山縣優40歳MAX志田光WAVE後楽園名勝負!高橋奈七永パッション水波綾 D関西-山下りな 朱崇花1周年

■ WAVE SUMMER GAME
日時:7月6日(水)
会場:後楽園ホール 観衆=398人

<第1試合 スクランブル3WAVE 20分1本勝負>
春日萌花 ○希月あおい
 6分58秒、オクラホマロール
桜花由美 ●フェアリー日本橋
※もう1組は飯田美花&下野佐和子

 オープニングマッチはタッグチームによる3WAYマッチ。ただし試合権利は2人というルール。この特別ルールがどう勝敗に影響するか?
 試合はSO ON FLOWER(春日萌花&希月あおい)にフェアリーが掴まる展開からスタートする。自己紹介をさせてもらえないフェアリー……あっさり試合権利を失い、希月vs飯田へ。希月がロープに走るも、場外から桜花が足をすくって引きずり下ろし、強引にフェアリーと交代させる。桜花にチャンスを作ってもらったフェアリーは、今度こそは!と挨拶をしようとするが、飯田が妨害しタニバットをお見舞いする。
 戦況が下野vs春日に移り、下野がロメロスペシャル→雷電ドロップでカバーするが、そうはさせじと桜花がカット。桜花がビッグブーツで蹴散らしていき、主導権を握る。希月のジャーマン、桜花のビッグブーツがそれぞれ決まり、桜花とフェアリーが交代。フェアリーは「やっと出れたーーー!」とステッキで希月→春日→下野→飯田を投げ飛ばしていくと、希月をステッキで強打しようとしたが……希月も寸前でかわす。すかさず桜花が希月にビッグブーツで飛び込むが、これも希月がかわしたため、フェアリーに誤爆!? このチャンスに希月がフェアリーをオクラホマロールで丸めて3カウントを奪った。

<第2試合 GAISEN WAVE 20分1本勝負>
長浜浩江 ○宮崎有妃
 8分12秒 外道クラッチ
夏すみれ ●小林香萌

 メキシコAAA主催の「第2回ルチャリブレ・ワールドカップ」に出場した夏すみれと宮崎有妃が聖地・後楽園ホールで凱旋マッチをおこなった。前回6・29新木場ではソンブレロをかぶって登場するなど、すっかりメキシコかぶれした夏。今回は、「ジャパニーズ ゲイシャ ガール」を意識して作ったというメキシコ用の新コスチュームで登場。ファンに「レッツ・ゴー・ナツ」コールをあおっていく。パートナーの小林もブブセラで一緒に盛りあげる。そのテンションに宮崎はやりづらそうだったが、アームホイップで投げ飛ばして、長浜と交代。
 夏はケンカキックを連発していき、メキシカンストレッチへ。宮崎がカットに入るとすかさず長浜が串刺しドロップキックにつなげる。再び夏vs宮崎となり夏がウラカンラナ。キックアウトされると小林とチェンジする。
 小林は串刺しドロップキック、エルボー、セントーンからコーナーに登るが、長浜が足止め。すかさず宮崎が雪崩式フランケンを狙うも、小林がかわしてヘッドシザースホイップへ。もう一度ウラカンラナを狙う小林だったが、切り返した宮崎がハリケーンドライバー。そしてムーンサルトプレスを投下。これを寸前でかわした小林がマヒストラルでカウント2。ならばと宮崎もGUSTを放つがこれもカウント2止まりに終わる。一方、小林は120%スクールボーイで勝負に出る。だが、これは長浜がカットに入り、宮崎を救う。命拾いした宮崎はメキシコでの戦利品(メダル)を持ち出し、小林を強打。そして外道クラッチでクルリと丸めてみせた。

<第3試合 Anniversary WAVE〜朱崇花デビュー1周年記念試合 20分1本勝負>
○浜田文子
 5分39秒、ムーンサルトプレス⇒片エビ固め
●朱崇花
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 2015年8月9日にデビューした朱崇花。来月1周年を迎えるにあたり、あこがれの浜田文子との一戦をおこなった。
 試合は文子がリングに入るなり、朱崇花がドロップキックで奇襲。串刺し攻撃を狙ったが、これは文子が迎撃してみせる。ボディースラムを豪快に叩きつけ合った両者。朱崇花のブーメランアタックをかわした文子がヘッドロックで捕獲する。エルボーのラリーから朱崇花がラ・ブファドーラ、ドロップキックで文子を場外に落とすと場外プランチャで舞う。
 さらに朱崇花はミサイル弾、トラースキックにつなげてカウント2。ムーンサルトの体勢に入ったが、文子が追いつきこれは未遂に。ならばと朱崇花はウラカンラナの体勢に入ったが、文子がパワーボムで切り返す。そしてもう一発ライガーボムを放つと、ムーンサルトプレスでトドメを刺した。

