5・29『RISE 111』野辺広大&前口太尊&小山泰明&一刀インタビュー

■RIE111 野辺広大インタビュー『那須川天心じゃなくて野辺広大を見にRISEに来るっていうお客さんをもっと増やす』

–今回がチャンピオンになってはじめての試合です。改めてタイトル獲得おめでとうございます。1月の試合を振り返ってみていかがですか?
「ありがとうございます。花田選手、圧力強くて、やる前から強敵強敵って皆から言われてたんですけど。
周りの人の評価は信じないようにしてて、やってみたら自分のやってきた事が少しは出せたかなって。
完璧じゃないですけど、やってきた事が少し出せて、それが結果につながったかなと思います。」

–花田選手特有の圧力に下がらなかったですね。あれは作戦でしたか?
「最初は回る予定だったんですけど、やってみたら1、2ラウンドぐらいは自分でも対抗できんじゃないかって。
1ラウンドからセコンドの方からも回れ回れって言われてて、3ラウンドぐらいからちょっと回ろうと思って。
それぐらいから戦い方のシフトチェンジしました。」

–試合は組み付きが多くなりましたが、その展開にはどう感じてましたか?
「組みが全体的に多くなっちゃったんですけど、花田選手の前の試合見てると相手選手が組みになった時に下がって花田選手のペースになるって事が結構あったんで。
あそこで僕が下がっちゃったら向こうのペースになっちゃうかなと思って。
まぁでもあぁなっちゃったら仕方ないかなと思うんですけど。
少し組みが多くなったのは自分の悪いとこかなと思うんですけど。」

–その中でも回ったり蹴りで相手を翻弄してましたね。あの試合を自分で採点したらどうなりますか?
「点数的には全然ですね。30点ぐらいじゃないですか?
タイトルマッチだからとりあえず勝って良かったんですけど、内容的には全然でしたね。30点ぐらいです。」

–試合の判定を聞いた時はどんな気持ちになりましたか?
「あの時はすげぇ嬉しかったんですけど、実感が無かったですね、もう勝ちってなった瞬間は。
あの試合自体すげぇ疲れて全部出し切ったんで、もう勝った直後はあんま実感とかは無かったですけど。
終わって吉本さんとヌンさんがすげぇ喜んでて周りの応援してくれた人とかも喜んでくれててそれでやっと実感がわいたって感じですかね。」

–頭の中では延長も考えていましたか?
「僕自身は目の前の事をやるのに必死だったんですけど、セコンドの吉本さんとかももう1ラウンドあるって。
5ラウンド終わった時に次の準備してましたね。」

–吉本さんが引退試合で凄い相手に凄い勝ち方をしましたね。あの時、試合は見てましたか?
「見てましたね。赤コーナーのはじっこで見てました。最初見た時エーっと思ったんですけど、吉本さん勝ったってわかった瞬間、もう上行って自分の用意してましたね。」

–かなり勇気をもらったんじゃないですか?
「もう下馬評を覆したんでビックリしたんですけど、とりあえず自分の事もあるんで、ここで負けたら台無しになっちゃうと思って、もう自分の事に集中しました。」

–勝って流れに乗るというよりかはプレッシャーに感じましたか?
「そうですね、僕もうこう言っちゃなんですけど吉本さん勝てないかなと思ってたんですよね(笑)
けど勝ったんで、ビックリし過ぎてプレッシャーにはなったんですけど、ここで勝たなきゃ意味が無いと思って僕も自分の事にすぐ集中しちゃいました。
結果的にみんな喜んでたんで良かったかなと思います。」

–あの日は野辺選手、吉本さん二人の日になりましたね。ベルトを初めて手にした感触は?
「今までやってきた事がやっと結果に残せたかなって。
大きいタイトルとか獲った事無かったんで、やっと結果出せたなって。
そこは嬉しかったですね。練習とかジムの事でもちゃんとトントン拍子でいったわけじゃないんで、周りの人にも支えられたんで。
RISEにも支えてもらったし練習環境の面でも色んな人に支えられたんで、そこは結果残して恩返しできて良かったなって。」

