小林香萌が初戦を白星でスタートさせた「Weekday WAVE vol.95」

■「Weekday WAVE vol.95」
日時:4月20日(水)
会場:東京・新木場1stRING
観衆=101人

<スクランブルWAVE・Ⅱ(20分1本勝負)>
○大畠美咲&長浜浩江(10分32秒、ソラリーナ) 山縣優&水波綾●
【寸評】
AvidRival結成後、大畠と水波が対角線に立つのは、昨年11・14沖縄で行われたRegina di WAVE次期挑戦者決定トーナメント【NEXT】1回戦以来。その2人が先発を買って出てロックアップ。どちらも譲らない内容のなか、長浜が大畠との連係攻撃に加わる。そして大畠がFカップ、長浜がIカップと自慢の巨乳をアピールする。

水波もナルシストラリアットを狙うが、大畠が察して回避。長浜に変わると串刺しドロップキックで追撃していく。若手の長浜が掴まる展開となるも、このところ急成長中の長浜が踏ん張る。小刻みエルボー、ドロップキック、サクラ落としを放って大畠に戻す。

大畠はダイビング・クロスボディーで追い打ちをかけるが、山縣も冷静に対処。延髄斬りを放つと、水波との連係を試みる。さらに水波が紅の豚で追撃。

大畠もスイングDDT、ミサイル弾で攻勢に出るも、水波がカウンターのかんぬきスープレックスで流れを変える。エルボーのラリーから大畠がロープへ。だが水波がカウンターのラリアット。ここで長浜がカットに入ると、大畠がすかさずジャックナイフ。

水波&山縣も合体フェースクラッシャーを放つと、すかさず水波がラリアット! なんとかキックアウトした大畠はブルーダリアを狙うが、これは水波も読んでいた。ならばと大畠は奥の手・ソラリーナで3カウント!

<スクランブルWAVE・Ⅰ(20分1本勝負)>
浜田文子&○飯田美花(14分34秒、無道)桜花由美&夏すみれ●
【寸評】
桜花由美に付いていくことを決めた夏すみれ。同期や後輩がCATCH THE WAVE2016に参戦するなか、選考からもれた悔しさを晴らすには、地道に試合で見せていくしかない。ある意味、夏は毎試合が正念場だ。その夏と組む桜花、対戦する文子&飯田の3選手は、ブロックは違うものの、みなCATCH THE WAVEにエントリーしている選手たち。リーグ戦中だけに負けられない闘いとなった。

ゴングと同時に桜花&夏が奇襲するも、すぐに夏が掴まる展開に。飯田のニーリフト。文子のドラゴンスリーパーが決まる。しかし夏も自力で耐えきり文子にネックブリーカードロップ。桜花にようやくタッチする。

鬱憤のたまった桜花が八面六臂の大活躍。戦況を巻き返すとダイビング・サンマドロップを投下。文子もトラースキックからムーンサルトプレスを放つが、かわした桜花がカカト落とし。すぐに文子がニールキックでお返しする。

飯田の串刺しエルボースマッシュが鋭く決まり、ヒザ十字へ。桜花が耐えきると、夏がかわりに挽回にかかる。ネックブリーカードロップを連発していき、飯田のグラウンド卍固めも耐えた夏は串刺しヒップドロップ、ダイビング・サンマドロップを投下。

しかし飯田がワキ固めで形勢逆転。ブレイクされるとすぐに低空ドロップキック、ミサイルキックにつなげてカウント2。フィッシャーマンSHはギリギリのところで桜花がカットに入り、夏が命拾い。そして桜花のネックハンギングボムのアシストを受けた夏がto be continuedを狙うも、惜しいことにニアロープ。これで再び攻守が入れ替わり、飯田が無道でギブアップ勝ちを奪った。

◎インフォメーション
二上美紀子社長&野中美智子リングアナが恒例のインフォメーション。グッズ紹介のあと、以下のことを発表した。

①現在行われているリーグ戦について二上社長が補足。ブロック内1位の選手がトーナメントに進むが、1位が同点の場合はブロック決勝を行う。

②追加日程として、5・21夢の島でおこなわれる「夢の島まつり(仮)」でのイベントプロレスを開催(WAVEとFREEDOMSの合同興行)。

③すでに発表されている5・10新木場は、リーグ戦が主体となった結果、偶然にもWAVE主催でありながら、WAVE&ZABUNグループの選手不在の興行となることを発表した。

