SHIMMERベルトを手にしたマジソンに対して中島安里紗がリングイン!『SHIMMER81』

(C)LADYS RING

■ SHIMMER81
日時:6月24日(木) 
場所:アメリカ・イリノイ州シカゴ・ローガンスクエア

<タッグマッチ>
○ミア・イム、ケイ・リー・レイ
 体固め
桜花由美、●メラニー・クルーズ

<シングルマッチ>
○中島安里紗
 原爆固め
●ニコル・マヒューズ

<シングルマッチ>
○水波綾
 片エビ固め
●ケーシー・スピネリー

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(C)LADYS RING

 24日(現地時間)、アメリカの女子プロレスプロモーションであるSHIMMER81が開催。JWPからJWP無差別級王者の中島安里紗、WAVEから5度目のSHIMMER参戦となる桜花由美、“波女”水波綾が参戦した。
 まず、桜花は、WAVEに定期参戦中のメラニー・クルーズとの“スカイツリーズ”を結成。桜花は168センチ、メラニーは182センチ。リングに二人が並んだだけでも迫力満点だ。桜花は黒の着物姿で登場。花道でメラニーとともにポーズを取るがファンはブーイング。ヒールとしてSHIMMERを席捲するメラニーとのタッグを組んだことで、ファンはこの日の桜花をヒールと認知したようだ。対戦相手は人気タッグチーム“フライングハイWDSS”ミア・イム&ケー・リー・レイ組。ミアはREINA、ケイ・リー・レイJWP、スターダムに来日経験がある。
 試合開始。桜花はミアとファーストコンタクト。グラウンドの展開から、逆エビ固めで絞り上げる。意外にもクリーンな立ち上がりと思わせたが、メラニーの攻撃中には、背後からレイを襲いアシスト。レイが抗議すると中指を突き立てるポーズを見せる。
メラニーがレイを中腰気味に抱え挙げると、桜花が突き上げ式の顔面キックを決め、合体プレーも繰り出す。さらにミアのポーズを真似して、ブーイングを一身に浴びる。それを涼しい顔で受け流すと、レイの赤毛をねじって掴み、それを何回も繰り返すと、ブーイングも増大。
 メラニーの出番をはさみ、再び桜花がリングインすると、レイをロープに飛ばしてのムチ攻撃。堂々たるムチ使いふりを発揮。メラニーにタッチ。メラニーがレイをブレンバスターの体勢に取り、空中で抱え挙げると、桜花も助太刀し、ダブルブレンバスターの形に。長身に長身が連なり、レイの足が天井につきそうな勢いに。ものすごい落差で叩きつけると、カットに来たミアを二人がかりで捕まえてはパワーリフトで持ち上げ、レイに投げつける。しかし、ミアも突きからコンビネーションのパンチ、さらに三日月蹴りを決め、反撃すると桜花は場外転落。メアリーとともに場外を回り、ダメージの回復をはかっていると、ミアとレイがダブルのフライングハイ・トペを敢行。たまらず場外でダウンするスカイツリーズ。
 再びリング内、桜花はミアへのムチ攻撃で流れを変えるも、続くメラニーがトップロープからのセントーンを失敗。このスキにミアがメラニーにトップロープからのシューティングスタープレスを決め、逆転負けを喫した。しかし、敗れたものの桜花&メラニーの怪物ぶりが際立った一戦となった。桜花も「メラニーとのタッグはすごい楽しかった。日本でもメラニーと6人タッグとかで組んだことがあるので、組んでも何をするかわかってて安心していました。今後も本格的に組んでいきたいです」と前向きに話した。