–アマチュア時代から優勝経験はあまり無かったですか?
「1回だけ中学生の時に新空手の全日本大会で優勝したぐらいですかね。」

–チャンピオンになってから周りの反応はいかがですか?
「皆さん、結構祝ってくれるんですけど、僕はもっとワッて色んな面で変わんのかなって思ったんですけど、そこまで変わらなくて。
もっとガラって変わると思ったんですけど、思った程じゃなかったんでそこはまぁ自分のもっと結果を出さなきゃいけないとこかなって。」

–チャンピオンになってからが野辺選手のスタートですか?
「そうですね、僕はチャンピオンになってからがスタートだと思ってるんで、こっからの僕に注目してほしいですね。
やっぱり今までRISEに育ててもらって、RISEに今までずっとおんぶされてたんで、これからはRISEのエースとして引っ張ってって、他団体のチャンピオンとか強い奴ら倒してRISEの野辺広大が1番強いってとこを証明したいですね。」

–今、意識している選手はいますか?
「ヒジ無しルールだと町田選手とか、悠矢選手とかは結構意識してますね。」

–悠矢選手にはリベンジしたい?
「そうですね、あの負けは結構変われた所あるんで。次やったら勝てると思います。」

–RISEの中では60kg級で引っ張ると思います。チャンピオンになった後もRISEは那須川天心だけじゃないとおっしゃってましたね。
「今1番、RISEでお客さんが見たいと思ってるのは那須川君の試合だと思います。
そこはこれから僕もチャンピオンになった事なんで、僕を見たいっていうお客さんをもっと増やせるように。
那須川天心じゃなくて野辺広大を見にRISEに来るっていうお客さんをもっと増やせるように良い試合してファンをもっと増やしたいです。」

–そこで、チャンピオンになって第1戦目ですが、相手は前口太尊選手です。前口選手の印象は?
「前口選手はこの間、キャリアのある大月選手にKOで勝ってて、今ノッてるんじゃないですかね?60kgでも今ノッてる方だと思うんで。」

–前口選手は現在、3連続KO勝ちしてます。
「まぁノッてるはノッてると思いますけど、ノッてるって部分では僕も今ノッてると思うんで。そこは負けないですね。」

–前口選手のファイトスタイルはどうですか?
「パンチャーで20勝で14KOで全部パンチって言ってたんで。
パンチでKOが多い選手は逆を返せばKOされやすいタイプだと僕は思ってるんで、次は必ずKOで倒したいと思います。」

–野辺選手はどちらかと言えば蹴りの選手だと思います。今回はパンチ対蹴りの構図になると思います。今回の試合のイメージはどうですか?
「パンチの戦いだったら向こうには分があると思うんで。
例えると、鮫と戦う時に海の中で戦うか、陸に上げて戦うかで、自分の強い領域と弱い領域があると思うんで。
鮫と戦うのに海の中で戦う人間はいないと思うんで。それと同じように僕もパンチだけじゃなくてステップも使って考えながら戦いたいですね。」

–相手の強い領域に入らず戦うという事ですね。ちなみにこの後、前口選手の取材にも行きますが、何か伝えたい事はありますか?
「向こうもKO狙ってくると思うんで、僕も同じようにKO狙ってくから首を洗って待ってろ的な感じですかね(笑)。」

–前口選手も連勝を狙ってくると思います。
「僕でもう連勝は終わりです。」

–恐らく前口選手はここで勝ってタイトルマッチを狙ってくると思います。
「向こうはRISEじゃなくて他団体でやってきて、最近になってぽっと出てきて、それでタイトルマッチってふざけんなよって感じですね。今回で終わりです。」

–今回の試合のテーマは?
「良いカードだし、注目して見てくれると思うんで、僕の戦いの気持ちの面でも熱い試合をするんでそこを見てほしいですね。」

–吉本さんの遺志を継いで熱い試合をする?
「吉本さんは前から熱い試合してたんで、そこは僕も見習って毎回熱い試合できるように頑張ります。」

–今日も練習に付き合ってもらいましたが、結構付き合ってもらってますか?
「毎日のように僕と一緒にマンツーマンで見てくれてるんでありがたいです。吉本さんにも勝って恩返ししたいですね。」