<CATCH THE WAVE2016〜シルバーグレイブロック(15分1本勝負)>
○花月<2戦1勝1敗/2点>(11分19秒、風乃月) 下野佐和子●<1戦1敗/0点>
【寸評】
初戦の世志琥戦を落とし、もう1敗も許されない花月。この日は、なでしこKANSAIとしてタッグを組む、下野佐和子との一戦となった。なお下野はこの日がリーグ初戦。勝って弾みをつけたいところだ。

開始から静かな攻防。静寂を破ったのは豪快ショルダータックルを放った下野だった。すぐにロープに走るも、花月がリープフロッグでかわしていく。ミドルキックを放つ花月に対して、下野は胸を張って受けていく。そして、花月をボディーアタックで吹っ飛ばす。

一方、花月も高速ロープワークからドロップキック。一矢報いるが、下野もカナディアンバックブリーカー、逆エビ固めなどの腰攻めへ。さらにはロメロスペシャルで絞り上げる。

スワンダイブミサイルキックで攻守を入れ換えた花月は串刺しエルボー。変形腕固めで絞っていく。そしてスワンダイブキック、えびす落としにつなげるも、下野がやり返し両者ダウン。ほぼ同時に立ち上がりエルボーのラリーへと発展する。

花月の腕十字を下野が担ぎ上げて脱出したところで残り5分。引き分けとなった場合、キャリアの若い下野が有利となるだけに焦る花月。ギアチェンジした花月はハイキックを放つと風乃月で下野から3カウント。貴重な1勝をもぎとり、トーナメント進出への可能性を残した。

◎花月コメント
——いかがでしたか?
花月「あー、お疲れさま。そうですね、下野さんとはね、なでしこKANSAIで、ずっとタッグでここ最近やってきたので、お互い隣に立っているからこそ知ってることもあるけど、やっぱりここは気持ちでぶつかっていきたかったところでした。ちょっとね、歯車があわなかったところがあったので、お互い読み過ぎたのかなと思ったんですけど。パワーではね、体格差もあるので……そんなに言うほどないですけどね(苦笑)。劣ってるところはあると思うんですけど、それ以上の物を自分は持ってると思っているので、今日の勝ちは当たり前だったんじゃないですかね。前回、世志琥に負けているので、落とすはずじゃなかった点数を落としているので、ここは勝って、次の文子戦も勝って。文子さんには世志琥に勝ってもらって、で、文子さんが私から負けてうまいこといくんじゃないですかね。優勝を狙っていきますからね。いままでの花月じゃないから、WAVEのみんなも楽しみにしておけばいいんじゃないですかね。以上!」

160422wave2
<CATCH THE WAVE2016〜オレンジブロック(15分1本勝負)>
○朱崇花<2戦1勝1敗/2点>(11分0秒、片エビ固め)ハイビスカスみぃ●<1戦1敗/0点>
※ムーンサルトプレス
【寸評】
沖縄からはるばる琉球ドラゴンプロレスのハイビスカスみぃが参戦。7年ぶり2度目となるみぃのCATCH THE WAVE初戦は、朱崇花との対戦で幕開けとなった。対する朱崇花は4・17博多大会での宮崎戦で黒星スタート。現在、得点はナシだ。

シリアスな立ち上がりから、みぃがネックブリーカードロップを放ち、徐々に試合の主導権を握る。グラウンドでもみぃが優勢。

エスケープした朱崇花がドロップキックで反撃。コーナーからの切り返しボディーアタックを放つと串刺し攻撃を狙うが、みぃもかわす。ロープ際に陣取るみぃを目がけて朱崇花が一直線で向かっていくも、みぃはロープを下げて朱崇花をそのまま場外へ! すかさずエプロンからのプランチャで追撃する。

ところが朱崇花がみぃをキャッチ。そのままみぃの腰を鉄柱に痛打させる。腰に大きなダメージを負ってしまったみぃに朱崇花が非情な逆エビ固め。さらにミサイル弾を発射する。

しかし、みぃはカウント1で返す意地を見せ、顔面蹴りで反撃。すかさずコーナーに登るも追いついた朱崇花。これを振り落としたみぃがダイビング・クロスボディーに大外刈りで攻め続ける。残り5分からマッドスプラッシュを放つみぃだったが、自滅。