<第4試合 ゴキゲンWAVE 20分1本勝負>
○米山香織 チェリー
 11分27秒、ジャックナイフエビ固め
●大畠美咲 藤本つかさ

 7・10札幌大会で浜田文子&山縣優の持つWAVE認定タッグ王座への挑戦が決まっているゴキゲンBBA(米山香織&チェリー)。だが、二上美紀子社長がタイトル前にマッチメークしたのはマックロコロスケ改めクローズ(大畠美咲&藤本つかさ)との試合だった。しかも、「勝てたらラスアベに挑戦」という条件まで付け加えられてしまった。タイトルに挑戦する気満々だったBBAはマックロコロスケ改めクローズに勝利し、札幌でラスアベに挑戦することができるのか!?
 レフェリーは元クローズのMIO。BBAが不利な状況は明らかだった。試合は何としてでも勝ちたいBBAが奇襲をしかけてゴングを迎える。しかし、タッグワークという面では大畠&藤本のほうが一枚上手だった。久しぶりに組んだとは思えないほど息のあったところをみせたクローズは、藤本のエースクラッシャーを皮切りに、大畠のドロップキック→ムチ攻撃。さらに藤本がサッカーボールで強打するなど波状攻撃。
 攻め込まれた米山だったが、チェリーにタッチすると、チェリーがクローズをまとめてネックブリーカードロップ! すかさず藤本にダブルリストアームサルトを放っていく。これをキックアウトした藤本がランニングPKから極楽固め。だが、チェリーもアンクルホールドできり返す。ならばと藤本がまとめてドロップキックを放つと、大畠も続いてチェリーにダイビング・ボディーアタックを投下する。
 一方、チェリーも米山と挽回にかかると、裏十字固めで大畠をクルクルとまわしていく。ギブアップを奪い損ねたチェリーは、クローズ贔屓(と思われる)のMIOレフェリーの裁定が気に入らずクレームをつける。怒りが収まらないチェリーは大畠にエクスプロイダーを放つと、米山のセントーンを挟んでチェリートーンボムを投下。キックアウトされると今度は米山がダイビング・セントーンを投下するが、大畠もかわして丸め込みを連発。攻勢に出る大畠のムチ攻撃からのジャーマン、花マルどっかんもカウント2止まり。
 ピンチを切り抜けた米山はここで同士討ちを誘う。すると、すかさずチェリーが大畠を春夜恋で丸めいき、その上から米山がジャックナイフエビ固め! 前回に引き続き、連係の丸め込み技で勝利を収めた。

◎試合後のマイク
チェリー「勝った、勝った、勝った、勝ったぞー! 北海道でベルトと蟹いただくぞー!」
米山「チェリーちゃん勝ったね。北海道ではユウちゃんと文子さんが持ってるタッグのベルト取って、ユウちゃんが持ってるシングルのベルトも欲しいから、ユウちゃんに今日、防衛してもらわないといけないの。だから今日はセコンドついて応援する。みんなもゴキゲンBBAの北海道でのベルト戴冠と、今日のユウちゃんの防衛を願って、最後はBBAコールで退場したいと思います(とBBAコールのなか退場)」

◎ゴキゲンBBAのコメント
米山「ゴキゲンBBA、ゴキゲンな勝利!」
チェリー「イエーイ! みなさんどっちが勝つと思ってました? 私たち、弱そうに見えるかもしれないけど、カニとベルトがかかったら女の執念で今日は勝ちました、ねっ、ヨネちゃん」
米山「ちぇりたんと私はあわせて77歳なんですよ。77ってぞろ目で」
チェリー「あ、ラッキー7!」
米山「そうラッキー7が二つ。この勢いでねベルトとカニを頂いて、私はユウちゃんがその時持っているであろうシングルのベルトを狙っていこうと思います」
チェリー「取れるよー」
米山「本当?ありがとう、ちぇりたん」
チェリー「頑張ろう」
米山「頑張ろー!!」
チェリー「何か質問ありますか?」
——カニはモチベーションになる?
米山「もちろんですよ!」
チェリー「だって高級ですから」
米山「たぶんカニだけじゃないと思うんだよね。いくらとかウニとかもちょっとGAMIさんにお願いしたらね」
チェリー「カニとかメロンとか」
米山「ああーいいね。ジンギスカンも食べたい」
チェリー「子供の頃は凄く高級な食べ物でなかなか食べれなかったから」
米山「カニって缶のこういうヤツに入ってるものがカニだと思ってたから」
チェリー「私ねカニカマがカニだと思ってたよ、100円くらいで売ってる」
米山「じゃあ本物のカニを食べに行こうね」
チェリー「行こうね」

