謎の女Shakti、ついに登場! 自らの根城“シャクティ・スタジオ”でそのベールを脱ぐ! 地下プロレス『EXIT-13 ENERGY』

「Shaktiは、人間ではありません。…人の皮を纏ったエネルギー体なんですよ!」
『マット界舞台裏』4月9日号をご購読いただいた読者諸兄ならば、“先生”こと小笠原和彦の、この衝撃発言を覚えておいでではないだろうか。
 地下プロレス『EXIT』を主催する地下組織WUW(World Underground Wrestling)会長イワノフ・ロゴスキーJr.が、澤宗紀、富豪2夢路、ヌンチャクアーティスト宏樹、小笠原先生、上野滋也(国際総合空手道連盟水滸會・成田道場館長代行)ら五人のサムライ達を、オーストラリア南端の都市・アデレードで開催された地下プロレス『EXIT-8~10』の3連戦に送り込んだのが去る3月。
 そこで彼等が出会ったのが、ロゴフスキーJr.の使者とされる謎だらけの女性「Shakti」(シャクティ)だった。京都生まれで、国籍はインド。豪州と日本の永住権を持ち、豪州国内に広大な土地を所有するというShaktiの常人離れした存在感、オーラに、五人のサムライ達は圧倒されたのであった。
 
 この超人Shakti、実は日本にも“アジト”を持っている。それが、東京下町は、荒川を望む堀切菖蒲園に居を構える『シャクティ・スタジオ』なのだ。そしてこのシャクティ・スタジオにて、5月30日に地下プロレス『EXIT』が上陸するとの情報を嗅ぎつけたミルホンネットは、またしても現場に馳せ参じた!
 
 
 京成本線・堀切菖蒲園駅を降り、荒川方面へ歩を進める。道沿いには、葛飾の下町らしい、古めかしい民家と商店街が並ぶ。この静かで平和な江戸前の下町に、あの超人Shaktiのアジトが本当に存在するのだろうか!? そして地下プロレスの、あの暗黒絵巻がこれから繰り広げられようとしている、噂のシャクティ・スタジオでは、Shaktiが取り仕切るアート・フェスティバル『Tokyo Fringe Festival』(東京フリンジ)が開催され、そのフリンジ・フェスティバルの中で(※「フリンジ」…英語で「反主流的な、過激な、急進的な」の意)、『EXIT』の闘いが行われるという。これは、豪州・アデレードの世界的アートフェスティバル『アデレード・フリンジ』の中で行われた豪州地下プロレスの図式と一緒ではないか! アデレード・フリンジと東京フリンジ、そしてシャクティ・スタジオの存在…この明らかに意図的な一致性にまたしても、小笠原先生の意味深な言葉を思い出してしまう。
 
「アデレードはね、Shaktiの街なんですよ…!」
 駅前の大きな交差点を抜け、しばらく歩くと、そこにシャクティ・スタジオがあった。異様に縦長に延びた3階建てのビルの玄関を抜け、狭い螺旋階段を1階分昇ると、『東京フリンジ』のライブスペースが記者を出迎えた。暗幕に包まれた暗い部屋は、30人も入ればフルハウスになってしまう。このライブスペースで、地下プロレス『EXIT』、そしてアデレードでサムライ達を震撼させたShaktiの舞踊が始まるのだ!
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 嘘か、真実(まこと)か――。いや、Shaktiは、確かに其処に存在していた! 暗闇の中、密集したギャラリーが息を殺して見つめる中、時には幻惑的に、時には猛々しく踊り狂うShakti。彼女が発する規格外のエナジーは、われわれの常識を超越する、オーラと熱を帯びていた――!
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 Shaktiが支配する異空間シャクティ・スタジオの解析不可能なオーラが伝染したのか、富豪2夢路は澤宗紀に、一瞬の閃き(ひらめき)で摩訶不思議な新技を開発!(のちに小笠原先生が“アングラ・コブラロック”と命名!)
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 小笠原先生=空手、紅闘志也=ワイクー(ムエタイ)、ペドロ高石=カポエラ。世界6ヶ国から様々なアーティストが集結した『東京フリンジ』にて、それぞれの格闘芸術を魅せた三者。
 魔と幻惑の空間『シャクティ・スタジオ』で起こった奇跡の全容は、『別冊ミルホンネット』地下プロレス『EXIT』大特集にて、大々的に詳報いたします。お楽しみに!
■『UNDERGROUND WRESTLING EXIT-13 ENERGY』
2009年5月30日(土)開始:17:45
会場:東京・堀切菖蒲園『Shakti Studio』
<WUW(World Underground Wrestling)選手権>
○[第24代王者]澤宗紀(12分03秒 腕ひしぎ逆十字固め)●[挑戦者]富豪2夢路
※王者・澤が王座防衛。
<レフェリー・小笠原和彦の独断により、3分1本勝負の延長戦>
△澤(時間切れ引き分け)△夢路