今週の「マット界舞台裏」は猪木の殿堂入りで期待が高まるIGFとWWE交流開始の可能性に迫る!

10.02.18BUTAIURA.jpg やはりアントニオ猪木はスーパースターだということが、改めて証明されたと言っていいだろう。
 なにせ猪木は昨年9月以降、2度にわたり大手術を受けている。退院直後に行われた昨年のIGF11月3日JCBホール大会に来場した猪木は、かなり辛そうな表情でリングに上がったため、一部では重病説が囁かれたほどだ。
 『マット界舞台裏』でも’09年12月31日号で猪木の体調について検証記事をお伝えした。
 ところが、2010年に入って徐々に公の場に出てくるようになった猪木を見ていると、みるみるうちに元気になっているのが分かった。
 現在の猪木は超人的な回復力ですっかりグッドコンディションだというのだから、やはりスーパースターはすごい!
 猪木は今年、デビュー50周年を記念してさまざまなイベントが予定されている。イベントを取り仕切るIGFとしては、イベントに間に合わせるかのように急速に回復する猪木を見て、ほっと胸をなで下ろすと共に、本気で神様仏様と手を合わせているかもしれない。
 しかもスーパースターが元気を取り戻すと、引き寄せられるかのようにいいニュースが付いてくるようで、デビュー50周年記念イベントのスタート直前に猪木のWWE殿堂入りが発表された! これはIGFにとって格好のパブリシティーとなった。
 期待していた新日本プロレスとの交流が不発に終わったIGFとしては、今回の殿堂入りを機にWWEとのパイプを作りたいところだろう。
 だが、元『週刊ファイト』編集長の井上譲二記者は、「日本のファンにとっては残念かもしれないが、猪木の受賞と両団体の交流はまったく別問題と見るべきだろう。IGF側にWWEスーパースターズ招へいの意思があっても、WWE側にはその交流に応じる気配すら感じられない」と分析。
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 だが、今月9日に都内のホテルで行われた認定書授与式で、エド・ウェルズWWEイーストアジア代表から認定書を贈呈された猪木からは、「WWEとは非常にいい関係で選手の交流を行ってきましたが、このような賞をいただいてうれしく思っています。これからもプロレスの絆を強くしていきたいと思います」とWWEとの交流を示唆するような発言も飛び出している。
 さらに猪木は3月27日(現地時間)、米アリゾナ州フェニックスにて開催される『HALL OF FAME』に出席する。そこでWWE総帥のビンス・マクマホンJRと再会し、巨頭会談が実現すれば、もしかしてと期待してしまうファンもいるだろう。
 それでも「両団体の交流の可能性は低い!」と分析した井上記者の根拠とは? それは猪木がWWE殿堂入りした理由にも大きく関係しているという。
 今週号では電撃廃業した元横綱・朝青龍が、今後格闘家に転向する可能性に関しても分析されている。表面をなぞるだけの他誌と違い、突っ込んだ分析は『マット界舞台裏』ならでは。迷わず読めよ! 読めば分かる!
週刊マット界舞台裏'10年2月18日