<第5試合 メモリアルWAVE〜ダイナマイト関西引退ロード〜 30分1本勝負>
●山下りな
 13分49秒、グリーンフォール⇒片エビ固め
ダイナマイト関西
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 年内引退を表明しているダイナマイト関西が久しぶりにWAVEに参戦。急成長株の山下りなとシングルマッチをおこなった。まずはロックアップ、手四つの力比べ、逆水平チョップの攻防からスタート。そこから関西がキックを放って主導権を握り、サソリ固めへ。ブレイクした山下がショルダータックルで反撃。串刺しラリアットを放っていく。キックアウトされるとスリーパーで捕獲する。
 苦しめられた関西だったが、首投げで脱出するとエルボーのラリーとなる。かいくぐった山下がバックドロップでカウント2。ロープに走るも関西もカウンターのバックドロップ。キックアウトされるとショートレンジラリアットからコーナーに登る関西。しかし山下が追いつき、雪崩式ブレーンバスター!
 両者ダウンとなり、ダウンカウント9で立ち上がると、今度はラリアットで衝突。山下が打ち勝ったが、関西もカウント1で返す。ならばと山下が引き込み式ラリアットを放つがこれもカウント2止まり。追い込まれた関西だったが、一瞬の隙をついて胴締めスリーパーに持ち込む。なんとか山下がブレイクしたところで10分経過。山下はバックドロップでお返しすると、再びダブルダウン。立ち上がると、もう一度、コーナーに登る関西。それを山下も追いかける。振りきった関西がスプラッシュマウンテンを決めるが、キックアウトする山下。ならばと関西が奥の手・グリーンフォールで3カウント!

試合後、関西は「山下、お前、強なってきたんちゃうか? 正直、これ以上続けていたらもしかしたらオレが負けていたかもしれない。みんなもそう思わへんか? 山下、でも、これからもっともっと上を目指して、オレを抜くくらいの勢いで、残りあとわずか、何カ月もないけど、オレの持ってるもの、教えられるものは全部教えてやる、全部持って行け。もっと強くなれ。お前はなれる、頑張れ」と山下を激励。

すると二上社長も「関西さん、いいところにスミマセン。山下を育てていただけるっていうことで……ですよね。コスチュームとか忘れてくる人ですけど、使ってくださいね。お願いします。で、秋に毎年、タッグの催し物があるんですけど、そちらに山下と組んで出場していただくのはどうでしょうか」と早速打診。関西は「よろこんで。出るからには優勝狙うよ」と快諾した。

そこに桜花由美も現れる。「おい関西! お前、もうすぐ引退だろ? 私、アンタとシングルがしたい。誰にも邪魔されずにアンタと1vs1でシングルがしたい。だから8月11日、アタシの15周年記念大会でシングル、お願いします」と対戦要求。関西は「お前、ええ根性してるな。尾崎の力なしにオレに勝てると思ってるのか」と返すと、桜花は「思ってるから言ってるじゃん」と強気発言。桜花の覚悟を確かめた関西が「祝う気持ちななんかないぞ。やるからには潰しにいく」と受けて立つと、桜花も「関西さんを潰して、いい15周年を迎えたいと思います」と言い返した。

