K-1グローバル金健一(キム・ゴンイル)会長ついに表舞台へ~魔裟斗K-1エグゼクティブプロデューサー就任発表記者会見 

 16日、帝国ホテルにてK-1グローバルによる記者会見が開かれ、魔裟斗のK-1エグゼクティブプロデューサー就任が本人の口から語られた。

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 注目は、EMCOMホールディングスの金健一(キム・ゴンイル)会長が、K-1グローバル代表として韓国語で所信表明をしたこと。通訳を介してのものだっただけに一部ニュアンスが伝わってない気もするが、「最初の一年はお手伝い出来ない状態だった」と述べた上で、なるべく早く試合(大会)をしたいとのことで、5月27日にスペインのマドリッドで開催される興行からK-1としてやっていくことになった」という。
 当然、「日本でやらないのか」との質問が飛んだが、「一年前から動かないと会場自体が空いていない」とのことで、「マドリッド大会終了後に(2013年の)日本大会の検討に入る」という。
 「UFCも日本を勉強して発展した。格闘技の本山は日本だと思う」と述べ、日本重視なのは当然との見解を強調していた。

 また、会見が始まる前から女性司会者が「みなさんが聞きたいであろうFEGのこととかは無関係なので、質問しないように」とのお触れがあったが、キム会長は「魔裟斗からも就任の受諾に際して選手への未払い問題をなんとかして欲しいとの話があった」と紹介。「普通の仕事の報酬ではなく、選手が体と精神を捧げた結果の報酬なので、意味的には重要。何らかの方法でと話している最中」と述べるにとどまり、具体的な明言は避けている。
 なお、会見終了、記者が英語にてキム会長を直撃、会見中になかった話を聞き出している。この模様は周辺情報、バス・ブーン独占インタビューの表バージョンにあたる当「お知らせニュース欄」発表にはない未公開箇所と詳細分析を加え、金曜18日昼発売の『マット界舞台裏5月24日号』に収録いたします。ご期待下さい。

格闘技がなめられている状況を変えたい
 最初に登場したのは、もちろん主役の魔裟斗である。事前に配られた資料によると「マッチメイク・システム・競技・イベントに携わり、責任ある立場として業務を遂行していきます」と記されている。
 開口一番、「引退後、K-1に関するネガティブな噂ばかり。僕がバカにされているのと同じことで、さみしい、悔しい」と心情を吐露。「そんな時K-1グローバルからエグゼクティブプロデューサーのオファーがあった。K-1の権利・運営は今年2月よりK-1グローバルに移行。K-1がメジャースポーツとして認められるよう立て直すことが自分の使命と感じ、オファーを受けることにした」と、経緯を説明。「選手としてアメリカで戦うことが夢でしたが、かなうことなく引退したので、その夢を若い選手に託し、夢をかなえてあげたいです」と述べている。

 質疑応答にて、「マッチメイクもやるエグゼクティブプロデューサーとあるが、谷川さんのようなイベントプロデューサーは別の者がやるのか」と聞いてみた。すると、「自分は(内外を問わず)選手の発掘とか、どの選手が闘うカードにしたら面白いのかといった面であって、自分がイベントの方をやったらめちゃくちゃになってしまう。イベントはわからない」と正直。例えば、今回のマドリッド大会ならサイモン・ルッツ等、それぞれがイベントを統括するという。
 「がんばった選手にそれなりのものを与えられる、お金稼げる試合を組み、選手の側に立ち、イイ思いをさせてあげたい」と、その役割を話してくれた。

 なお、マドリッド大会のカードについては、日菜太選手をKOしたアンディ・リスティや、ペトロシアンの右バージョンだと話すクリス・ギンビの名を注目選手として挙げている。残念ながら地上波放送の予定はないそうだ。
 ちなみに、今回配布された資料によると2012年の予定はマドリッド大会含めて5大会となっており、前回発表された7大会より減っているが、「自分は就任したのより前のことなのでわからない」という。

 一時は「格闘技とはかかわらない」と話したこともある魔裟斗だが、「すべてはタイミングだ」という。引退して2年半近くになるが、「震災復興チャリティにしても格闘技に関して小さいのはともかく、大きな動きがなかった。だったら俺がやるしかないとなり、(エキシビションとはいえ)リングに上がった。それと同じで、今回も俺しかいなかったから」だと説明している。タレント業についても、「これの話を聞いた時は片手間でやれるような仕事ではないと思った。これが中心になる」と表明。「他団体の代表の方たちともぜひ協力していきたい」と述べている。実際、会見には新日本キックの伊原信一会長の姿もあった。

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 また、16日は2つの発表があることはEMCOMホールディングの不可解な株の動きを調べている者には事前にわかっていたことであったが、計画通りに谷川貞治社長がFEGのHP上で「ファンならびに、関係者の皆様へ」と題する声明文を出している。
 これら経緯の全容と詳細はマット界舞台裏5月24日号K1激震Bブーン魔裟斗ノア黒幕新日戦略渇+3kick大会総浚いをご購入下さい。

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