–チャンピオンになってプレッシャーに感じる事はありますか?
「いやー、特にプレッシャーは感じないです!!」

■■野辺の呼び捨てに怒り心頭!? 前口太尊インタビュー|5月29日 RISE111後楽園大会■■

今大会のメインイベントに登場しますJ-NETWORKライト級王者・前口太尊の事前インタビューをお知らせします。

前口太尊/Tyson Maeguchi
PHOENIX所属、168cm、86/9/25生(29歳)、東京都出身
オーソドックス、30戦20勝10敗(14KO)、RISEスーパーフェザー級4位
J-NETWORKライト級王者、2010年J-NETWORKライト級新人王
Twitter @tyson_maeguchi

2010年4月にJ-NETWORKでプロデビューし仲江川裕人に敗れるまで6戦6勝6KOの記録を作るなど注目を集める。
2013年8月にJ-NETライト級のベルトを獲得するも初防衛に失敗、4連敗などあったなか昨年8月に高橋幸光にリベンジを果たしタイトル奪還に成功。
翔・センチャイジム、大月晴明など強豪選手を3連続KO中で、いまライト級戦線で最も乗っている男。
今回対戦する野辺広大の挑発を批判し、完全KOを予告。

■RIE111 前口太尊インタビュー『あんなクソガキには負けたくない、大人は舐めない方が良い』

–久しぶりのRISEです。去年の3月21日の久井淳平戦以来ですね。最近はヒジ有りルールで試合してますね。
「元々はヒジ無しでガンガン打ち合うのが僕も本当好きだったんで、RISEは出たくて。ガンガン打ち合って会場盛上げられればなと思います。」

–最近、絶好調ですね。
「そうですね、調子乗ってます!野辺選手が調子乗ってるとか言ってたんで。
まぁ大月選手に勝って調子乗る前にJ-NETでチャンピオン取り返してからもう既に調子乗ってます。」

–去年、高橋幸光選手にリベンジ(2015年8月23日)してから調子を上げましたよね。
「相手の動きが良く見えるようになって、それから凄い良く考えるようになりましたね。
試合中にもこれがダメだったらこの引き出しがあるとか。色々引き出しが多くなりました。」

–その好調の要因は何でしょうか?
「1番はパンチだけにならないとかですかね。パンチも蹴りもヒザも全部。
キックボクシングなんで、全部使えるようになってから変わってきましたね。」

–練習で意識している事はありますか?
「最初の頃は本当にパンチばっかりになっちゃって、もし蹴りが出たとしてもローキックだけとかミドルキックだけとか、コンビネーションが出なかったりとかしたんで、パンチと蹴り、しっかりコンビネーションを打つようには意識してますね。
ヒジも練習に入れたりとかして。首相撲もRISEに首相撲無いんですけど体幹を強くするためにやったりしてますね。」

–久しぶりのRISEで相手が現王者の野辺広大選手です。野辺選手の印象は?
「つまんないチャンピオンだと思いますねぇ。なんでこんなのがチャンピオンなのかなと。
よくわかんないなぁっていう。発言もなんか面白くないですし。なんか挑発してんだか、ヒールになりたいんだか正義になりたいんだかちょっと中途半端な奴だなって。」

–つまらないというのは試合が?
「試合が凄いつまんないですねぇ。」

–1月のタイトルマッチはご覧になりましたか?
「見ました。見に行って、僕が負けてる花田選手に3ポイント差かなんか付けて勝ったんですけど、まぁ凄い眠くなる試合でしたね。
もうつまんなくて途中で帰りたくなりました。まさか試合やると思わなかったんで。でも強いのは認めます。強いのは認めます。ただ、つまらないです。」

–チャンピオンとしては認められない?
「そうですね、ちょっと器じゃないなってのがありますね。あと発言に重みが無いんで。
挑発されてもムカつかないんですよね。響いてこないんですよねぇ全然。
なんかモチベーションも、勿論現役チャンピオンという事であるんですけど、そんな重みのある選手では無いなと。
前回僕がやった大月選手とかは凄い重みがあって味のある凄い選手だったんで、勝った時凄い嬉しかったですね。
勿論、良い試合にはなると思います。僕が面白いんで。」