◎関西コメント
——山下戦について。
関西「まあね、どんどんね若いからさ、とどまるところを知らない力をまだまだ持っていると思うの。でも彼女はそれをいかしきれていないから、そういう部分でオレみたいなパワーファイターになるんだったらオレが持っているもの、オレが教えられるものであれば、全部吸収して持って行ってほしいと思う」
——スプラッシュ返されたのは?
関西「オレもウソやろ?って思った。レフェリーに『ウソやろ?』って聞いたら『ホントだ、2で(肩)上がった、2で上がった』言うから、焦ってグリーンフォールまで出しちゃった」
——そこまで山下が追い込んだ?
関西「そうだね。リングでも言った通り、あれ以上続けていたら、やっぱりオレも何回か危ない部分あったんで、あのへんで終われてよかったと思う」
——試合後に山下とのタッグの話も来たが?
関西「今日、山下に言った手前、そこで何か形的に見せれるものがあれば、山下の肥やしになるんであれば、オレはぜひやりたいと思うし、だってあとは与えるだけだもん。得るものもたくさんあるよ。あるんだけど、最後に後輩達、残っていくこれからの子達に何をしてあげるって何を手土産でおいていけるのかなって考えたときにさ、やっぱりレスリング、プロレスしかないもんね。プロレスという形で見せるしかないので、何かしら一つでも多く形を残していきたいです」
——山下との師弟関係は長くないが、かわいい存在?
関西「なんだろね。試合やってるときにプロレスラーって月日じゃないんだよね。体で感じるものがあるんだよね。やっぱり芯に何か同じものを感じている者同士っていうのはどこかで通じるもんなんだよね。上下関係ないんだよ。月日とかキャリアなんか、そういうことを、逆にオレも山下と出会えて、それを教えてもらったというか、オレの経験上、凄く新鮮なこと。何十年やってきたなかで。逆にそれはオレも教えてもらったから有り難い」
——他のパワーファイターと山下の違いは?
関西「倉垣も凄いし、こないだ松本とやったときも、松本もパワーファイターだし、やっぱり文子もそうだし、パワーファイター(の後輩は)いっぱいいるけど、オレが若いときの何か感じるものがよくにてるんだよね。ガムシャラさというか、松本とかもガムシャラはガムシャラなんだけど、ガムシャラの中にあぶなっかしい無鉄砲さっていうかな? なんかそういうのを感じるんだよね。そこを叩き潰さなアカン部分は叩き潰さなアカンし、伸ばしてやらなアカンところは伸ばしてやらなアカンし、っていう。自分の心にかき立てられる物があるんだよね」

<第6試合 熱波WAVE〜パッションagain〜 30分1本勝負>
○高橋奈七永
 15分11秒、ワンセコンドEX⇒片エビ固め
●水波綾
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 第8代王者となった水波綾がRegina山縣と同じくらい闘いたい相手……それがSEAdLINNNGの高橋奈七永だった。奈七永とは2016年2・6新宿大会で対戦したのだが、水波はこの試合で記憶をなくすという苦い経験を持っている。一方、奈七永もCATCH THE WAVEでの世志琥のリベンジを果たすため(世志琥が準決勝で水波に敗退)、水波には負けられない。
 静かなレスリングの攻防から、ショルダータックルのぶつかり合いでいきなり着火! 水波がギロチンドロップでやり返し、紅の豚。コーナーに顔面を叩きつけ合い、場外へ。水波の腕を鉄柱に叩きつけた奈七永はリングに戻って腕攻めに転じる。水波もエルボーでやり返していったが、奈七永がミサイル弾につなげる。そしてサイドバスターでカウント2。対角線に距離を取り、突進していく奈七永。だが、水波もかんぬきスープレックスで切り返すと、ナルシストラリアットを狙う。1度はかわされるも、2発目を成功させるが、すぐさま奈七永も投げっぱなしジャーマン。
 水波は奈七永をトップロープに「く」の字にかけるとギロチンドロップを投下。裏投げ→イチジクで回していく。ブレイクした奈七永はバックドロップを放つが、すぐに水波が立ち上がる。ならばと奈七永がラリアット! 水波もすぐにやり返す。コーナーに登るも追いついた奈七永が雪崩式。イクボムでカウント2。さらにはワンセコンドEXの体勢に入るも、堪えた水波がエルボー連打。奈七永も小刻みに放って行ったが、水波がラリアットを連発。タワーハッカーボムも繰り出すが、これもカウント2。奈七永もインプラントで形勢逆転。ショートレンジラリアット3連発からゴツン!とヘッドバット。水波もヘッドバットでやり返す。ならばと奈七永はジャンピング延髄を放つが、水波もドラゴンSHへ。そしてダイビング・ギロチンという必勝パターンにつなげる。だが、これも返す奈七永。掌底からのナックルパンチを放った奈七永は、ハーフダウンの水波にジャンピングキック。冷蔵庫爆弾を投下するが、キックアウトされると今度こそはのワンセコンドEXで試合を終わらせた。
 試合後、奈七永は「おい水波、記憶はあるか? さすが2016年の波女取っただけあって、2月のときとは比べものにならないくらい強くなってたよ。それは本当に正直な感想です。それは私も悔しくもある。あるけども、またいつでも試合しましょう。ありがとうございました」とマイク。
 すると水波はしっかりとした口調で「高橋奈七永さん! 残念ながら『WAVE特有の記憶がない』っていうやつは、今日は大丈夫でした。でも、『ちょっとはよくなった』だとか、そんなものは嬉しくもなんともねー。高橋奈七永さんに倒さないとこのモヤモヤな気持ちは私は晴れないんです。そしてWAVE特有の記憶がないヤツって言われるのもムカつくんです。それを晴らすまではアナタの目の前にメチャクチャ近い距離で立ち続けたいと思います。いつでも狙っていますよ、今日は負けました!」とリベンジを誓った。
 さらに奈七永は「それともう一つ、私、あの7月11日に20周年記念大会を迎えるんですけど、21年目の目標をここでもお伝えしたいのですがよろしいでしょうか。21年目の目標は、世界一強い女になること!なんです。そのためにもと言いますか、浜田文子! 世界を知ってる浜田文子。いまアナタに興味があるので、そろそろ試合しませんか?」と文子を名指しする。
 花道でこの試合を観戦していた文子もリングに現れ、「待っていました! やっぱり高橋奈七永と闘うのが一番面白いので、でもその前に……世志琥。この前の続きやりませんか。(私とじゃないの?といった様子の奈七永だったが文子は)コイツとね、ちょっとあるんだよ」
 するとそこに山下も現れる。リング上は自然と文子&山下vs奈七永&世志琥の状況へ。近いうちにこのカードが組まれることになるのか!?

