KSW36+ファイトナイツ52+ユーロFC+スーパーコンバット 4大会速報!

(C)KSW

 10月1日(現地時間)にポーランド・ジェロナ・クラで『KSW 36: Trzy Korony』が開催された。
 欧州最大のMMA団体として地元ポーランドで大きな大会を定期的に開催しているKSW。今回はエースである怪力世界一男マリウス・プジアノフスキーは12月のビッグマッチ参戦の為、出場しない上、もう一人のエースであるマメッド・ハリドヴはMMA12連勝だったが、そのプレッシャーから休業を宣言している。その為、メインでは、そのハリドヴに敗れミドル級王座を失ったミハウ・マテラが、ブラジルのホウジマール・トキーニョを迎え撃った。トキーニョは圧倒的な足関節の強さで一本勝ちの山を築いてきたが、勝負が決まった後も技を外さないなどの反則を繰り返した為、UFC、WSOFから実質、追放処分となり、欧州に活躍の場を求めてきた。しかし、欧州進出となったイタリアで開催された「Venator FC」のメインでエミル・ウェバー・ミークにTKO負け。そこでKSWで再起を図ってきた。マテラはハリドヴ休業の間、なんとしてでもポーランドを守る為に、反則王トキーニョには負けられない。試合は、トキーニョが引き込んで足関節狙いもマテラは付き合わず、スタンド打撃の攻防のなる。そして2R、マテラの右アッパーがトキーニョの顎を打ち抜き、トキーニョは壊れた人形の様に崩れ落ちる。追撃するマテラをレフェリーが制してマテラのTKO勝利となった。マテラは重圧に耐え、最高の結果を出したという感じだ。

 更にライトヘビー級王者トマシュ・ナルクンがソクジュを、ライト級王者マテウス・ガムロがヘナト・ペジーニョを相手にそれぞれ王座戦を行った。特にソクジュはUFCやPRIDE参戦の世界的に有名なファイターだけにナルクンは負けられない。共に王座戦以前にポーランド対世界の強豪と図式となった。試合は、ソクジュがグランドで上になるもナルクンが下から腕十字を仕掛けまくりソクジュは防戦一方。そしてスタンドになるとナルクンが打撃でソクジュを滅多打ち。金網を背に殴られまくるソクジュを見てレフェリーがストップ。ナルクンがTKO勝ちで王座防衛を果たした。そしてガムロもヒールフックでペジーニョから一本勝ちで王座防衛。ポーランド勢が揃って王座を守った。

■ KSW 36: Trzy Korony
日時:2016年10月1日(現地時間)
場所:ポーランド・ジェロナ・クラ

<ミドル級/5分3R>
○ミハウ・マテラ(ポーランド)
 2R 1分27秒 TKO
●ホウジマール・トキーニョ(ブラジル)

<ライトヘビー王座タイトルマッチ>
○トマシュ・ナルクン(王者/ポーランド)
 1R TKO
●ティエリー・ソクジュ(カメルーン)

<ライト級王座タイトルマッチ>
○マテウス・ガムロ(王者/ポーランド)
 2R 3分46秒 ヒールフック
●ヘナト・ペジーニョ(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
○アリアネ・リプスキ(ポーランド)
 1R 2分09秒 TKO
●シーラ・ガフ(ドイツ)

<ヘビー級>
○ミハウ・キタ(ポーランド)
 1R ギロチンチョーク
●ミハウ・ホダレク(ポーランド)

<フェザー級>
○クレベル・コイケ(日本/ブラジル)
 1R 三角締め
●レシェク・クラコウスキ(ポーランド)

<女子フライ級>
○ディアナ・ベルビタ(ルーマニア)
 判定
●カタジナ・ルボンスカ(ポーランド)

<ライト級>
○グシェゴシュ・ジュラコウスキ(ポーランド)
 判定
●バルトミ・クルジェウスキ(ポーランド)

 10月1日(現地時間)にロシア・ニジネヴァルトフスクで『Fight Nights Global 52: Mokhnatkin vs. Maldonado』が開催された。
 このファイトナイツはロシアを中心とした東欧で精力的に大会を行なっており、過去にはアンドレイ・アルロフスキーなど大物も参戦しているのだが、UFCファイトパスで生中継もされだしたので、一躍、世界の格闘技ファンに知れ渡った(欧州ではテレビ生中継は以前から)。更にあのエメリヤエンコ・ヒョードルが試合した事で更に注目度が増している。またメジャーになった事で、UFCファイトナイトと混同を避けるため、ユーロ・ファイトナイツと呼ばれる事も増えてきた。
 今大会のメインイベントは、ファイトナイツのヘビー級エース格であり、過去にヴァレンタイン・オーフレイムに勝利しているミハイル・モフナトキンが、UFCリリース後、ヒョードルと対戦し、疑惑の判定で敗れた事で一躍、世界的に有名になったファビオ・マルドナドが対戦した。ヘビー級同士の迫力ある対戦は、打撃で押すモフナトキンだが、先にテイクダウンを奪ったのはマルドナドと互角の展開。やや打撃でモフナトキンという展開で最終の3ラウンドに突入。そしてこの3ラウンドはモフナトキンが3度のテイクダウンを奪いパウンド連打で圧倒。判定でモフナトキンが勝利となった。

