーク、スマートの分類を簡略すると、スマートが1%というのは日米共通だが、米国ではマークが7,8割占めるのに対して、日本は5,6割であり、自称マニアのシュマークが発言力含めて猛威だと分析されている。またこのことが、北米では立派にプロレスが市民権を確立して、巨大なビジネスになっているのに対して、日本がヲタク志向のマイナーな小宇宙で完結してしまっている元凶だとされる。
ちなみにこの市場分析を日本に紹介したのは間違いなく私であり、「上から目線のカースト制度を持ち込んだ」と曲解非難されてきたが、筆者が発明した概念ではなく、昔からあるマーケティング理論に過ぎない。
週刊ファイト6月16日号アリ神新日W-1全日BレスナーUFCダンヘン最後キンボ死ラウェイ
絶望さえも光になるBABYMETAL 2016神ってる~フォースの覚醒
photo by イッチー市村 (New York公演時)
2016年の世間側の流行語大賞は広島カープ旋風の「神ってる」だったが、筆者にとってはBABYMETALのこと。保守派が台頭した住みにくい世の中の希望の星だった。本誌にたびたび登場させると、「プロレスに関係ないのに止めろ」と注意されたが、「BABYMETALを考えることはプロレスである」との信念は変わらない。また、同じことがプロレス頭で勝利したトランプ大統領の誕生にもそっくり当てはまったことは定期購読して下さってる皆さまには自明であろう。これぞ「活字プロレス」の真髄、故・I編集長こと井上義啓氏の直系が集結する、本物の週刊ファイト魂の継承でもある。
リオ五輪閉会式、BABYMETALの振付師MIKIKOが総合演出を務めた
実際、テリー・ファンク好きKOBAMETALことアミューズの社員プロデューサー小林啓氏が仕掛けたBABYMETALの世界侵攻計画は、プロレス頭をシンクロさせると手の内と次の一手が発表に先行して読めた。谷川貞治プロデューサーのK-1黄金期、マッチメイクが次々に読めたのと同じである。よってブッカー大賞だと記して喚起させて、バックナンバーを揃えられることを願ってやまない。ロック/メタル音楽の好き嫌いは当然あって然るべき。ただ、日本発文化のひとつが世界を席捲した2016年の話題は知っておくべきだし、プロレス頭の応用編だった事実は鷹の爪大賞に値すると考えた。
全日の存続がやばいと、どこよりも早く先行スクープしたのが本誌である。なにも間違ってはいない。秋山社長はスタッフを切り、(確実な売り興行を除き)地方従業を止め、あるいは大阪なら崔嶺二のランズエンドと組んで損の出ない大会に切り替えた。単発契約のインディー選手を使って大幅なリストラ改革を断行する。にもかからず、諏訪魔の負傷とか、ジョー・ドーリングの病気まで、不幸の連鎖が起こっていた。
それでも宮原健斗政権で盛り返した。『鷹の爪大賞 2016』で特別な称賛に価する。分裂したWRESTLE-1が足ぶみ、ノアが時限爆弾を抱えた現状を思えばなおさらであろう。
漏れがないようにならモハメド・アリ追悼と、アリ猪木40周年ということになるが、これらもバックナンバーのまとめ買い願いに留めておく。前年の鷹の爪大賞との重複や繰り返しはしたくない。どうか合わせてお楽しみ下さい。
May the force be with you!
タダシ☆タナカ