<第7試合 Regina di WAVE〜WAVE認定シングル選手権試合 30分1本勝負>
○山縣優
 19分57秒、LA⇒片エビ固め
●志田光
※第4代王者が2度目の防衛に成功
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 CATCH THE WAVE開催中だったこともあり、約3カ月ぶりのRegina di WAVE〜WAVE認定シングル選手権試合に。本来であれば、波女となった水波が今大会で挑戦する予定だったが、ZAN1クイーンの志田がいつでもタイトル挑戦権を発令。今回のタイトル戦となった。
 これまで赤を基調としたコスチュームが多かった志田だったが、王者・山縣のコスチュームも赤基調ということもあり、NEWコスチュームは青。この日のためにと絞り上げた肉体を披露した。
 慎重な立ち上がりとなるなか、山縣が右ヒザ狙いで主導権を握る。悲鳴をあげる志田だったが、場外戦に持ち込むと場外ブレーンバスターを敢行。さらに仰向けの山縣にイスを山積みにして、ステージ上からのフットスタンプを投下する。リングに戻ると志田はバックブリーカーを連発。ジワリジワリと挽回していく。だが山縣もフランケンシュタイナー、チンクラッシャーを放つと、ミサイル発射。対角線に向かっていったが、志田が迎撃。しかし、すぐさま山縣も延髄斬り、バッククラッカーで追撃する。
 ブレーンバスターの掛け合いとなり、山縣がダイビング・ボディープレスを投下するが、かわした志田がファイアーマンキャリーからのストマックブロック。そして、フルメタルマフラーへ。ブレイクされるとランニングニーを狙うがかわされるとジャンピングニーで追撃。ファルコンアローもカウント2。十八番を出し尽くした志田はコーナー上で山縣をファイアーマンキャリー。そのまま垂直に投げ落としてワイヤーに叩きつける。これはあまりに危険だったため、レフェリーがノーフォール。
 命拾いした山縣はダブルニーアタックで攻守を入れ換えるとLAへ。だがこれも決まらず、逆に志田が目突きからの首固め。ファルコンアローではカバーにいかず。ランニングニーアタックを放ったがカウント2。山縣へのレフェリーチェックが入るなか、志田は黙々とニュートラルコーナーを外していく。そこに山縣を打ち付けようとしているのは明らかだ。しかし、逆に山縣が志田のヒザをムキだしワイヤー打ち付け、雪崩式ニークラッシャーへ!
 立ち上がろうとする志田に顔面蹴りを見舞った山縣。しかし志田もローリングキックから走り込むも、山縣がLAを見舞う。これも返されると、最後は顔面蹴りからのLAでトドメ! 山縣が山下に引き続き、2度目の防衛に成功した。
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 試合後、山縣は「光、これだけは言わせてくれ。お前がいたから、自分はコンディション作り、もう1回やろうと思ったよ。こんなこと言いたくないけど、去年、頚椎やってんだ。その時、どんどん×2やせていく自分が、とても悲しかった。でもお前がZAN1とは言え、挑戦を名乗り出てくれたこと、本当は嬉しかったよ。今日こうやってお前のおかげでマックスのコンディションで試合に臨むことができました。ありがとうございました。まだまだ自分はチャンピオンでいるぞ。自分がチャンピオンである限り、挑戦してこいや。今日はありがとう(握手)。今日はご来場ありがとうございました。ど真ん中の平日とはいえ今のこのお客さんの入りがWAVEの現状かもしれません。でも、自分がチャンピオンでいる限り、大きなこと言っていいのかな? 右上がりにいくよ。第4代山縣優が魅せていきますので、みなさんこれからもヨロシクお願いいたします。今日はありがとうございました」とマイク。
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 これで終わりかと思いきや、二上社長が「今日、リアル誕生日の人がいます」と山縣優の40歳のバースデーサプライズ。ケーキまみれになった山縣だったが、「こうやって、誕生日を忘れてましたけど、みんなの前でお祝いしていただけたこと、嬉しく思います。ありがとうございました」と感謝の気持ちを述べた。

