2・18第41回プロレス文化研究会テーマ「彼女はなぜ女子プロレスを見捨てなかったのか~ファンのライフ・ヒストリー研究

1.講演 伊藤雅奈子氏(フリーライター)
  「クラッシュ・ギャルズからの半生」
2.ビデオ上映 作品未定(女子プロレス関連) 
3.ミニ対談 伊藤雅奈子氏、岡村正史
  「エスエル出版会の頃」
 2月18日(土)午後2時から5時まで。場所は京都市中京区三条御幸町三条ありもとビル2階「ル・クラブ・ジャズ」(地下鉄東西線京都市役所前駅下車徒歩5分もしくは京阪三条駅下車徒歩5分)。会場内への飲食物の持ち込みは禁止です。TEL075-211-5800(研究会の内容の問い合わせは不可)
入場無料、カンパ歓迎。
二次会は別の場所にてある模様。
 昨秋、『1985年のクラッシュ・ギャルズ』という本が文藝春秋より出版されました。著者はスポーツ・ライターの柳澤健氏。80年代半ば女子プロレスの世界に一時代を築いたクラッシュ・ギャルズこと長与千種とライオネス飛鳥。彼女たちを熱狂的に支えたのが10代の少女たちでした。この本は二人の生い立ち、活躍、苦悩、現状を描いているのはもちろん、ふたりを見守ってきた少女の眼差しを導入することで物語に厚みを加えています。そして、その眼差しこそ今回の講師伊藤雅奈子さんの視点にほかなりません。
 伊藤さんは不良少女だった中学生時代にクラッシュ・ギャルズの試合を見ることで立ち直り、ライオネス飛鳥親衛隊長へと転向します。短大卒業後は一般企業に勤めたものの、わずか三か月で退職し、西宮のエスエル出版会(のちの鹿砦社)に入社します。なぜならこの出版社は『プロレス・ファン』という手の平サイズの雑誌を出していたからです。伊藤さんはファン活動を続けるうちにプロレス記者になりたいという夢を捨てきれなくなったのです。その後、一度は退職するのですが、復帰して『プロレス・ファン』の編集長になります。(岡村はこの時期同誌の寄稿者であり、伊藤さんと知り合いました。松竹芸能の某芸人カップルもまじえて飲んだことなど懐かしい思い出です)。
 母親の反対を押し切って上京してからは女子プロレス中心のライターとして活躍しました。最近では、発表媒体の相次ぐ廃刊をきっかけに女子プロとはやや距離を置き、お笑いの取材を中心に活動しています。
 四半世紀にわたって女子プロレスと関わってきた女性の生き方、在り方とはいかなるものなのか。追っかけからライターへと転進していったエネルギーの淵源はどこにあるのか。プロレスを見る側のライフ・ヒストリーに迫る企画はこの研究会では初めての試みです。
 もちろん、プロレス記者が見た女子プロレスラーの実態も語られることでしょう。
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 できれば、『1985年のクラッシュ・ギャルズ』を読んだ上で、ふるって、ご参加下さい。(世話人 井上章一、岡村正史)
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