攻守を入れ換えた朱崇花がトラースキック、サイドスープレックスで追い詰めていき、最後はムーンサルトプレスで公式戦、初勝利! 得点2をゲットした。

◎朱崇花コメント
——まずは1勝、おめでとうございます。
朱崇花「ありがとうございます。先日、博多で宮崎さんに負けてからもう落とせないと思っていたので、今日、全力ぶつけてみぃさんから勝利することができて、本当にうれしいです」
——キャリアの差から言えば不利だが?
朱崇花「みなさん、そう思うかもしれないけど、私はキャリアとか若い、古い、関係なく、男も女もリングの上では関係ないと思って試合をしていると思うのでまったくそういうのは気にしなかったです」
——腰への攻めは最初から?
朱崇花「最初からです。ここ攻めようかなと思って、場外とかもそんな経験なかったけど、今日やってみたら楽しかったので、また場外を使って試合をしたいなと思います」
——作戦通りの?
朱崇花「作戦通りで勝てました」
——残り1試合。
朱崇花「DASH・チサコさん……。チサコさんもキャリアがあるしスピードもあると思うんですけど、自分はスピードではなくパワーでねじ伏せていきたいと思っているので、次も勝ちます」

160422wave1
<CATCH THE WAVE2016〜アフリカンバイオレットブロック〜(15分1本勝負)>
○小林香萌<1戦1勝/2点>(9分45秒、120%スクールボーイ)米山香織●<2戦1勝1敗/2点>
【寸評】
今大会のメインは小林香萌VS米山香織のリーグ戦。この日が初戦となる小林は、髪の毛をブロックカラーにあわせたバイオレット色に染めて登場。一方、米山はこれが2戦目。初戦は若手の山下を下し、手堅く2点をゲットしている。

かくして試合へ。いきなり米山が逆さ押さえ込み。遅れてゴングが鳴らされる。丸め込みを連続していく米山は掟破りの120%スクールボーイまで繰り出すが、先制攻撃に失敗。すぐに小林が攻勢に転じプランチャスイシーダを投下する。リングに戻ると、ミサイル弾、張り付けドロップキック、セントーンと追撃していき、変形腕固め。

劣勢の米山だったが、小林を場外に落とすとエプロンから追撃のニーアタック! リングに戻るとフラフラの小林の後頭部にミサイル発射。さらにランニング延髄ニー、セカンドロープからのセントーンを投下する。

失速気味の小林だったがカウンターのドロップキックで形勢逆転。エルボーの打ち合いとなり、米山がジャパニーズ・レッグロールクラッチを狙うが、読んだ小林がロープをすりぬけ回避すると、すかさずミサイル弾。さらにフィッシャーマンSHで追い打ちをかける。

ここで小林はカウンターの120%スクールボーイを狙うが、切り返した米山がカウント2。すぐに小林が顔面蹴りを連発していくも、いずれもカウント2止まり。ならばとコーナーに駆け上がるが、追いついた米山が雪崩式ダブルリストアームサルトで振り落とし、ランニング・ニー! ジャーマンSHでも決まらない。すぐにダイビング・セントーンを投下するが、かわした小林が隙をついた120%スクールボーイで先輩・米山から3カウント! 初戦を白星でスタートさせた。

試合後、小林は「キャッチ初戦、勝ったぞー! 残りあと2人。絶対このまま突き進んで、山縣優の持つReginaに挑戦します。ヨロシクお願いします。このまま締めます。いつものアレで締めます。これがーっ、WAVEだーーー!」

●小林コメント
小林「初戦からかなりヘビーで。私のブロック、私以外たぶんヘビーだと思うんで、いい喝になったかなという感じでした。ぜんぜんそういうアレじゃないんですけど、米山さんも尊敬している大先輩のうちの一人なので、胸を貸して頂いて、結果が繋がって、さい先いいんじゃないかなと。米山さんに感謝の気持ちもありますし、自分にまた一つ自信がついたかなと思います」
——残りは志田と山下になるんですけど。
小林「志田さんと山下になるんですけど、まあ変な話、山下からはシングルで勝ったこともあって、タイトルマッチも勝ったことあったりとかして、志田さんからはまだ1回も勝てたことがないので、うーん…。そうですね。全部、油断はしてないし、しちゃいけないんですけど、とりあえずいまのところ山下は組んでるっていうのもあるのである程度、手の内も知っているので、やっぱり志田さんの対策をいまは練りたいです。あっちもこっちもってできるタイプじゃないので、一つ一つ対策を練っていきたいなと思っています」

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