激闘26分46秒!EAGLEプロレス・プロモーション7月大会のメインでGENTAROが吉田和則を破り二冠王に輝く!

 はっきり言おう。北関東のインディー団体を甘く見ないほうがいい!
 地元の夏祭りが開催され、観客動員に暗雲が立ち込めていたEAGLEプロレス7月大会。
 だが地元で積極的に活動を行っている栃木エンターテイメントの吉田和則や、近藤博之・TA☆KU・イーグル・ソルジャー等EAGLEの面々、定期的に参戦している木村浩一郎、ゲスト出場したGENTARO・菊地毅・佐野直達の活躍により会場である小山市文化センター小ホールは満員の観客で埋め尽くされた。

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 メインイベントで行われた日本インディペンデントクルーザー級選手権試合。
 タイトルマッチ宣言を行おうとしたその時、吉田和則がマイクを握る。
「言いたいことはわかってるからよ。」
 マイクを渡されたGENTAROが返す刀で吉田に突き返す。
「言いたいことわかってくれる?ベルトはよぉ、二つ持ってるじゃねぇか、吉田さんよぉ。
 じゃあ、一個と言わず、ケチケチすんな、二ついっぺんに賭けてくれよ、どうだ?」
 GENTAROの問いかけに吉田が答える。
「GENちゃんよぉ、俺がそんなセコい男に見えるかい?二本賭けてやろうじゃない!」
2006年6月以来となるインディクルーザー級、そして初めて行われるアメリカスクルーザー級のタイトルマッチ。急遽二冠選手権試合に変更された。

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 爆弾を抱える吉田の腰に照準を絞り攻撃を加えて行くGENTARO。
 弓矢固めに入った瞬間は「顔から血の気がさーっと引いて行くのを感じた」と試合後語った吉田。
 それ程重症であったにもかかわらず、1月大会の約束を果たそうと必死に立ち上がる王者。
 非情に徹する事こそ有情であると決めたのか、そんな吉田に情け無用のシャープシューターを完璧に極めギブアップを奪ったGENTARO。
 見事歴史のある日本インディペンデントクルーザー級第9代、並びにアメリカスクルーザー級第2代王者に君臨したGENTAROであった。

 激闘の果て、試合後マイクを握ったGENTARO。
「吉田さん・・・そんな体でよ、よくぞ強がって、
 この俺とのタイトルマッチをダブルタイトル戦にしてくれたな。
 本当に有難う吉田さん。このベルトはよぉ、例えあなたがどんな状態だろうと、俺が勝ったんだ。
 有難く頂戴するぞ!!(館内拍手)
 なあアンタ、EAGLE出て、栃木エンターテイメント興していっぱい客集めて、
 なあ何でだアンタ、アンタ何でもよぉ、EAGLEと絶縁してるはずなのによぉ、
 何でそうやって、アンタ、自分が元いた団体を何とかしようってこうやってよぉ!
 自分の体に鞭打ってよぉ!そんな頑張るんだよぉ!!
 何でアンタそんなお人よしっつーかいい人なんだよぉ!だからベルト取られるんだろう!?
 でもなぁ、アンタを知ってるレスラー、そんなアンタだから、
 吉田和則ってレスラーがみんな大好きなんだよ!
 大好きな吉田さん、俺とタイトルマッチしてくれて、本当に有難う!!(館内拍手)」

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 吉田は自分が最初に立ち上げた団体であるEAGLEを見捨てる訳にいかなかった。
 自分が動かなければ下の者が動かない。
 体を張ってイーグル・ソルジャー、近藤博之、TA☆KUに伝えたかったのだ。
 そんな吉田の心を知ってか、GENTAROは奪取したベルトに上記の三人が挑戦してくる意気込みが無ければ永久にベルトはEAGLEに戻らないと言及する。
 立ち上がったソルジャー、近藤、TA☆KU。相手は難攻不落の強者であるGENTARO。
 三人の目に迷いは無かった。「何としてもベルトを取り戻してみせる」と語りかけるように。
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 実は菊地毅が大学時代、高校時代の木村浩一郎と接点があった事が判明した。
 そんな二人が20年近くの時空を超え対峙したセミファイナル。
 当日の全試合の詳細は、週刊マット界舞台裏’10年7月29日号にてお伝え致します。
 もう一度言う、北関東のインディー団体を甘く見てはいけないのだ!!

■EAGLEプロレス・プロモーション7月大会
2010年7月18日(日)
栃木県・小山市文化センター小ホール 観衆200名(主催者側発表)

<メインイベント 日本インディペンデントクルーザー級選手権試合60分1本勝負>

<メインイベント 日本インディペンデントクルーザー級・アメリカスクルーザー級二冠選手権試合60分1本勝負>
○(挑戦者)GENTARO(FREEDOMS)(26分46秒 シャープシューター)●(二冠王者)吉田和則(栃木エンターテイメントプロレス)
※試合開始直前、リング上で両者が同意した為急遽二冠選手権となる。
吉田が日本インディクルーザー級3度目、アメリカスクルーザー級初防衛に失敗。
GENTAROが第9代日本インディクルーザー級及び第2代アメリカスクルーザー級王者となる。

<セミファイナル スペシャルタッグマッチ45分1本勝負>
○菊地毅&TA☆KU(EAGLE)(17分53秒 エビ固め)木村浩一郎&●近藤博之(EAGLE)
※火の玉ボム

<第3試合 女子シングルマッチ30分1本勝負>
○アップルみゆき(8分08秒 片エビ固め)●キラ☆アン
※ミサイルキック

<第2試合 タッグマッチ30分1本勝負>
○イーグル・ソルジャー(EAGLE)&スカイ・ソルジャー(9分59秒 エビ固め)佐野直&●見た目が邦彦(西口プロレス)
※タイガードライバー

<第1試合 666提供マッチ20分1本勝負>
○乞食(6分49秒 片エビ固め)●THE101
※リバースツームストン・パイルドライバーon the段ボール

レフェリー:ミスター村杉 リングアナ:安藤頼孝 音響:BIG石川
写真提供:”音楽写真師”BIG板井

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