16歳対決優華xつくり、藤本つかさ世羅りさ敗北~7・5アイスリボン572

 6・29REINA新木場大会で真琴&香萌を下し、3度目の王座防衛を果たした.STAP。これにより7・21横浜でのリボンタッグ戦は.STAPvs美央&優華のホワイトタッグに正式決定。その前哨戦がこの日のメインとなったが、5・17以来の復帰を果たしたつくしが入った事で、試合は前哨戦とは違った色合いが加わった。

■ アイスリボン572
日時:7月5日(土) 18時00分試合開始/17時00分開場
会場:アイスリボン道場 観衆 110人(超満員)

<第4試合 タッグマッチ20分1本勝負>
成宮真希、●つくし
 12分44秒 スクールガール
紫雷美央、○優華

 当初6・7北沢で行われる予定だったつくしvs美央のシングル戦…つくしの欠場で流れたが、元々はつくしが美央に喧嘩を売ったことが発端だった。試合前、美央に握手を求めながら、美央が応じると、その手をはたいたつくし。つくしの中では復帰=美央との戦い再開でもあった。そして、このつくしに食って掛かったのが優華。前日(7/4)に16歳の誕生日を迎えた事から、つくしとは16歳対決となったが、共に負けん気の強さは定評があり、この2人のエルボー合戦ひとつ取っても、16歳対決という言葉のイメージとはかけ離れた喧嘩腰の激しさがみられた。
 まさに三者三様ならぬ四者四様の戦い模様が展開され、5・4以来の純血リボンのメインは超満員110人の観客を十分に満足させる好試合となった。しかも最後は美央のアシストはあったものの、優華がつくしからきっちりとカウント3を奪うという劇的フィニッシュで幕。会場は大きなどよめきと歓声に包まれた。
 試合後の座談会でマイクを手にしたつくしは「悔しいです。今日、負けたことより、欠場中に試合が出来なかったことが悔しいです。紫雷美央に喧嘩を吹っかけて自分が欠場…プロとして失格です」と、改めて美央に対戦を要求し、「その前に…。」と前置きし、「優華、次、シングルだ。勝負しろ!」と、その刃を優華に向けた。優華も「負けません!」と対戦を受諾し、つくしvs優華のシングル戦が次回道場マッチのメインで行われることが決定。
 次回道場マッチには寿ゆりの参戦も決定しており、藤本から「ペイントレスラー対決で…」とその対戦相手に指名された美央は「ペイント落とし対決じゃないよね?」と確認した上で対戦を了承。これにより次回道場マッチでは、藤本vs235、美央vs寿、つくしvs優華のシングル3試合が決定した。また、7月13日に引退する勝愛実が参戦し、最後のハムカツタッグ結成も発表された。

<第3試合 タッグマッチ15分1本勝負>
●藤本つかさ、宮城もち
 12分37秒 ネ・コヒストラル
○新田猫子、235
※宮城もちごとフォール

 先発に出た猫子は、相手チームの先発に藤本を指名。6・18シングル戦はドロー、翌週の6・21タッグ戦は猫子が勝利していることから、藤本自身も猫子を意識しており、先発に出ようとするもちを制してリングイン。と同時に両者共にいきなり火がついたかのようなロープワークを利しての攻防、さらにエプロンでの攻防とハイスピードファイトを展開。2人の激しい動きに触発されたか、もち、235も持ち味を発揮し序盤から熱の入った好試合になった。
 中でも試合の流れをしっかりと読んでいたのが猫子。パートナーの235をうまくコントロールしながら、久々の宮城出身タッグを結成し、ダブルの攻撃を狙う藤本ともちの動きをもコントロール。最後ももちのもっちりボディシザースを藤本に同士討ちさせた猫子が、2人をまとめて丸め込んだ。
 この時点で試合の権利を持っていたのは藤本だったが、もちのウエイトもかぶさりキックアウト出来ないままに、無念のカウント3。猫子の妙技に敗れてしまった。試合後、猫子が藤本を指差し、ベルト挑戦をアピール。藤本も「断る理由ないでしょ。よろしくお願いします」と猫子と握手。藤本vs猫子のICE戦が7・21横浜で行われることが決定した。
 試合後の座談会で、「自分は試合の日がすごい怖くて…逃げ出したいけど、逃げ出す方法もわかんないし、頑張ろうって思っても、後輩にも負けるし…。」と泣きながらコメントする235に「ちょっと待って、今日、負けたの私なんですけど、泣きたいのは私なんですけど」と横やりを入れる藤本。「でも藤本さん、チャンピオンじゃないですか…」と泣きながら答える235に「チャンピオンが負けたんですけど」となおも突っ込む藤本。すると235が「可愛そうですね…」と低いトーンでポツリ。
 この一言に思わず立ち上がった藤本は「お前、ふざけんな、次、シングルだ! どっちが可愛そうか、勝負しろ!チャンピオンが何か、教えるから!」と次回道場マッチでの235とのシングル戦をその場で決定した。

<第2試合 シングルマッチ10分1本勝負>
●世羅りさ
 9分59秒 片エビ固め
○くるみ
※ナッツクラッカー

 世羅のデビュー直後のシングル以来となる約1年半ぶりのシングル。ともにパワー攻撃を得意とする2人は序盤から真正面からぶつかり合う激しい攻防が展開された。くるみが腕十字から三角絞めに移行する関節技で勝負に出れば、世羅はくるみのボディプレスをかわし、しゃちほこ固めで強烈に絞め上げるなど、共に普段は見せないホールドで勝ちを狙うが、相手の粘りに決め手とならず。世羅がセラリズム、エアーズロックを決めれば、いずれもカウント2でキックアウトしたくるみは雪崩式一本背負いで反撃。さらにはリング中央でのエルボー合戦と両者譲らないまま、試合はタイムアップ寸前となったが、カウンターの一本背負いを決めたくるみが最後の最後でトッププレス、直後のナッツクラッカーを決め、一気にカウント3を強奪。残り時間わずか1秒での勝利をモノにした。
 試合後、世羅は「せらリボンの前日に3か所でイベントを行うことが決定しました。2か所はアイスリボンが来るということで、お祭りを前倒しにして(イベントを)お祭りと合わせて行うので、世羅町ならではのお祭りも楽しめます」と世羅町全面協力の8・10せらリボンの前夜祭イベント開催を発表した。

<第1試合 シングルマッチ10分1本勝負>
〇星ハム子
 8分42秒 片エビ固め
●弓李
※ダイビングボディプレス

 開始のゴングを待たずに、いきなりネックブリーカーの3連発を仕掛けていくなどスタートから弓李は勝利への思いを爆発させる。なんとかペースを変えようと、セクシーポーズを決めにいくハム子だが、これもストンピングで阻止されキャメルクラッチ、さらにハム子の顔面を強烈に歪めるチンロックを繰り出す弓李。ハム子もセクシー固めから反撃に出るが、弓李の粘りになかなか追い込むに至らない。さらに弓李は足4の字、ワキ固め、初公開の飛びつき式腕十字と関節技で勝負に出るなど、終始積極果敢なファイトをみせた。最後はハム子のシャイニングハラザード、ブロックバスター、ダイビング・ボディプレスの波状攻撃にフォール負けを喫したが、試合後ハム子から「初勝利間近なんじゃないかなと、今日戦っていて感じました」との好評価を受けた。

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