–試合を面白くする自信、勝つ自信はあると思いますが、今回の試合のテーマは?
「早い段階でKOしたらつまらないんで、じっくりジワジワ痛い目あわせて、最後3ラウンドの2分30秒あたりでKOしたいなって思ってます。
そしたら1番盛り上がるかな。天心君も出るんで、天心君に負けないような試合したいですね。」

–やはり那須川選手も意識しますか?
「そうですね、あれは本当に凄いですね!華もあるし、凄い強いし、面白いですね!あれもう今、60kgでやったら負けますね僕(笑)。普通に強いでもんあれは(笑)。」

–那須川選手は17歳で、野辺選手も20歳と若いです。
「野辺選手は若いですけど、なんか重みが無いんですよねぇ。まぁ全然。格好良くないです全然。」

–前口選手はキャリアがどの位になりますか?
「次で31戦目ですね。勝ったり負けたりとかそういうの繰り返したりとか。くぐってきた修羅場の数が僕の方があるなって思いますね。」

–確かに前口選手はデビュー後には連続KO勝ちして順調でしたが、その後調子を崩れたりしましたよね。
「そうなんですよ。崩れてきて、勝てなくて、正直もう辞めようかなと何回も思ったりとかしたんですけど、どうすれば強くなるかとか。
やっぱり練習ダラダラやってたらダメだなと。練習だけやってたら強くなれないなと思って。
人間的にも強くなれなきゃなというふうに思い始めて、よく考えるようになりましたね。」

–上手くいかない時期は苦しかったですよね。
「1回キックボクシングから離れたりしようかなと思ったりしたんですけど。
私生活を変えるようにして、仕事の面も遅刻も絶対しないし、とか。
そういう人間力じゃないですけど、そういう意味で変えてかなきゃ強くなれないなと。
人の気持ちも考えるようにようなったりしましたし、それがやっぱり強さに変わったのかなって。今思うとそうですね。」

–生活面でも意識を変えていったんですね。
「キックボクシングやってるばかりじゃ強くなれないなって思ったんで。練習ばっかやってたりとか。
昔の方が練習量は全然多いんですよ。週6回練習してましたし。今、追い込む練習ってよりかは勝つ為の練習っていうふうに意識が変わったんで。
試合で勝てばいいんで。努力してるから強くなるわけじゃないんで。
本当そういう意味で梅ちゃん(梅野源治)は僕の年下なんですけど、凄いよく考えてるんで。頭も良いし。
そういう練習態度を見学するようになったんですよ。そうするとやっぱりよく考えてるんですよね。
そういう場面を良く見られたりするんで、そういうの真似するようになったんですよ。
強い選手がいるって事は凄い良い影響が与えられるなって。梅ちゃんの真似をするようになりましたね。」

–梅野選手やハチマキ選手がタイトルを獲る中で勝てない時は何か葛藤がありましたか?
「心のどっかで仲間が勝つのは嬉しいんですけど、ホント悔しいなって思った時期もあって。
このまま逃げたくないなって思って、今我慢すれば絶対強くなれるって。で、続けて、調子乗って、今に至るっていう感じです。」

–自分の中で何かが変わったと確信した瞬間はありましたか?
「たぶん高橋幸光戦からですね。昔は対戦相手の事をぶっ殺すとか、こいつなんだこの野郎とか、そういう感じでいってたんですけど、殺気よりも今はリング上がった時にリラックスしていつでも冷静にいるっていう。
内はメラメラして外は柔らかくっていうイメージをしたら、なんかふっと試合中に冷静に考えられるようになりました。
このパンチ当たんなかったからこの蹴り打てば当たるとか、この蹴りカットされたから、このヒジも当たるとか色々引き出しが増えるようになったんですよ。
チャンピオンになった時は力で勝ったというか、僕が言うのもなんですけど、脳で勝ったという感じですね。頭で勝ったという。」

