石井慧が戦極と電撃契約「必殺技はいくつもある。気をつけて下さい」

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 突然の記者会見通知だった。リリースには団体名はなく、「石井慧の進路に関する記者会見」とあり、差出人は石井のマネージャーであるケイダッシュとなっていた。
 ただし、戦極が週末前にリリースを各社に出していた午後からの記者会見を突如キャンセルしたことからも、その中身が「戦極との契約発表」であることは察しがついた。
 会見場となった目黒の雅叙園には、「総合格闘技に関する記者会見」とだけ案内されていて、ギリギリまで伏せておく作戦のようだった。
 ただし、会見が始まってからは秘密も何もない。「結婚相手は日本人で…」と、いきなりの(戦極との)結婚宣言が飛び出し、あっさりと戦国武将の集うリングに早ければ8月2日のさいたまスーパーアリーナ大会から登場することが発表されたのである。
 いかに電撃的だったことか。囲み会見にて國保代表も、記者の質問に答えて「週末に話がまとまり、今朝になって仮契約したばかり」だと明かした。石井本人もまた、会見中に「家族」というキーワードを使いながらも、その肝心の家族にまだ伝えてないことを明かしている。
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 石井の去就については、こうなるという予想はあった。囲み会見で國保代表は、「UFCからのオファーもデビューにしては破格のものだった」と、むしろ記者の意地悪な質問を遮っていたが、こちらがつかんでいる情報では、やはり望んでいた金額と、足元を見ているUFC側との間にギャップがあり、商品価値の高い日本に戦場を求めざるをえなくなるのは自然の流れだったようにも見える。
 あとは、DREAMなのか戦極なのかであるが、1月4日の戦極のリングで挨拶していることを思えば、やはり戦極のほうが金の卵を射止めたことになった。