-65kg日本王者・山崎秀晃が3・4代々木大会一夜明け会見で激闘を振り返る!「日本の三強に勝ったことで、胸を張って-65kgの中心に立てます」

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 3月5日(土)東京・飯田橋ホテルメトロポリタンエドモントにて「K-1 WORLD GP 2016 ~-65kg日本代表決定トーナメント~」の一夜記者会見が行われた。

 昨夜の日本代表決定トーナメントでは左右田泰臣、久保優太、野杁正明を下し、見事に優勝を果たした山崎秀晃。冒頭の挨拶では優勝の喜びと周囲への感謝を語った。

「今までやってきたことが実って、周りの支えのおかげでトーナメントで優勝することが出来たと思います。2014年にゲーオに屈辱的な敗戦をしたあと、辛いこともあったけど周りの支えがあって、昨日の結果につながったんじゃないかと思います。そこでまず最初に出てきた感情は“感謝”という言葉でした。日本代表にやってようやくスタートラインに立てたので、何としても世界トーナメントで優勝できるよう日々努力していきますので、応援よろしくお願いします」

 左目尻に絆創膏を貼って登壇した山崎だが、それ以外に目立った怪我はなし。準決勝の久保戦でインローをカットされた際、右足を痛めた程度で「思ったほどダメージはない」。妻のルディアさんからは「おつかれさまでした」と声をかけられ、山崎も「迷惑かけてごめんね。また頑張ります」と伝えたという。

 トーナメントで山崎は3戦3勝(2KO)と抜群の攻撃力を発揮。昨年8月に本格的に-65kg転向を決意し「マシーンだけじゃなくて自重トレーニングで、細かいインナーマッスルなど総合的に鍛えたことでパワーも増しています。パンチ力を上げたいからと言って、腕ばかり鍛えてもパンチ力はつかないし、パンチは下半身から来るものなんで。そういう理にかなったトレーニングをトレーナーの方に見てもらっています」と日々のトレーニングの成果が結果となって現れた。

 また話題になっているのが準決勝で久保をKOした変則的な蹴り=掛け蹴りだ。これは山崎が伝統派空手時代から使っていた技で「当時は寸止めだったんですけど、チームドラゴンに入って進化させた」もの。今回の試合に向けて「カカトで蹴りを当てて強打になるように練習して、今回もほぼ毎日練習していました」と普段から磨きをかけている技であることを明かした。

 大会パンフレットの優勝予想で山崎の優勝した媒体はゼロ。山崎自身「僕が準決勝に進むという予想も2人だけで、誰も決勝まで勝ち上がると予想していないという(苦笑)。周りはそういう目で見ているのか、見とけよっていう気持ちでしたね。はっきりいって悔しかった」という中での優勝劇だった。-65kg日本王者という称号を手にした今だからこそ、これまで胸に秘めていたK-1への想いを熱く打ち明けた。

「ゲーオに負けてから主戦場がK-1というイメージはなかったです。今のK-1は僕以外の人間が盛り上げていて、だんだんお客さんが認知してくれて、それを外から見ている感じでした。悔しくないといったら嘘になりますけど、自分ではそれを出さないようにグッと秘めて、自分のステージとは違うけどいつか見とけよという想いで見ていました。

 でもこうして日本代表になって、はっきり言って左右田選手、久保選手、野杁選手は日本の三強だと思っていたんで、その3人に勝って日本代表になれたことで、胸を張ってK-1-65kgの中心に立てます。そしてK-1を背負って広げていくつもりです。K-1の-65kgは俺を見とけよ、という背負う自覚が芽生えています」

 次なる戦いの舞台は6・24代々木大会で行われる-65kg世界最強決定トーナメント。山崎がリベンジに燃える世界王者ゲーオ・ウィラサクレックも出場するトーナメントだ。

「昨日のゲーオ×マサロ・グランダーを見たけど、それぞれ相手に対応した戦い方をしていて、うかうかしていられない」という山崎は「最終目標はチャンピオンのゲーオ。一つ一つ課題はあるんでクリアして、6月は必ず世界の頂点に立ってベルトを巻いてやろうと思います」と改めて世界トーナメントへの決意を語る。完全復活、そして進化を遂げたGOLDEN FISTが世界に挑む!