–前はゴリゴリ戦うイメージでした。
「そうですねガードの上からねじ伏せてやろうっていう。
今は担当してるウアントレーナーとかも、ガードの上から叩いたら意味無いよとか、もっと楽に倒せるからって言われて。
空いてる所を当てろって言われますね。ガードしてるとこ殴っても馬鹿だよ頭悪いよとか。
あ!あと、去年、僕が中国に行ってから!海外も経験した事無くて、あそこ7,000人ぐらい入ったとこで、満員になって、そういうとこって日本で経験できないじゃないですか。
あれ、有明コロシアムぐらいあったんじゃないですかね。そこで、凄い満員でブーイングで、あぁもうなんだこれ超楽しい!って。
そっから開き直りっていうのが出たんじゃないですかね。凄い楽しかったですね。
まぁ負けちゃったんですけど、やり切ったな俺っていうのがありますね。
ただ、その試合はミドルが出なかったんで自分でも負けた理由もわかるんですけど、それはまぁ(加藤)会長のイビキがうるさかったって事にしといて下さいって言っといたんで。
今度一緒に行くときは別々の部屋にしてもらいます(笑)。
イビキはもう最強でした!猛獣でした!あれでもう試合前から試合が始まってましたね!
まず、計量の前日、(加藤会長が)うるさくて寝れなくて、どっか夜中遊びに行って、戻ってきたらポテトチップス食べたりとか、でバタンって寝たりとか、イビキかいてとか。あれもう良い思い出ですけどね。そういう経験をしたから睡眠不足で試合したんですよね(笑)。
1~2時間ぐらいしか寝てないですよ。それでも試合できるって事は凄い自信になりましたね。
寝てなくてもあれだけの動きが出来るって、やっぱ俺イケるじゃんって。それがタイトルマッチの2か月前。それで心が変わりましたね。」

–最近は大月選手を始めチャンピオンクラスを軒並み倒してますね。今回の相手は新しくチャンピオンになったばかりです。前口選手にかかれば楽な相手ですか?
「楽では無いと思うんですけど。確かに試合はつまらないとは言ったんですけど、曲者だと思うんですよね。
凄い強くて。現に僕が2回負けてる花田選手にも実力で勝ったんで、凄い強いとは思います。」

–では、油断はしていない?
「油断したらやばいと思うんで、しっかり倒したいなと。」

–最近は前口選手の様にヒジ無しとヒジ有りの両方に出る選手が減りましたよね。
「いなくなったんで、そういう意味では二足の草鞋じゃないですけど、両方強い方が格好良いかなって。」

–周りから見れば同じに見えても、距離感とかも変わってきますし似て非なる物ですよね。
「そうですね、ヒジの距離とかも全然。
試合決まったあたりからもそういうRISE用の練習はRISE用の練習とか、ムエタイはムエタイ用の練習とかで分けたりとかしてますね。」

–今後は目指すは二足の草鞋で最強?
「それでいきましょう!二足の草鞋で最強。で、日本一、前口太尊ここにありって事で!」

–先に野辺選手のインタビューをしてきたのですが、前口選手が強いのは認めるけど、調子に乗ってるから首を洗って待ってろとおっしゃってました。
「いやいや、お前の方が調子乗ってんだろ!お前だろ調子に乗ってんのはって感じですね!
あんなクソガキには負けたくないっすね!大人は舐めない方が良いっすね!10コ違うんですよ!10コ!僕は今年30歳なんで、それはもうダメですよ。
大人を馬鹿にしちゃダメですよ。
最近、先輩選手を呼び捨てにするからこの子は!ちょっといかんなと!僕が教育しなきゃいけないですね!
パンチで教育してちょっともう、『前口さん』って呼ばしたいですね。『太尊さん』でも良いですけど。
あ、この前のインタビューの時、太尊をぶっ殺しますみたいな事言ってて、もう眠くてどうでも良くなっちゃったんですけど、『太尊さん』だろ!って!」

–前にSHIGERU選手も呼び捨てにされて怒ってましたね。
「そりゃ、みんな怒ると思うんで(笑)。彼がヒールに徹してるか正義になりたいのかちょっとわかんないんで。
僕はこの子は正義キャラの方が良いと思うんですよ。そういう事は言っちゃいけないですよ。正義になってほしいです。だから僕が教育して正義にさせます。」