◎志田コメント
志田「相当、この一戦に向けて何から何まで作り込んできたんですけど、体もそうだし、心もそれなりに自信つけてきたんですけどね。いやー悔しいです。本当に悔しいです。全部出し切ったという気持ちもあるし、すべてにおいて上回ってる自信もあったし。それでもチャンスを物にできないってうのは悔しいし、お客さんの入りも悔しいです。自分がメインをやる大会で、いやー悔しいですね。本当に」
——山縣優は想像以上に強かった?
志田「うーん、そうですね。いやー。強かったしうまかったし、私が知らない事も知っていて、イヤーちょっと納得いかないですね。あー悔しい。本当に悔しい。体とか作っても勝てないと意味ないし、でも次やったらまた同じ結果になるとか思わないので彼女が言った通り、彼女がベルトを持っているうちに必ずもう1回、今度は自分の力で。今回はファンの皆さんが背中を押してくれて、手に入れたチャンスでしたけど、今度はその期待にもう一度応えるために自分の力でもう1回チャンスを手に入れて、もう1回あのベルトを巻きたいと思います」

◎山縣コメント
——おめでとうございます。
山縣「ありがとうございます。本当ははじまる前から衝撃、プレッシャーでした。ベルトがこんなに重いなんて思わなかった。でも、リング上で言ったように志田光がいたからコンディションをパーフェクトにもっていけました。コンディションづくりも対等にできる選手っていうのは女子プロレス界を探してもそんなにいないんですよ。彼女のおかげで自分のやせ細った、頚椎でやせ細った体がカムバックしたと思いますね。セミがあり、その前があり、高橋奈七永がいて、ダイナマイト関西がいて、その前に浜田文子がいた。その3人に比べたら山縣優は小さなものです。でもここから這い上がってみせますから。第4代Reginaチャンプ山縣優に期待していください。ありがとうございました」
——9月にもう次期挑戦者が決まっている。
山縣「水波ですね。いずれやらなきゃいけない人だと思います。去年12月のNEXT決勝でアイツと『次やったらどうなるかわからない』と言ってるし、でもね、ベルトを巻いた自分はあのときの自分と違うぞと水波に言っておきましょうか。9・25名古屋、私は負ける要素ない。今の水波は波女取って、凄く登り調子かもしれないけど、だから何それでって思います」
——頚椎をやったのは?
山縣「去年8月ですね。会社にもいっさい言わなかった。なぜならはずされる自分がいるから。わかってるからテーピングもいっさいしなかった。会社にも内緒でもちろん相方にも言わなかった。その時の精神力、乗り越えたっていうのがあるからね。いまこうやって公に出しますけど、自分の頚椎は100%カムバックしています」
——ケガを負ったなかで、いつ志田が挑戦してくるかわからないというプレッシャーは長かったのでは?
山縣「ぶっちゃけた話、睡眠薬飲まなかったらいられない状態でした。それくらい志田光に追い込まれていた。でも、そのおかげで私はさらなる肉体をコンディションづくりに取り組めましたから大丈夫でしょう」

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