■ヨハネス・ウルフ、3・4代々木大会一夜明け会見で世界トーナメント出場をアピール「次の試合では昨日の試合よりももっと素晴らしいパフォーマンスを見せる自信がある」

 3月5日(土)東京・飯田橋ホテルメトロポリタンエドモントにて「K-1 WORLD GP 2016 ~-65kg日本代表決定トーナメント~」の一夜記者会見が行われた。

 K-1初参戦にして-60kg王者・卜部弘嵩を下す金星を挙げたヨハネス・ウルフ。結果はもちろん戦前の宣言通り。バックスピンキックをはじめとする多彩な蹴り技で弘嵩を翻弄し、会場を大いに沸かせた。

 会見でウルフは「まずK-1に呼んでもらえたことを光栄に思うし、昨日勝利を掴むことができたことがうれしい」と挨拶。「試合の最初は100%で戦えたけど、実は1Rに右手の甲を怪我してからは100%の力を出せたとは言えなかった」と試合中に拳の負傷があったことを明かしたものの「昨日はローを受けないように意識して戦った。ヒロタカが繰り出す攻撃を受けたらKOされると思い、それを避けるためにも小刻みに動く戦術を取った。昨日はそれが上手くいったと思う」とゲームプラン通りの試合だったと振り返った。

 昨夜の勝利で一躍、9・19代々木大会で予定されている-60kg世界最強決定トーナメントへの出場候補となったウルフは「世界トーナメントには興味があるし、チャンピオンを倒した事実もある。オファーしてもらえれば、また日本に来て試合を見せたいと思う。昨日は試合途中で怪我をしてしまった。次の試合では昨日の試合よりももっと素晴らしいパフォーマンスを見せる自信がある」とニヤリ。

 K-1のリングに現れた”ドイツの鳥人”ウルフのK-1再登場に期待大だ!

■上原誠、3・4代々木大会一夜明け会見で“K-1ヘビー級の新エース”宣言!「K-1のリングは気持ちよかった。これからK-1を引っ張っていきたい」

 3月5日(土)東京・飯田橋ホテルメトロポリタンエドモントにて「K-1 WORLD GP 2016 ~-65kg日本代表決定トーナメント~」の一夜記者会見が行われた。

 新生K-1初参戦で訓-NORI-を予告通りの1RKOでマットに沈めた上原誠。ヘビー級本格始動の幕開けにふさわしい勝利をファンに見せつけた。

 会見で上原は「昨日は約1年ぶりということもあって、パンチも大振りで反省点も多かったです。思ったより緊張してしまいました」と意外(?)なエピソードを明かしつつ、昨夜の試合を振り返った。

「僕、最初のダウンは何で倒したか分からなかったんですよ。それですぐセコンドに確認したら『左フックだ』と言われて。パンチが当たった感触がなかったので不思議でした。そういう状況だったので自分から行っていいのか分からなくて、あんな試合になっちゃいました。

 あとは訓選手も目が死んでなかった。特に2回目のダウンを奪った後の方が動けるようになっていて、ダウンを取る度に動けるから困っちゃいました。勝った時はホッとしましたね。僕は試合前に勝った夢を何十回も見て『ああ夢か…』と思うんですけど、昨日は夢じゃなくてよかったです」

 新生K-1のリングに立った感想については「歓声は聞こえていました。ざわざわとかどよめいていた感じがして、そこがヘビー級の力なのかなと。K-1ファンのみなさんはすごく温かくて熱い人たちなので、戦っている僕はすごく気持ちよかった」と上原。試合後はSNSでも多くの反響があり「これがK-1だ、と。上原誠という名前をK-1ファンの人たちにも憶えてもらっているなと思いました。ただ僕のtwitterのフォロワーが少ないので、もっと増やしたいです」と笑顔で語った。

 これからK-1ヘビー級の新エースとして期待される上原が見据えるものは世界の強豪との対戦。「僕はヘビー級で身体が小さい方だけど、世界には自分くらいの身長で活躍している選手たちがいる。いずれはそういう選手と戦っていきたいし、自分がK-1を引っ張っていきたい」と改めてK-1ヘビー級をけん引する決意を語った。

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