–今回はどうやって決着すると思いますか?
「簡単にパンチで大の字にさせるっていう。
で、『太尊さん、強かったです』って言わせます。『ありがとうございました』って言わせます。
逆にならないようにしたいですけどね。それだけはちょっと気を付けます。最近ちょっとポカするんで僕も。ダウン取られることが結構あるんで。」

–勝って、試合後の控室で『太尊さん』と挨拶しに来るような試合をしたいと。
「そうですね、僕が教育するんで大丈夫です。教育して、ビビらせます。」

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■■実力派対決!!花田元誓が持つフェザー級ベルトに挑戦するのは!?
   小山泰明、一刀 事前インタビュー|5月29日 RISE111後楽園大会■■

今大会で行われるフェザー級次期挑戦者決定戦に出場する小山泰明と一刀の事前インタビューをお知らせします。
現Bigbangスーパーフェザー級王者の小山は、昨年10月以来の参戦。
その試合では小宮山夕介をKO下し一気にタイトル戦線へ浮上。
RISE二度目の参戦でこのビッグチャンスを獲得しました。
対する一刀はフェザー級の前王者であり、2014年9月花田との防衛戦に敗れベルト失っています。
念願のタイトル奪還と花田へのリベンジに向け、まず小山撃破に臨みます。

小山泰明/Yasuaki Koyama
建武館所属、171㎝、86/7/1生(29歳)、東京都出身
オーソドックス、24戦16勝6敗2分(8KO)、フェザー級4位
第2代Bigbangスーパーフェザー級王者、元J-NETWORKフェザー級王者
2008年全日本学生キックボクシング連盟フェザー級王者

一 刀/Itto
日進会館所属、167cm、84/3/17生(32歳)、兵庫県出身
オーソドックス、31戦18勝10敗3分(8KO)、フェザー級1位、初代RISEフェザー級王者

■RIE111 小山泰明インタビュー『一刀選手に勝って胸を張ってタイトルマッチにつなげたい』

–今回は同門の川手裕貴選手もプロビューしますね。いまは一緒に練習する感じですか?
「ゴールデンウィークも二人で休み返上で練習ですね。」

–普段から一緒に練習している小山選手から見て川手選手はどうですか?
「あいつの事は小学校から見てきたんで、実力は勿論もうアマチュアでも実績積んで、十分な実力を持ってデビューに至ったと思います。」

–小学校から一緒なんですか?
「そうですね、建武館で。」

–スーパーフェザー級王者の野辺選手は同じ時期に新空手に出ていたそうです。
「そうですね野辺選手とも対戦したことがありますね。」

–小山選手は学生キックに出ていたりしていましたが、川手選手がここまでデビューを待っていた理由はあるんですか?
「あいつの中の気持ちというかアマチュアでしっかり結果を残してからデビューしたいっていう気持ちがあったみたいなので。
去年のJAPAN CUPで優勝して、いよいよという感じですね。」

–これで建武館にプロが2人となります。練習面で変化はありそうですか?
「そうですね、あいつも一緒になって。特に今回は同じ日に試合という事で同じ気持ちで追い込んで練習出来るんで、そこは助かりますね。」

–先に試合をする川手選手が良い勝ち方をすれば後に控える小山選手も気合いが入りますよね。
「負けてらんないですよ。」

–昨年、10月に初参戦して、あの大会で1番のインパクトを残しました。あの試合を振り返っていかがですか?
「冷静に相手を見れたのが勝因だと思いますね。
相手の動きに合わせない事がテーマだったので、相手どうこうより自分の動きが出来たので、特にやりづらさは感じなかったです。」

–あの試合で勝ちの流れを作ったのはやはりハイキックですか?
「まぁボディが最初に効いて、その後にハイキックにつなげてって感じですね。」

–そこで勝利を確信しましたか?
「最初のハイキックは足先が当たったような感覚だったので、あまり感触は無かったんですけど、その後に効いてると思ったので一気に試合を決めちゃおうと思いましたね。」