■ Fight Nights Global 52: Mokhnatkin vs. Maldonado
日時:2016年10月1日(現地時間)
場所:ロシア・ニジネヴァルトフスク

<ヘビー級>
○ミハイル・モフナトキン(ロシア)
 判定
●ファビオ・マルドナド(ブラジル)

<ミドル級>
○スタニスラフ・モロドソフ(ロシア)
 3R 3分18秒 TKO
●ゲオルギ・ロベジャニダゼ(グルジア)

 10月1日(現地時間)にフィンランド・エスポーで『EuroFC 01: Espoo』が開催された。
 このユーロFCは新たに発足した欧州の新興MMA団体で、この大会が第一回大会だが、すでに2016年2月に第二回大会、5月に第三回大会を行う事まで決定している。そして参戦する選手も、欧州だけではなく、アメリカ、ブラジル、日本、オーストラリアからも呼んでおり国際色豊かな大会となった。
 そんな中、メインで行われたのは、地元フィンランドのトム・ニーニマキが、アメリカのジョナサン・ブルッキンズと対戦。ブルッキンズは元UFCファイターで、その後レガシーFCやパンクラスにも参戦している。この世界的な強豪を相手にニーニマキはテイクダウンを奪う猛攻で判定勝ち。メインは地元勝利となった。
 セミファイナルにはIGFにも参戦し、ヘビー級王座決定トーナメントで決勝戦まで勝ち上がったブラジルのフェルナンド・ロドリゲスJr.(オリ・トンプソンに決勝で敗れている)が参戦。ヨセフ・アリ・ムハンマドにギロチンチョークで秒殺一本勝ちしてMMA王国ブラジルの力を見せつけた。

■ EuroFC 01: Espoo
日時:2016年10月1日(現地時間)
場所:フィンランド・エスポー

<63キロ級契約>
○トム・ニーニマキ(フィンランド)
 判定
●ジョナサン・ブルッキンズ(米国)

<ヘビー級>
○フェルナンド・ロドリゲスJr.(ブラジル)
 1R 1分02秒 ギロチンチョーク
●ヨセフ・アリ・ムハンマド(スウェーデン)

<ウェルター級/5分3R>
○カール・アモゾー(フランス)
 1R 3分44秒 TKO
●ユホ・バラマ(フィンランド)

<フェザー級>
○アラン・オマー(ドイツ)
 判定
●高谷裕之(日本)

<ミドル級>
○ロバート・ウィルキンソン(豪州)
 1R 3分52秒 リアネイキドチョーク
●アレクサンダー・ポペック(ドイツ)

<バンタム級>
○マルク・ゴメス(スペイン)
 判定
●トニ・タウル (フィンランド)

<ウェルター級>
○ゲオルギー・ヴァレンティノフ(ブルガリア)
 判定
●アンドレアス・ストゥーラ(スウェーデン)

<ライトヘビー級>
○スチュアート・オースチン(英国)
 1R 2分32秒 TKO
●ニルス・ファンノード(オランダ)

 10月1日(現地時間)にルーマニア・ヤシで『SUPERKOMBAT World Grand Prix 2016 Final Elimination』が開催された。
 やっとK-1が2016年10月27日に復活する事になるが、K-1活動休止中、コンスタントに大会を開催しているスーパーコンバットは、グローリーに次ぐ世界的にもメジャーなキック大会となっている。地元ルーマニアだけでなく欧州各国にも進出、テレビ中継も欧州を中心とした世界93カ国で放映、特にユーロスポーツでライブ生中継されている事からも世界的には日本の団体よりずっとメジャーと言っても良いだろう。
 今大会のメインは空位のミドル級(71キロ級)王座決定戦としてクリス・ンギンビとアマンシオ・パラシエフが対戦した。世界的なファイターであるンギンビはコンゴ共和国からの戦争移民で、キック王国オランダでIT’S SHOWTIMEのエースとしてして活躍。その後もクンルンファイトやW5で活躍している。地元ルーマニアのアマンシオ・パラシエフはホープとして負けられない。試合はンギンビが下馬評通り、判定勝ちして新王者に輝いた。

■ SUPERKOMBAT World Grand Prix 2016 Final Elimination
日時:2016年10月1日(現地時間)
場所:ルーマニア・ヤシ

<ミドル級王座決定戦>
○クリス・ンギンビ(コンゴ民主共和国)
 判定
●アマンシオ・パラシエフ(ルーマニア)

<スーパークルーザー級>
○セバスチャン・コズマンカ(ルーマニア)
 判定
●デビッド・トラレッロ(スペイン)

<ライトヘビー級>
○セバスチャン・チオバヌ(ルーマニア)
 判定
●ジョージ・デイビス(英国)

<ライト級>
○クリスティアン・スペック(スペイン)
 判定
●ジョナサン・ファビアーノ(ルーマニア)

<ミドル級>
○アンドレ・レウステン(ルーマニア)
 判定
●エドゥアルド・シェラリウ(ルーマニア)

<ライトヘビー級>
○ボーダン・ナスタス(ルーマニア)
 判定
●ディエゴ・モスケラ(コロンビア)

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