ひと安心? がっかり? バラモン兄弟“虫ナシ”で佐々木&葛西を一蹴! 2・19アパッチ新木場興行

 19日、東京・新木場1st Ringにてアパッチプロレス軍興行が行われた。
 今大会最大の注目は、なんといってもバラモン兄弟。『ミルホンネット鷹の爪大賞2008』でも年間最高プロレス大会候補に挙げられた08・12・3『大バラモン展』にて、同じ新木場を虫まみれの阿鼻地獄に引きずり落とし、インディー界の鬼っ子として注目を浴び続ける恐怖の双子が、満を持してアパッチプロレスに初登場。しかも相手が“狂猿”葛西純ということで、新木場インディー狂の期待は嫌が応にも高まった。
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ついにわがミルホンネットにも、恐怖の双子バラモン兄弟が初登場! 不気味な入場テーマが鳴り響いた途端、場内は暗黒ムード一色に塗り替えられる…
 試合は案の定ゴング前から大乱闘開始。バラモン兄弟は早速場外に飛び出し、観客席にゴミ箱をブチ撒け、あらゆる女性客に対して年齢・容姿問わず「ババア!」「クソブス!」と叫びまくる大狼藉。気の毒にも、ブス呼ばわりされたバラモン初見の女性ファンは、ショックのあまり口を押さえたまま呆然と立ちつくしている…!
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実の双子だけあって、バラモン兄弟のタッグ屋としてのセンスはやはり天才的。闘龍門、みちのくで培ったレスリングセンスも一級品で、決して単なるイロモノではないのだ
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ホームリングを荒らされるのは許さんとばかりに、アパッチ軍も意地を見せたが…
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バックが黒いので見えにくいが、墨汁直撃の瞬間。佐々木の上半身が全部真っ黒に染まった。フィニッシュのスモールパッケージは、「お前らごときに大技使う必要もない」という最大限の侮辱なのか…
 佐々木&葛西も食い下がったものの、やはり日頃は敵同士の急造タッグと実の双子では、コンビネーションで大きく差が開いたか、セコンドのKen45°も交えたバラモン兄弟の波状攻撃に、アパッチ軍は完全に翻弄されてしまう。最後はバラモンシュウが毒霧代わりの墨汁をひと噴き! そのままスモールパッケージに丸め込み、噂の“虫喰い”を出すまでもなく、バラモン兄弟がアパッチ軍から勝利を強奪した。
 
 試合後もバラモンはKen45°も従え、佐々木&葛西をさらにいたぶり続け大暴れ。しかし、無法地帯となったリング上に飛んで入ってアパッチ軍に助太刀し、バラモンをリングから撃退してみせたのが、STYLE-Eの若武者・竹田雅志。憤懣やる方ない葛西は、
 
「なんなんだよ、あのガキだかジジイだか判んねーアタマした奴らはよー! あんなコビトみてーな奴らに、いつまでもでけーツラさせとくワケにいかねーよ! 次の大会で貴とコイツとで、アイツら3人まとめてブッ殺してやんよ!」
と、竹田とも共闘して3対3でのバラモン&Ken45°の討伐を宣言。アパッチ軍のバラモンへのリベンジは次回に持ち越しになったが、次こそ恐怖の“虫喰い”は飛び出すのか!? 今回の虫喰い不発にホッとひと安心した人も、「な~んだ」とがっかりした人も、次回3・16、所も同じ新木場血戦を震えて待て!?
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バラモン狩りを宣言した3人。またまた急造トリオだがチームワークは大丈夫?
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 今大会のベストバウトは、元ZERO1-MAX佐々木義人とSTYLE-E竹田雅志のシングルマッチ。ストロングスタイルをベースとする若手二人が、アパッチの流儀に則った大ハードコア戦を見事にやってのけた。場内にべったりと付着したこの鮮血を見よ!
 そして義人渾身のラリアットに破れた竹田だが、次戦ではバラモン狩りに大抜擢が決定している。
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「このメンバーなら内容は保証付き!」な、名人揃いのタッグ戦は、安心して楽しめる「プロレスのお手本的」な好試合。最後はマンモスがウィンガーを29歳で沈めたが、試合後なんとウィンガーは、次回3・16大会でチェーン・デスマッチによるシングル戦をマンモスに要求! マンモスは「覚悟しとけよ」と快諾したが…ホントに大丈夫なの?
■アパッチプロレス軍 新木場1st Ring大会
2009年2月19日(木)開始:19:00
会場:東京・新木場 1st Ring
<メインイベント アパッチタッグマッチルール 時間無制限1本勝負>
○バラモンシュウ、バラモンケイ
(14分13秒 首固め)
●佐々木貴、葛西純
<セミファイナル タッグマッチ 45分1本勝負>
黒田哲広、○マンモス佐々木
(19分56秒 片エビ固め)※29歳
GENTARO、●ジ・ウィンガー
<第3試合 アパッチルール 30分1本勝負>
○佐々木義人
(9分44秒 片エビ固め)※ラリアット
●竹田誠志
<第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
○中川浩二、リッキー・フジ
(13分36秒 外道クラッチ)
gosaku、●佐野直
<第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負>
○ヤス・ウラノ
(14分13秒 片エビ固め)※ツームストン・パイルドライバー
●神威