–あの時は今まで見た事無いぐらい喜びが爆発してましたね。
「そうですね(笑)。初めてRISEさんに出させてもらってインパクトある勝ち方が出来ればと思っていたので嬉しかったですね!」

–試合の内容と実績が考慮されて挑戦者決定戦に抜擢されました。今回、対戦する一刀選手の印象をお聞かせ下さい。
「誰に聞いても一刀選手は強いと聞きますし、実際に試合を見てもボクシングテクニックがあって、間違いなくこの階級でトップの選手だと思います。」

–どんな試合になるか頭の中でイメージは出来てますか?
「はい、もう映像も何試合か見てイメージは出来てるのでそれを体に覚えさせるって作業に入ってます。」

–一刀選手はディフェンスも出来て穴が無いイメージがありますが、それでも何か穴は見つかりましたか?
「まぁ穴という穴は少ないですけど、そこで競り勝つだけの体力と気力を養ってます。」

–勝てばタイトル挑戦となりますが、チャンピオンの花田選手にはどんな印象をお持ちですか?
「花田選手イメージは体の強さと突進力、この2つがずば抜けた選手だと思います。
RISEに来た時からベルトを獲るつもりで来たので花田選手と戦うイメージはしていました。
最近の花田選手の試合を見てここを攻めたら良いとか、こういう練習をしたら良いというイメージはありますんで、この試合に勝ってその練習を徹底的にやり込みたいと思います。」

–ベルトを獲る為にRISEに来たと思います。それがすぐそこまで近づいてますが、この挑戦者決定戦に懸ける意気込みを教えて下さい。
「ランカーの中でも一刀選手は頭1つ抜けた存在だと思うんで、その一刀選手に勝って胸を張ってタイトルマッチにつなげたいですね!」

–今回はタイトルに向けて大事な試合です。どんなテーマを持って試合をしますか?
「一刀選手は実力者なので、勿論無傷で上手く勝てるような相手じゃないと思うので、覚悟を持ってしっかり攻めて挑戦者に相応しい試合になるような勝ち方をしたいですね。」

–一刀選手はパンチが強いですが、小山選手はどうやって一刀選手と戦いますか?
「やっぱり削り合いになっても後半までパフォーマンスを落とさない、後半でも勝負できるような戦い方をしたいですね。」

■RIE111 一刀インタビュー『ベルトをもう1度巻きたい』

–今年1発目の試合ですね。前回から間隔が空いてますが?
「今、2連敗してるんでその辺も含めて緊張感がちょっとありますね。」

–さすがに3連敗は出来ないと?
「出来ないですね。したくないですね。」

–過去にそこまでの連敗は無いですよね?
「いえ、過去に4連敗したことがあります。ちょうど小宮山夕介選手とやる前までがそうでした。ルンピニー、マキ・ピンサヤーム、花田選手、でルンピニーです。」

–という事は1年近く勝ち星から遠ざかっていたことになりますよね?精神的にはキツかったですか?
「キツイもんはあったんですけど、下にいる子達に簡単に諦める姿を見せられないなと。
1番大きな支えになってましたね。あの時みたいになりたくないですね。連勝の方が良いです。」

–今回、間隔が空いてしまったのは怪我が原因でしたよね?村越選手との試合の後でしたか?
「そうですね、その後にちょっと腕が痛いなと思って病院に行ったら骨折してて。」

–それはミドルを打たれてですか?それともパンチを打った時に自分で痛めましたか?
「いえ、ミドルのダメージが蓄積してて、疲労骨折みたいな感じになったと。」

–その後、ルンピニーの試合がありましたよね?
「1ヶ月半ぐらいしか空いてなくて、もう完全に折れてしまって。」

–その怪我が原因で長期欠場しましたが、今は問題ありませんか?
「今は練習で右手も普通に使えてるんで、大丈夫です。」

–一刀選手の最大の武器はパンチなのでそれが使えないとなると大変ですよね。
「そうですね、年末の試合は右出してるんですけどなんか感触が無いというか…。」

–ルンピニーの挑戦は4回目でしたが、怪我を押して出場するのは大変でしたね。
「プロモーターさんもずっとチャレンジし続けてるって所を買ってもらってるんで、途中で投げ出すわけにはいかなかったんで。
強行突破でもうやらなければいけなかったんで。」

