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10月28日（現地時間）にメキシコ・アレナメヒコで『CMLL 金曜日定期戦』が開催された。
2016年11月1日と2日はメキシコ（ラテンアメリカ）のお祭り行事「死者の日」である為、この金曜日定期戦も、お祭り大会となりルチャドールが死者に仮装して試合を行う事になった。負ければ死者達に死者の国に連れていかれてしまうという凝った演出となっている。なぜなら特にメキシコにおいて「死者の日」は盛大な祝祭が行われる。死者の日には家族や友人達が集い、故人への思いを馳せて語り合う。祝祭はカトリックにおける諸聖人の日である11月1日と翌日2日に行われる。地域によっては、10月31日の晩も前夜祭として祝われるからである。
そして、今大会のメインは何らかの王座を持っているものだけが参戦出来るカンペオン・ウニベルサル2016の決勝戦が行われた。日本ではメキシコのG1グランプリと言われている無差別級トーナメントでCMLL最強を決めるものだ。ちなみに2015年の優勝者はアトランティスであった 決勝まで勝ち上がったのはボラドールJr.とバリアンテという共にテクニコ同士。しかし、ボラドールJr.は現在CMLLのミスティコと並ぶ若手テクニコのトップ中のトップであるのに対し、バリアンテは伏兵という感じであり、格的にはボラドールJr.が上だ。試合は、お互いに1本づつ取り合ったあとは、カウント2の攻防が続くシーソーゲームとなった。ボラドールJr.が優勢で何度もフォールするも必死に返すバリアンテ。そして、なんとバリアンテがバリエンテ・バスター2連発でボラドールJr.からフォールを奪う大金星となったのだった。CMLL若手テクニコ勢としてミスティコ、ボラドールJr.、バリアンテでスカイチームというタッグチームを組んでいるが、ミスティコ、ボラドールJr.に比べてどうしても三番手というイメージが強いバリアンテが格上といえるボラドールJr.からフォールを奪う快挙で優勝。ボラドールJr.もチームメイトの勝利を祝福し、バリアンテは勝ち誇ったのだった。
またセミファイナルでは、遂に仲直りして再合体したルーシュとラ・マスカラが創設メンバー再結成ロス・インゴベルナブレスとして登場。ルーシュはインゴベルナブレスの絆は肉親より強いと、マスカラと抗争中の弟ドラゴン・リーを裏切っており、まさに制御不能だ。今回はルードのウルティモ・ゲレーロ率いるロス・ゲレーロスと対戦。試合は、ゲレーロスが入場と同時に襲い掛かるインゴベルナブレス。3人がかりの攻撃を繰り返し、すぐに1本先取。しかし、2本目はゲレーロスが反撃に出て、ゲレーロがルーシュを場外で痛めつけると会場から大声援。どちらがテクニコかわからないという感じだ。そしてゲレーロスが2本目を奪い、更にルーシュとマスカラが同士討ちを連発。再び仲間割れの危険が漂ったがなんとか仲直りして、最後はレフェリーの隙をついてルーシュが反則のローブローで勝利。インゴベルナブレス、悪の結束が復活したようだ。
■ CMLL アレナメヒコ金曜日定期戦
日時：2016年10月28日（現地時間）
場所：メキシコ・アレナメヒコ
＜カンペオン・ウニベルサル2016決勝＞
○バリアンテ
2-1
●ボラドールJr.
＜6人タッグマッチ＞
○ルーシュ、ラ・マスカラ、ピエロー
2-1
●ウルティモ・ゲレーロ、エウフォリア、ニエブラ・ロハ
＜6人タッグマッチ＞
○カリスティコ、ミスティコ、ドラゴン・リー
2-1
●メフィスト、ルシフェルノ、エフェスト
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