TNA謎の大物参戦予告+ROHを席巻する新日本プロレス常連外人 フォーエバー・フーリガンズがROH世界タッグ王座奪取

 WWEに次ぐ全米第二のメジャー団体TNA。今年から日本でもテレビ放送が再開され、また、クイントン・ランペイジ・ジャクソンが参戦するなど注目度が増している。
全米第二のメジャープロレス団体 TNA 日本テレビ放送スタート

 このTNAがアメリカで毎週木曜日(アメリカ現地時間、以下、この記事は全て現地時間)にスパイクTVで放送している看板番組『インパクト・レスリング』の次回放送8月1日回で、謎の大物が参戦する事が発表された。何故か、先週の番組内で伝えられず、番組終了後に、謎のシルエットの男が「スパイクTVとTNAは8月1日に警戒しろ。正義の為に解決する問題を片づける為に行動を起こす」という動画が、ユーチューブに動画で投稿された。

 この人物は、ロウ・キー、バティスタ、シェルトン・ベンジャミン、ハードコア・ボブ・ホーリー、ボビー・ラシュリー、MVPなど、フリーの大物から、TNAが引き抜きを画策していると言われるデイビー・リチャーズ、更には、TNAと契約切れしたDOC(ルーク・ギャローズ)など様々な憶測が流れた。

 そして、TNAのオフィシャル・ホームページで第二弾の動画も掲載され、その謎の人物は「俺は映画スターのバティスタではない」と野獣説を否定。更に、ハードコア・ボブ・ホーリーから、自分は関係ないと否定するメッセージも掲載された。

 本命はロウ・キーとされているが、MMAでも勝利したバティスタの名前を出した事で、同じくMMAで活躍するボビー・ラシュリー、更には映画スターという事を出した事で、映画スターではなくプロレスラーのバティスタだと裏を読んだ意見もある。果たして謎の大物とは誰なのか?8月1日に明かになりそうだ。

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TNAではセンシ戦士というリングネームだったロウ・キー

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2冠王になったフォーエバー・フーリガンズ

 また、WWE、TNAに次ぐ全米第三の団体ROHに、新日本プロレスの常連外国人レスラーが次々と参戦して大きな実績をあげている。7月27日にアメリカ・ロードアイランド州プロヴィデンスで開催されたTVテーピング大会では、なんと、現IWGPタッグ王者であるフォーエバー・フーリガンズ(ロッキー・ロメロ、アレックス・コズロフ)が、ROH世界タッグ王座まで奪う快挙を成し遂げた。前王者となったボビー・フィッシュ、カイル・オライリーは、アメリカン・ウルブス(デイビー・リチャーズ、エディー・エドワーズ)やジェイ&マークのブリスコ兄弟という強豪を相手に王座防衛してきた一流チームだが、ROH初参戦のフォーエバー・フーリガンズにいきなり敗れるという屈辱を味わった形になる。ベルト奪回は、前王者チームか、それともアメリカン・ウルブスが名乗り挙げるのか?

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カール・アンダーソン

 さらに、“マシンガン”カール・アンダーソンも、怪我で無期限欠場となり王座はく奪されたジェイ・ブリスコの保持していたROHヘビー級世界王者決定トーナメントに参戦。一回戦でACHをガン・スタンで破り、二回戦に駒を進めた。新日本プロレス常連外人勢が大活躍した大会となったようだ。

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