3・10『TNA ロックダウン 2013』ブリー・レイ衝撃の裏切り ホーガン一家悪夢!

121201tna2.jpg
(C)TNA
 日本でのTV放送も始まり、注目度が増しているWWEに次ぐ全米第二のプロレス団体『TNA』だが、3月10日に開催された、PPV大会『ロックダウン2013』において衝撃的な出来ごとが起こった。
 現在、TNAマットは、TNA所属選手に対してテロ行為を繰り返す覆面集団「Aces & 8s」と、ゼネラル・マネージャーであるハルク・ホーガン率いるTNA軍の抗争がメインストーリーになっている。「Aces & 8s」のメンバーは覆面が剥がされ正体がばれたもの、もしくはTNA軍から裏切って「Aces & 8s」に加入したもので構成されており、リーダー格として、ディーボン(元ダットリーズ、チーム3Dのブラザー・ディーボン)、ドク(元WWEのルーク・ギャローズ)、そしてミスター・アンダーソン(元WWEのミスター・ケネディ)、マイク・ ノックス、ギャレット・ビショフ(エリック・ビショフの息子)、ウェス・ブリスコ、そして解説者でもあるタズ、更にPPV直前にディーロ・ブラウンもメンバーである事が判明した。
 『ロックダウン2013』では、その対抗戦が行われ、まずカート・アングルとウェス・ブリスコがケージマッチで激突、アングルが圧倒し、悠々と金網から脱出するも、「Aces & 8s」メンバーがレフリーを撹乱している隙に、ブラウンがアングルを急襲。不意を突かれてダウンしたアングルを金網の中に戻し、ブリスコを脱出させ、卑怯な戦法で勝利した。
 そして対抗戦本戦となるリーサル・ロックダウン戦では、TNA軍が圧倒。リーダーであるスティングが、エリック・ヤングにコーナーではなく、金網最上段に登って相手を仕留めろと命ずると、それに応えたヤングが、金網最上段からのエルボーでノックスを仕留め完勝した。
 しかし、事件はその直後に行なわれたメインイベントでのTNA世界ヘビー級タイトルマッチで起こったのだ。この試合は現王者であるジェフ・ハーディに、ホーガンの愛娘ブルック・ホーガンと結婚(というストーリー)し、TNA軍の一員、義父ホーガンの為に常に「Aces & 8s」との抗争では最前線で戦い続けているブリー・レイ(元ダットリーズ、チーム3Dのブラザー・レイ)が挑むという一戦。愛娘ブルックと付き合っているという事で、信用できないと激しい不信感を抱いていたホーガンだが、ホーガンとTNAに忠誠を誓うブリー・レイを次第に信用する様になり、GMの権限で挑戦者に決定したのだった。
 試合は、一進一退の攻防、しかし、そこに、この戦いとは関係ない「Aces & 8s」が乱入したのだ。ジェフ・ハーディとブリー・レイは、「Aces & 8s」を迎え撃つと思いきや、ディーボンが、ブリー・レイにハンマーを手渡したのだ。ブリー・レイはそのハンマーを手にすると、なんとジェフ・ハーディを強打、そのままフォールして王座を奪取してしまった。
tnalockdown2013.jpg
(C)TNA
まさかの裏切りでブリー・レイが悲願のTNA世界ヘビー級王者に
 リング下で見守っていたハルク・ホーガンとブルックは茫然、「どういう事なんだ」と詰め寄るが、金網の中から、ブリー・レイは「俺はお前らを嵌めたんだ!」と絶叫。袂を分かれていたかつての盟友、ディーボンとがっちり抱き合うブリー・レイ。まさに獅子身中の虫、TNA軍の一員、ホーガンの娘婿として活躍しながら、実は「Aces & 8s」と繋がっていたのだ。ホーガン一家にとってはまさに悪夢という展開。今後のTNAマットはどうなって行くのか?WWEと共に目が離せないだろう。
