(C)GLORY
4月16日（現地時間）にデンマーク・コペンハーゲンでGLORY29「Copenhagen」が開催された。
K-1崩壊後、世界最大のキック団体となっているグローリーだが、最近は米テレビ局と長期契約、UFCファイトパスと契約でネット生配信もはじまり、勢いに乗っている。今回は本拠地、欧州だが初進出となるデンマーク大会となった。
メインはウェルター級王座戦で、宿命のライバルであるマーセル・グローエンハートに僅差スプリット判定勝利した王者ニキー・ホルツケンが、スイス国籍（アフリカ系移民）のヨアン・コンゴロの挑戦を受けた。下馬評ではホルツケンだが、コンゴロも肉薄。前に出てパンチラッシュ、3Rにはバックスピンキックでホルツケンに尻もちをつかせる。しかしホルツケンも王者らしく、キックなどで攻め、試合は判定にもつれ込んだ。判定はホルツケンを支持し、見事に王座防衛を果たした。
また現ヘビー級王座であるリコ・ヴァーホーベンへの挑戦者決定ヘビー級トーナメントも開催された。優勝本命は、非グローリーの実力者と言われていたイスマエル・ロントだ。遂にグローリーとの契約したロントは過去にヴァーホーベンにも勝利した実績を持つ。一回戦の相手は、アンダーソン・“ブラドッグ”・シウバで、過去にK-1などでも活躍している実力者だ。試合はロントがシウバをコーナーに追い詰めラッシュなど猛攻。ダウンも奪い判定勝ちでロントが別ブロックで勝ちあがってきたジャファー・ウィルニスと決勝で戦う事になった。ウィルニスもブリス・ギドン、ヘスディ・ゲルゲス、ベン・エドワーズという錚々たる相手に勝利を重ねてきた強豪で、試合はウィルニスがロントをラッシュでロープ際に追い込むがロントも膝蹴りなどで反撃。判定は僅差になったものの2-1のスプリットでロントが勝利。王座挑戦権を獲得した。
■ GLORY29「Copenhagen」
日時：2016年4月16日（現地時間）
場所：デンマーク・コペンハーゲン
＜ウェルター級王座タイトルマッチ＞
○ニキー・ホルツケン（王者／オランダ）
判定
●ヨアン・コンゴロ（挑戦者／スイス）
＜ヘビー級コンテンダートーナメント決勝＞
○イスマエル・ロント（オランダ／スリナム）
判定
●ジャファー・ウィルニス（オランダ）
＜ライト級＞
○セルゲイ・アダムチャック（ウクライナ）
判定
●モハメッド・エルミル（デンマーク）
＜ヘビー級コンテンダートーナメント準決勝＞
○イスマエル・ロント（オランダ／スリナム）
判定
●アンデウソン・シウバ（ブラジル）
＜ヘビー級コンテンダートーナメント準決勝＞
○ジャファー・ウィルニス（オランダ）
判定
●キリル・コルニロフ（ロシア）
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