もしあなたが何度もファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した選手が5ラウンドを戦うところを見るのに飽きているのだとしたら、ライト級の試合はもう見ない方がいいだろう。
もしそうでないのなら、この試合は見るべきだ。現地時間8月11日にデンバーで開催される『UFC 150』で、前王者フランク・エドガーが王者ベンソン・ヘンダーソンとの再戦に挑む。このUFCの中で最も素晴らしい選手である両者が、埼玉で行われた2・26『UFC144』で魅せたあの素晴らしいタイトルマッチの続きを行う。
ファンがこの試合に望むことは何だろうか? もちろん前回より素晴らしい試合だ。
UFC 150のプレス・カンファレンスでは、両者併せて9度のファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞したライバル同士の言動に注目が集まったが、二人とも前回よりも良い試合をすることを約束してくれた。「前回よりも進歩していないと、間違いなくエドガーに負ける」そうヘンダーソンは語った。「鋼によって鋼は研がれる。俺は今までの俺で居続ける事はできない。状況に合わせていかなければならないし、そして変化を上手く利用しなければならない」と続けた。
一方、エドガーについては、デイナ・ホワイト会長が興味深いことを語った。エドガーは通常ほとんど減量せずに試合に望むため、より軽い階級で試合をすべきだというのだ。普通の選手はアドバンテージを得るためにより軽い階級で試合をしたがるものだが、エドガーの場合それはそれをせずに実績を上げている。
「エドガーにとって、この再戦は彼がタフで、そして本当に素晴らしい選手だと証明するための試合になるだろう」そうデイナは語る。「私は、エドガーは145ポンド(フェザー級)に行くべきだと思う。彼はイエスと言わないけどね。彼は本当にタフで、素晴らしいアスリートだ。フェザー級なら、その輝きはさらに増すと思うのだが。ただ、彼は“155”にこだわっているんだよ」
2月、14勝2敗1分けでヘンダーソン戦を迎えたエドガーは、ロッキーのように戦った。2ラウンドに鼻を負傷しながら、それを感じさせない動きを続け、残りの15分間にわたってヘンダーソンをテイクダウンし続けた。次のデンバーでの試合は彼にとって3つ目のリマッチとなる。過去2度の再戦は、BJ・ペンに判定勝ちを収めた試合と、そしてグレイ・メイナード相手にノックアウト・オブ・ザ・ナイトを収めた試合だ。
話をヘンダーソンに戻す。コロラド出身のこの男にとって、今回はホームタウンでの凱旋試合だ。そして、この惑星のベストファイターの一人との試合を心待ちにしている。
「正直に言うと、前にも言った通り、誰と戦うのかは問題じゃない」そうヘンダーソンは語る。「アンデウソン・シウバの持つ記録に挑戦したい。もし彼が防衛記録を伸ばすなら、俺はその上を行きたい。そのためのエドガー戦だ。誰が来ようとあまり気にしないし、俺は対戦相手に対して敵意を持つタイプのファイターではない。エドガーとの試合を心待ちにしている。たとえ彼の髪型が変だろうとね。誰との試合がマッチメイクされようと、ただ俺はサインするだけだよ」
日本時間8月12日、UFC 150はデンバーで行われる。そして、またファイト・オブ・ザ・ナイトに輝くであろう、ライト級頂上決戦が見られる。両選手ともに勝利に対する情熱にあふれている。どちらの選手もドラマを作ろうだなんて思ってないだろう。ただ、勝利を得るために試合に望み、そして観客を魅了してくれるのだ。この5ラウンドの戦争はファンが待ちに待った試合になるであろう。
UFCオフィシャルページ
■ UFC 150
日時:8月11日(現地時間)
場所:アメリカコロラド州デンバー
<メインイベント ライト級タイトルマッチ>
ベンソン・ヘンダーソン vs. フランク・エドガー
<ライト級>
デニス・ホールマン vs. チアゴ・タヴァレス
<ミドル級>
ルイス・カーニ vs. 岡見 勇信
<ミドル級>
エド・ハーマン vs. ジェイク・シールズ
アンダーカード
<フェザー級>
光岡 映二 vs. ニック・レンツ
<フェザー級>
デニス・バミューデス vs. トミー・ヘイデン
<ミドル級>
ジャレッド・ハマン vs. マイケル・カイパー
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