 また、TNAは今後、インパクト・ツアーとして、看板番組『インパクト・レスリング』を全米各地で収録する事になる。次回は、3月15日、イリノイ州シカゴで収録となっている。
TNAオフィシャルホームページ
“衝撃!”アメリカンプロレス『TNA』 | プロレス | CS放送 … – 日本テレビ
■ TNA ロックダウン 2013
日時:3月10日
場所:アメリカ テキサス州サンアントニオ
<TNA世界ヘビー級タイトルマッチ>
○ブリー・レイ(挑戦者)
 ピンフォール ※凶器攻撃 「Aces & 8s」乱入
●ジェフ・ハーディ(王者)
<リーサルロックダウン>
スティング、サモア・ジョー、マグナス、ジェームス・ストーム、○エリック・ヤング(TNA軍)
 ピンフォール ※金網最上段からのエルボー
ディーボン、ミスター・アンダーソン、ドク、ギャレット・ビショフ、●マイク・ノックス(「Aces & 8s」)
<ケージ・マッチ>
○ウェス・ブリスコ
 金網脱出 ※「Aces & 8s」乱入
●カート・アングル
<TNAタッグ王座3WAYマッチ>
○ボビー・ルード、オースチン・エリーズ(王者)
 ピンフォール
●クリストファー・ダニエルズ、カザリアン
ヘルナンデス、チャボ・ゲレロ
<シングルマッチ>
○ロブ・テリー
 ピンフォール
●ロビーE
<ノックアウツ王座タイトルマッチ>
○ベルベット・スカイ(王者)
 ピンフォール
●ゲイル・キム(挑戦者)
<シングルマッチ>
○ジョセフ・パーク
 ピンフォール
●ジョーイ・ライアン
<TNA Xディヴィジョン王座3WAYマッチ>
○ケニー・キング
 ピンフォール
●クリスチャン・ヨーク
ジーマ・アイオン
ジミー鈴木によるゲイル・キム(現在TNA女子部門のスター)写真集 好評発売中
j002GailKim.jpg
ジミー鈴木 米在住フォトジャーナリスト 元WWEディーバ ゲイル・キム写真集
ジミー鈴木 米在住フォトジャーナリスト ゲイル・キム写真集お試し版
アメリカでプロレスが市民権を得ているのか?その疑問に答えます
タダシ☆タナカ+シュ-ト活字委員会 アメ・プロの逆襲 格闘技の席巻 喪失の十年『マット界の黙示録』⑦
■閃光烈火…プロレス市民権の確立
マット界の90年代とは、まさに20世紀の生誕とともに産声をあげたプロレス芸術がビジネスとして完成をみた十年区切りと言える。どこかいかがわしい「アンダーワールド」のイメージがつきまとっていたプロレス興行であったが、WWFがウォール街から総資産でビリオン・ダラー企業(1200億円)だと正式に認定された株式公開の意義は何度強調しても足りない。プロレス団体がエンタテインメント産業として、事実上の市民権を得たことの証左となった。
鶴田倉朗 前「なぜ最近のWWEはもの足りないのか」
至近距離での取材を重ねた鶴田ならではのWWEの成功の秘密と現在の問題点。
「カリスマ」まで登りつめた人間と「スーパースター止まり」に終わったレスラー達の超えられない一線とは?
ストーンコールド、ロック、HHH、HBK、レスナー、アングルらトップレスラーを客観的な視点と独自のプロレス愛目線で分析。
マニアのみならずWWEに乗り遅れたファンも必見の「WWEハンドブック」。
マット界舞台裏2月21日号ドルフ・ジグラー論 UFC日本大会解説福山雅治
マット界舞台裏2月28日号WWEレッスルマニア’14スーパードーム開催EliminationChamber
マット界舞台裏3月7日号UFC女子ロンダ・ラウジーJAPAN前Wシウバ公開練習アカデミー賞
マット界舞台裏3月14日号UFC日本大会総括☆シウバ凱旋勝利タダシ☆タナカ