アレキサンダー・シュレメンコ北米復帰勝利『ベラトール162』+『M-1チャレンジ71』

(C)Bellator

 10月21日(現地時間)にテネシー州メンフィスで『Bellator 162: Shlemenko vs. Grove』が開催された。
 BELLATOR(ベラトール)は、アメリカを本拠地として2009年に設立された、総合格闘技団体。本国アメリカでは「スパイクTV」で放送され、設立わずか7年で世界第2位の団体に上り詰めた。ド派手な演出やファンの心を鷲掴みにするマッチメイクは、スポーツライクな路線を突き進む他のプロモーションとは一線を画している。そして、日本でもインターネットテレビ局「AbemaTV」(アベマ・ティーヴィー)と正式契約し、毎大会、生放送も開始され盛り上がっている。
 今大会は、元ミドル級王者であるアレキサンダー・シュレメンコのベラトール復帰戦がメインで行われた。シュレメンコは2015年2月13日、ベラトール133でメルヴィン・マヌーフと対戦し、右バックブローで2RKO勝するも試合後の薬物検査で規定値を超えた高濃度のテストステロンが検出された事が発表され、カリフォルニア州アスレチック・コミッションから3年間の出場停止処分を受けた。しかし、その薬物検査に不備があり無効だとシュレメンコ側が訴え、その主張が通った為、出場停止処分が解除され再び北米で試合する事が許可された。対戦相手は、UFCで活躍し、現在はベラトールを主戦場にしているケンドール・グローブだ。試合はバックスピンなどで攻めるシュレメンコだが、グローブも打撃を返し互角の展開。しかし2R、前に出てくるグローブにカウンターで左ボディを打ちこんだシュレメンコ。これが効いてグローブはうずくまり、シュレメンコ追撃のパウンドでレフェリーがストップ。シュレメンコが北米復帰戦を完ぺきな勝利で飾った。

 セミファイナルではメイン以上に注目されるカード、あの元TNA世界ヘビー級王者、元ECW世界ヘビー王者であるボビー・ラシュリーのMMAマッチだ。プロレスとMMAを並行して行っているラシュリーだが、もともと、アマレスでの実績があるだけにMMAでも勝利を重ねており、ベラトールでの王座挑戦へカウントダウンという感じだ。今回は、West Coast FCヘビー級王座の実績を引っ提げてベラトール復帰するジョシュ・エイペルトを迎え撃った。試合はラシュリーが圧倒。得意のテイクダウンでエイペルトを倒すとマウントパンチ、バックマウントからのパウンドで一方的に殴りまくる。2Rはアームロックも仕掛け、最後は背を向けたエイペルトをチョークで仕留め、ラシュリーが一本勝ちした。

■ Bellator 162: Shlemenko vs. Grove
日時:2016年10月21日(現地時間)
場所:アメリカ・テネシー州メンフィス

<ミドル級>
○アレキサンダー・シュレメンコ (ロシア)
 2R 1分43秒 TKO
●ケンドール・グローブ(米国)

<ヘビー級>
○ボビー・ラシュリー(米国)
 2R 1分43秒 リアネイキドチョーク
●ジョシュ・エイペルト(米国)

<ライト級>
○ゴイチ・ヤマウチ(日本/ブラジル)
 1R 1分01秒 腕十字
●ライアン・クートゥア(米国)

<ミドル級>
○加藤 久輝(日本)
 1R 4分58秒 TKO
●A.J.マシューズ(米国)

 10月21日(現地時間)にロシア・サンクトペテルブルクで『M-1 Challenge 71』が開催された。
 ロシア最大のメジャーMMA団体となっているM-1だが、今大会のメインはヴェクター・ネムコフの復帰戦だ。宿命のライバル、ステファン・プッツにリベンジしてライトヘビー級王座に返り咲いたM-1のエース、ネムコフだが、初防衛戦でラシッド・ユスポフに僅差の判定で敗れ、王座陥落している。王座返り咲きの為にも負けられない戦いとなるが、その相手は、なんと元ベラトール・ライトヘビー級王者のアッティラ・ベグだ。ベグはM-1に乗り込んできていきなり、階級上のアレキサンダー・ヴォルコフ(現在はUFCと契約)が保持していたヘビー級王座に挑戦するもKO負けしており、今度は本来の階級ライトヘビー級に落として再起を図っている。共に手負いの強豪という感じで、お互いに負けられない。試合は、テイクダウン狙いのネムコフがベグを攻めたてる。なんとか立ち上がるベグのバックについたネムコフが膝蹴りで太ももを蹴りあげる。その後もテイクダウンを決めグランドで攻め続けたネムコフが判定勝ちをおさめた。

 また、そのネムコフのライバルであるステファン・プッツもブラジルのマルコス・ロペスを迎え撃った。プッツは階級上のヘビー級王者だったマルチン・ティブラ(現在はUFCと契約)に勝利するという実績ももっており、ネムコフに敗れた試合も僅差の判定だったほど。対するロペスはジャングルファイト、修斗ブラジルで実績を積んでおり、ロシアに殴り込んできた。試合は、お互いに相手を倒そうと組み合うが両者、なかなか倒されないという展開が続く。しかし、打撃も絡めてじわじわペースを握ってきたプッツが、3Rに足をかけてロペスを倒しバックマウントを制する。一度はなんとか立ち上がろうとしたロペスだが、最後はプッツに捕まりチョークで仕留められてしまった。プッツは一本勝ちで強さを見せつけた。

■ M-1 Challenge 71
日時:2016年10月21日(現地時間)
場所:ロシア・サンクトペテルブルク

<ライトヘビー級>
○ヴィクター・ネムコフ(ロシア)
 判定
●アッティラ・ベグ(スロバキア)

<バンタム級王座決定戦>
○パベル・ビトルク(ロシア)
 4R リアネイキドチョーク
●ビタリ・ブランチク(ウクライナ)

<ウェルター級>
○セルゲイ・ロマノフ(ロシア)
 判定
●カルロス・ペレイラ(ブラジル)

<ライト級>
○アレクサンダー・ブテンコ(ウクライナ)
 判定
●ルベンション・ペレイラ(ブラジル)

<ライトヘビー級>
○ステファン・プッツ(ドイツ)
 3R リアネイキドチョーク
●マルコス・ロペス(ブラジル)

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