クリス・ワイドマン、リョートを下し王座防衛ロンダ・ラウジー秒殺勝利!7・5『UFC175』+7・5『WSOF11』結果速報

(C) Photo Courtesy of UFC

 2014年7月5日にネバダ州ラスベガスで『UFC175』が開催された。世界最高峰のMMA団体、ズッファLLCが運営する総合格闘技イベントUFC(社長:ディナ・ホワイト)は、今年になってから更に大会を増やしたものの、UFNシリーズは完全に地区予選的な位置づけにしており、メイン以外は若手育成的な要素が強かった。しかし、ナンバーシリーズはずらりと目玉カードを並べており、特に今大会はアメリカ独立記念日週の週末という事で、アメリカ人にとっては特別な週末。それゆえに、なんと王座戦が2階級も組まれるという異例の豪華さとなった。

 メインイベントで組まれたのは、絶対王者アンデウソン・シウバを下してミドル級王者になったクリス・ワイドマンに、そのアンデウソンの親友であり階級上の元ライトヘビー級王者であるリョート・マチダ。ワイドマンにとっては危険な相手となったが、どう戦うのは注目された。

 試合は、USAコールの中、スタート。1Rは予想通り、マチダが距離をとっての戦法でワイドマンは捕まえる事が出来ずテイクダウン出来なかった。しかし2R終盤にテイクダウンに成功したワイドマンが、3Rにもマチダを捕まえて2度、テイクダウンに成功。マチダはいつもの粘りで立ち上がるものの、試合はワイドマンがペースを握っている。しかし4R、マチダが打撃で攻勢に出て、ワイドマンを金網まで追い詰めあわやという見せ場を作る。5Rもマチダのスタンド打撃が冴えるが、ラウンド終盤にワイドマンがテイクダウンに成功。バックを制する。マチダも立ち上がり、ラスト30秒で猛攻、ワイドマンをラッシュで追い詰めるものの、試合序盤を制したワイドマンが判定勝ち。見事に王座を防衛した。試合後は、あまりの大熱戦に勝者であるワイドマンは当然として、挑戦者でありブラジル人であるマチダにも大きな歓声が飛んでいた。
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(C) Photo Courtesy of UFC
 セミファイナルでは、女子戦で王者ロウダ・ラウジーに3連勝という実績で王座挑戦の切符を手に入れたアレクシス・デイヴィスが挑戦。もっとも下馬評はラウジーが圧倒しているのだが、番狂わせは起こるのか?しかし、試合は一方的だった。ラウジーが首投げから袈裟固めでパウンド連打でレフェリーがストップ。わずか16秒という試合タイムでラウジーが秒殺勝利、王座防衛を果たした。

 また、心臓肥大で長期療養中だったステファン・シュトルーフが1年4カ月ぶりの復帰戦を行なう予定だったが、残念ながら直前にドクターの判断で中止となった。呼吸が荒く意識を失う状態もあったそうで、ドクターはパニック発作だと見解を示している。対戦相手に予定されていたのは、TUFヘビー級バトルでも、そのバカキャラで存在感を示し、UFC参戦後も豪快なKO勝ち、分かりやすい試合で人気の高いマット・ミトリオンで、非常に面白そうな一戦であったので残念だが、安全性を最優先に考える公平で競技であるUFCならではの的確な判断だった。やっぱりUFCが世界最高峰の格闘技団体であるのは間違いない。

 今大会は、日本時間7月6日午前11時からWOWOW UFC-究極格闘技-で放送されました。

UFCオフィシャルホームページ
UFC JAPAN公式ウェブサイト
WOWOW UFC-究極格闘技-
FOX SPORTS UFCページ
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■ UFC 175 Weidman vs. Machida
日時:2014年7月5日
場所:アメリカ・ネバダ州ラスベガス

<ミドル級タイトルマッチ>
○クリス・ワイドマン(王者)
 判定 3-0
●リョート・マチダ(挑戦者)

<女子バンタム級タイトルマッチ>
○ロンダ・ラウジー
 1R 0分16秒 TKO
●アレクシス・デイヴィス 

<ミドル級>
○ユライア・ホール
 判定 3-0
●チアゴ・サントス 

<バンタム級>
○ラッセル・ドーン 
 判定 2-1
●マーカス・ブリメージ

プレミアムカード
<バンタム級>
○ユライア・フェイバー
 3R 1分09秒 チョークスリーパー
●アレックス・キャセレス 

<ウェルター級>
○ケニー・ロバートソン
 判定 3-0
●イルデマール・アルカンタラ

<ミドル級>
○ブルーノ・サントス
 判定 2-1
●クリス・カモージ 

<バンタム級>
○ロブ・フォント
 1R 2分19秒 KO
●ジョージ・ループ

<ミドル級>
○ルーク・ザクリッチ
 判定 3-0
●ギルエルミ・ヴァスコンセロス

<ミドル級>
○ケビン・ケイシー
 1R 1分01秒 TKO
●ババ・ブッシュ 

 2014年7月5日にフロリダ州デイトナビーチでUFC、ベラトールに次ぐ全米第三のMMAメジャー団体WSOFの『World Series of Fighting 11』が開催された。今大会は現地時間で夕方4時から本戦開始、放送スタートという異例の早い時間帯で放送。これは、夜に放送されるUFCと競合を避ける為であるのと共に、アメリカ人にとっては大きなイベント独立記念日週の週末に当たる為、早い時間でも、パーティなどで集まっていてテレビをつけている事が多いので、敢えてこの時間にしたというのもある。

 試合は、メインにライト級王座戦が組まれ、王者ジャスティン・ゲイジーが圧倒。最後は、左右のフックで挑戦者、ニック・ニューウェルを沈めて見事に王座防衛を果たした。

 セミファイナルでは元UFCファイターでそれぞれトップクラスで活躍したベテラン同士の一戦となったジョン・フィッチ対デニス・ホールマンは、フィッチが本領発揮でグランドで上をキープする得意の戦法で判定勝ち。また、日本でも知名度の高いメルヴィン・ギラードがJZカルバンにTKOで勝利している。

World Series of Fightingオフィシャルホームページ

■ World Series of Fighting 11
日時:2014年7月5日
場所:アメリカ・フロリダ州デイトナビーチ

<WSOFライト級王座タイトルマッチ>
○ジャスティン・ゲイジー(王者)
 2R 3分09秒 TKO
●ニック・ニューウェル(挑戦者)

<ミドル級>
○ジョン・フィッチ
 判定
●デニス・ホールマン

<バンタム級>
○コディ・ボーリンガー
 1R 2分37秒 チョークスリーパー
●パブロ・アルフォンソ

<ライト級>
○メルヴィン・ギラード
 2R 2分36秒 TKO
●JZカルバン

電子書籍版はマット界舞台裏7月17日号秋山全日W-1両国USTREAM新日シン華名BLADEラウェイ魔界錬闘会に収録されました。

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