プロレス衝撃映像!サブカルチャーとして注目されるプロレス。

近年では長く真剣勝負幻想を保ってきた日本のプロレスも、実際は筋書きのある“ワーク”であると広く知られてきている。
それは勿論、アメリカのプロレス、とりわけWWEのカミングアウトやK-1やUFCなど格闘技の台頭からくる比較、そしてタダシ☆タナカやミスター高橋など日本のプロレス界内部からの告発本など複数の要素が絡み合ってであろう。
その結果、いわゆる真剣勝負幻想で商売をしてきた老舗、新日本プロレス、全日本プロレス、ノアなどは全盛期に比べ興行的にも苦戦を強いられているし、もっと明確に真剣勝負幻想を売り物にしていたUWF系の団体は消滅してしまった。
しかし、プロレスというジャンルは真剣勝負幻想が崩壊したら、無くなってしまうほど魅力の無いものでは無かった。確かに“プロレスは真剣勝負”と信じていたファンの中には去っていったファンもいるだろう。しかし逆にそうした青筋を立てて真剣勝負と主張するファンが居なくなったので、新しくサブ・カルチャーとして楽しむ層が増えているのである。
例えばマッスル坂井の『マッスル』などプロレス専門誌よりも、一般マスコミで取り上げられる事が多く演劇として評価も高い。また最近ではバラモン兄弟の『大バラモン展』など、あまりの狂乱ぶりにサブ・カルチャーとして注目されている。
こうしたプロレスのサブ・カルチャー化は過去のプロレス映像の世界にも浸透している。
例えばかなり前から、YAHOO!やGOOの質問コーナーに問い合わせがあるプロレスの質問として10年位前にプエルトリコで行われた、マニー・ヘルナンデス(レイジング・ブルー)vsインベーダー3号の試合の映像だ。
この映像ではヘルナンデスのニードロップでインベーダー3号が内臓破壊(とされている)してしまいリングで噴水の様に血を口から吐き出している衝撃の映像だ。
しかも、血を吐いてのた打ち回っているにもかかわらず、ヘルナンデスは更にニードロップを連発。リングは血の海、壮絶な地獄絵図が展開された。
あまりの凄惨さに衝撃映像として現在もこの映像への質問は後を立たない。
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そしてこの流血が、アングルだったのか、それともアクシデントだったのか議論を呼んでいる。
普通に考えれば、なんらかのアクシデントで本当に内臓破壊されたのなら、その後、ヘルナンデスが攻撃を続けるのはありえないのだが、そこは暗黒マットのプテルトリコ。
『ミスターポーゴ ある極悪レスラーの懺悔⑪初公開! ブロディ刺殺の現場』でも詳しく説明されているが、あのブルーザー・ブロディが刺殺され、犯人のホセ・ゴンザレスが無罪になった様に治外法権というか何が起こるか分からない危険地帯だ。
インベーダー3号の不甲斐無い試合ぶりにヘルナンデスが切れたとか、もっと凄いのになるとブロディを刺殺したホセ・ゴンザレスがインベーダーの正体(※ホセ・ゴンザレスはインベーダー1号。3号は別人)なので復讐したなどととんでも無い噂まで出ている。
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このビデオを販売したメーカーに問い合わせた人もいるらしく、メーカーからは「(インベーダー3号は)内臓破裂した後、すぐに手術を受け、一番ひどかった胃袋を中心に縫い合わせ、一命をとりとめた。現在もレスラーとして、 現役で活動されている」と答えているのだが、実際は血を見ると、過激になればなるほど興奮するプエルトリコの観客に向けたワークだろうと思われている。
何にしてもプロレスはまだまだ魅力的であるという事が証明されたと言えよう。
ミスターポーゴ ある極悪レスラーの懺悔⑪初公開! ブロディ刺殺の現場【ブロディ刺殺から20年、ついに明かされるプエルトリコの真実】