–今回がRISEで復帰戦、小山選手とのフェザー級挑戦者決定戦です。ベルトを奪還する為の大事な試合となりますがお気持ちはいかがですか?
「ベルトをもう1度巻きたいんで、目の前の小山選手をしっかり倒して挑戦権獲って、チャンピオンの花田選手にしっかり挑みたいなと思います。
リベンジ、そっちやっぱり大きいですね。リベンジしたいという。同じ男に2度負けたくないという。」

–モチベーションは小山選手に対してよりも花田選手にリベンジしたいという方が高い?
「そうですね。でも小山選手も他団体でベルト巻いてるんで、その厳しさも知ってると思うんで。
生半可な気持ちで来ないと思うんで、凄い良い試合になるんじゃないかと。」

–一刀選手から見て小山選手の印象はどうですか?
「映像で何戦か見たんですけど、全体的な、パンチにしても蹴りにしても、体の強さにしても全体的に強いなって。
全体的にバランスが良いなって。何でも出来るような。」

–小山選手に先にインタビューをしていたのですが、印象としては逆に小山選手から一刀選手を見てもボクシングテクニックが高くて穴が無いとおっしゃってました。
お二人ともフェザー級トップレベルの選手ですが、試合の鍵になるのは何でしょうか?
「今、課題にしてるのは、自分がこだわってるのは“倒す”っていう事なんで。
如何に穴の無い選手を倒しにいける、パンチを上手い事当てられるっていう風に持っていくのがポイント。そこを重点的にやってますね。」

–倒す時にこだわるのは、やはりパンチですか?
「パンチを当てたいんで、それまでに何を当てて崩していくか、意識を散らしていくか。
それプラス、今回、小山選手で試したい事がそれ以上に今あるんで。
それが本番で出せたら倒せる形に持っていけるんじゃないかなって思いますね。」

–スタートは遅かったですが、2016年、一刀選手の逆襲が始まるという事でしょうか?
「そうですね!やっぱりRISEのベルトを巻きたいんで、1戦1戦大事にして自分がベルトを巻きたいと思います。」

–小山選手も一刀選手はフェザー級の中でも飛び抜けて強いから、勝って胸を張って挑戦したいとおっしゃってました。
「僕も小山選手強いと思ってるんで、ベルトは巻きたいんですけど目の前の小山選手に勝つ事だけに今は集中してやってますね。
お互いベストで戦えたらいいと思ってます。」

–怪我して長期欠場する間に何か掴む人がいますが、一刀選手も何か掴んだりした事はありましたか?
「あ!ちょうど片手でギブス巻きながら軽く練習してたんですけど、パンチだけとか。
やっぱりリードパンチの大切さが再確認できたなと!
すぐ右に頼っちゃうとこがあったんですけど、左のリードパンチの大切さが確認できて距離がまた一段と良くなったなと!」

大会概要・対戦カード
5・29『RISE 111』那須川天心の相手は3年間無敗のOKTAGONファイターに決定
5・29『RISE 111』 優吾・FLYSKYGYM&工藤政英インタビュー

140712riseマット界舞台裏7月24日号全日W1ノアZ1広島BattleAid小笠原和彦RiseBladeプロ空手達人
▼7・12『RISE100~BLADE 0~』東京・大田区総合体育大会
141014wb066coverBladeK1マット界舞台裏10月9日号天龍船木柴田KH噂の真相K-1BLADE桜庭ヘンゾ佐野魂Reina修斗RISE
wkbutaiura079MixCoverマット界舞台裏1月15日号猪木青木真也DEEP前田日明1.4新日BLADEワラビーKrush年末年始
マット界舞台裏2月5号新日戦略WWEネットワーク100万件UFC巌流島RISE清水修斗宇野完敗
7選手が10・12「RISE 107」へ!「ZERO」&アマ大会90試合結果一挙掲載!
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