 続いては中島がSHIMMER初参戦。JWP無差別級のベルトを腰に巻き、背中には日本国旗を背負っての入場。他の選手が例外なくリング一周してハイタッチを交わして登場するなか、中島は一直線でリング内に。これが王者としての貫禄を感じさせた。中島のコール時には紙テープが投げ入れられるなど、観客席も日本スタイル仕様。対戦相手のニコル・マヒューズは前SHIMMER王者であり、いきなりのトップ選手との対戦となった。試合前、観客へのブーイングにやり返すニコルを中島は鋭い視線でにらみつける。試合開始。まずはグラウンドの展開からスタート。バックや腕の取り合い、首の取り合いに続き、関節を決めていく中島。JWPの伝統である技術の高いプロレスを序盤から見せ、アメリカのファンもファンも固唾を呑んで見守る。足を取った中島は逆片エビへ。ニコルも髪を掴んで防御。さらにつり天井から鎌固めで反撃される。グラウンドのスリーパーに取ろうとするニコルに中島は噛み付いて脱出。今度は助走をつけてのキック、ヘア投げから腕固め。リング外に降りたニコルが観客を野次ると、「何言ってるのかわかんねえよ、さっさとリングに上がれ!」と中島が吠えた。リングに上がったニコルがブレンバスターからキャメルクラッチ。その後も執拗に中島の腰攻めを決めたニコルだが、中島は切り返すと、低空キックからランニング式のニー、さらにトップロープからのミサイルキックとたたみかけた。そして中島はエルボーを連打するも、ニコルもブレンバスターでお返し。ここでニコルが突進すると、キューティースペシャルで切り替えした中島に大歓声が上がる。さらにエルボーを連打した中島が優勢に立ち、最後はジャーマンを決めて3カウントを取った。試合後、JWPのベルトを片方の肩に、もう片方には日本の国旗をかけた中島にファンから「ナカジマ」コールが沸き起こる。中島はアメリカに確かな足跡を残した。「いつも通りの自分が出せたんじゃないかなとい思います。今日は得意のジャーマンで勝てたんですけど、まだまだ出し切れていない技もあるので、残りの2日間でもっともっと中島安里紗というものを存分にアピールしたいと思います」と振り返った。

 そして、アニキ水波が4年ぶりのSHIMMER登場。青と赤のツートンカラーマスク姿、リングサイドのファンとハイタッチしての入場シーンは日本と変わらず。コール時にはWAVEタオルを広げて“WAVE”をアピール。アニキのカラーである青と赤の紙テープが飛んだ。
 まずは力比べを開始、水波が優位に立つと、早くも「ホウワーッ」とアニキ特有のかけ声が飛ばす。さらにボディスラムでは片手一本で投げつけ、豪快でパワフルなアニキを印象づけた。
 そしてナックル合戦を経て、水波がタックルを連打。ニコルを倒すと、「ウオリャー!」という声とともにロープを震わせるアニキダンスを披露。ケーシーも、タックルでやり返すが、水波もナックルで呼応。コーナーに追い詰めると唇に手を当てるお得意のナルシストポーズからラリアットを敢行。その瞬間、館内の温度は最高潮となった。
 さらに水波はラリアットからギロチンへつなぎ、もう一度、ラリアットを決めたものの、カウントは2。「なんで3じゃないんだー!!」と熱くレフェリーに抗議する水波。再びナックル合戦となるも、天にこぶしを突き上げた水波が打ち勝つと、紅の豚からダイビングギロチンとつないで、3カウントを奪った。「今日は熱い水波が勝ったぞオイ! 明日はもっともっともっと熱くてクドイ水波が白星街道を突っ走るぜ!」と試合後もアメリカでも変わらぬアニキ節が炸裂した。

 そしてメインイベントではマジソンイーグルがSHIMMER王座を防衛。その後、ハプニングが発生。SHIMMERベルトを手にしたマジソンに対して中島がリングイン。自らのJWP無差別級王座を掲げると、マジソンもそれに呼応し、自らのベルトを抱え挙げる。SHIMMER王者とJWP王者がベルトを挟んで対峙した。このアクションが何を生み出すか…。

 なお、SHIMMER82&SHIMMER83は、同所にて翌25日(現地時間)開催される。中島、桜花、水波も元気に継続参戦する。

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