ヘビー級ランカー倒した京太郎一夜明け会見「試合して金貰って嬉しい!今までなかったこと」 大晦日出陣か!?

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萩森健一マネージャー、藤本京太郎、鈴木眞吾会長、田中栄民トレーナー
 K-1ジャパン王者から全日本プロレス、さらにボクシングに転向した日本ヘビー級1位の藤本京太郎がWBC世界同級15位チャウンシー・ウェリバーに勝利。日本人選手がヘビー級でランカーに勝利したのは初の快挙となる。報告を兼ねて大塚の角海老ジムにて一夜明け会見を開いた。
 萩森健一マネージャーから「昨日は冷静だった。ボクシングは4試合だったけど、K-1で試合経験積んで、ゴールデンにも出た実績が生きた。ヘビー級のパンチを当たらせないという田中トレーナーのプラン通りに実行できた。費用かけたけどこれで元はとれた」と総括。
 今後に関しては、3つの選択を提示。「空位の東洋太平洋同級王座を懸けて同級1位のソニービル・ウィリアムズとの対戦、昨日の結果によりランキングが何位になるかによるが、引退を口にしているビタリ・クリチコへの挑戦、アレクサンデル・ポベトキンとのWBCの交渉もある」とした。
 これを聞いた京太郎は、「え、それが次なんですか」と、まだまだとの意思表示。しかし、萩森マネージャーは、雑誌のインタビューに「1年で王座挑戦になる」と言ったことがあったそうで、「その通りになりつつある」と、大晦日のTBS中継を視野に入れている。
 京太郎自身は、「まだダメだと言ってくれた友人もいた。フィジカルの差を感じた。結果として勝ったが、しょっぱい試合だった」と謙遜する。「モチベーションを感じているかどうかなので、海外に行く必要もあるだろうし、地道にやっていきたい」という。「課題が見えた。圧倒的なフィジカルや、世界ランカーの強さを体感した」そうだ。
 田中トレーナーは「スピンクス対ラリー・ホームズのように、スピードで勝つしかない」、「相手も今回は練習出来ていなかった」と分析する。
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 萩森マネージャーは、「今のボクシングは手数なので、ポイント重視で全力で打ってないのが冷静だった。10ラウンドを考えていた。ボクシング関係者はK-1を下に見がちだが、経験は軽視出来ない。加えて30数戦やっている。コンビネーションが出せたのは凄い。距離の取り方もうまかった。かぁっとなるのが普通なのに、田中トレーナーの作戦通りに試合を運べて凄いなぁ」と、田中トレーナーの勝利を強調。ただし、会長らは「萩森マネージャーのチャレンジ精神の勝利」という。
 その萩森マネージャー、「昨日、一番声が出た。アドバイスしたいなと思えたからで、今までなかったこと」と興奮冷めやらない。京太郎の顔が腫れてないことに触れて、「避け感がある」と分析。京太郎自身も、ピーター・アーツにも勝ったから怖くはなかった。誰とでもやるのが自分だと胸を張る。すかさず、「2メートル10㎝のセーム・シュルトともやって、負けたけど判定まで行っている」とK-1時代の話題に。
 京太郎は、「勝って新聞やニュースに取り上げてもらって嬉しい。自分のモチべになった。昨日も言ったけど、周りの力で勝てた」と述べると、「誰とでもやるなら、やっぱり『引退は俺とやるまで待て』と、クリチコへの挑戦表明がスポーツ紙見出しになるとけしかけられていた。12月3日からのメキシコのコンベンションに行けとも会長から言われている。
 最後に「某団体」という言い回しながら、未払い問題に言及。「試合して金貰って嬉しい!今までなかったこと」と、会見を締めくくっている。
 
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日本ヘビー級2位の竹原真敬を破ったWBCヘビー級27位のヨハン・デユプラスとちゃんばら
詳細版はマット界舞台裏9月27日号新日OB木谷密約IGFガイジン天国週刊F溝GloryK1石井防衛宍戸に掲載されました。
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