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　1月5日（現地時間・放送日）に放送された『Impact Wrestling』は、新TV局であるPopTVでの第一回放送となり、生中継ライブで行なわれた。
　番組冒頭では女社長ディクシー・カーターがリングに登場し、PopTVが新しい家だと宣言すれば、観客は団体を存続させたディクシーに対し、「サンキュー・ディクシー」の大合唱だ。そこに現れたのがディクシーの甥（という設定）のイーサン・カーターⅢだ。この大会で行なわれるTNA世界ヘビー級王座決定トーナメントに登場するイーサンが王座獲りをアピールすれば、マット・ハーディ、エリック・ヤング、ボビー・ラシュリーというトーナメント参戦者が次々と現れて大乱闘となった。
　そして早くも準決勝がスタート。こけら落としはイーサンとラシュリーだ。まともに戦えばラシュリーが完勝するのだが、イーサンの用心棒であるタイラスが事あるごとに介入し、ラシュリー勝利の邪魔をする。切れたラシュリーがタイラスに襲いかかった隙にイーサンが丸めこんでフォール勝ち。悪夢のイーサン決勝進出となった。もう一方のブロックからはヤングを下したマット・ハーディが勝ちあがり、決勝はイーサンとマット、宿命の対決となった。

　決勝の前に参戦が噂されていたマイケル・ベネットとマリア・ケネリスがリングに登場。ベネットは新しい英雄は自分と語り、TNA世界ヘビー級王座獲りをアピールした。そんな中、遂に決勝戦がスタート。マットのセコンドに付いているジェフ・ハーディがイーサンの用心棒のタイラスに退場を命じ、なんと1対1での戦いとなった。試合は白熱するも、最後はイーサンが勝利するという悪夢の展開に。新テレビ局スタートでヒール王者返り咲きとなった。

　また、1年間休業する事を宣言しているカート・アングルが、リングに登場。五輪で金メダルを獲得した事から、プロレスの世界でも数多くの王座を奪った実績を語り、最後にドリュ―・ギャロウェイと戦いたいとアピールし、ギャロウェイをリングに呼びこんだ。ギャロウェイも光栄だと受けようとした時、ジェシー・ゴッダーズとイーライ・ドレイクが乱入。2人で追い払ったが、休養前に抗争するのだろうか？

　また、ジェームス・ストームも復活。ボビー・ルードがブラムとエリック・ヤングの2人に襲われている時に救出に現れたストームは2人を蹴散らした。そしてルードにビールを渡して、かつて2人でTNAタッグ戦線を荒らしまくったビアマネー・インクの復活をアピール。ルードもがっちり手を組み、再結成されたのだった。ストームはTNAを離脱し、WWEのNXTに参戦した為、このままWWE入りすると思われていたが、TNAこそホームだと戻ってきたのだった。

■　TNA Impact Wrestling　
日時：2016年1月5日（現地時間・放送日）
場所：アメリカ・ペンシルベニア州ベスレヘム

＜TNA世界ヘビー級王座決定トーナメント決勝＞
○イーサン・カーターⅢ
　ピンフォール
●マット・ハーディ

＜6人タッグマッチ＞
○ビューティフル・ピープル、ゲイル・キム
　ピンフォール
●ドール・ハウス

＜KOTM王座タイトルマッチ＞
○ボビー・ルード（王者）
　ピンフォール
●ブラム（挑戦者）

＜TNA世界ヘビー級王座決定トーナメント準決勝＞
○マット・ハーディ
　ピンフォール
●エリック・ヤング

＜TNA世界ヘビー級王座決定トーナメント準決勝＞
○イーサン・カーターⅢ
　ピンフォール
●ボビー・ラシュリー

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【TNA危機情報はマット界舞台裏の巻頭記事が詳しいです】
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　先週6月11日号にも早速取り上げられているが、現地時間6月3日水曜夜8時からROH、9時からTNA、11時からROH再放送、12時からTNA再放送という、弱小ケーブル局DESTINATION AMERICAによる「水曜夜は4時間プロレス」実験が開始された。「私のフォローしている団体は●●、好きな選手は○○。アメプロはよく知らない」といったライト層が多数派なのではあろうが、世界最大市場で起こっていることは、いずれは我が国を直撃する。わかりやすく解説を試みる。

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　存続危機にあるTNAを、GFWが買収する噂までも飛び出すが、ダブルJの後ろにはカントリー歌手の大物トビー・キースの財力があるだけに、TNAの行方と併せてなにがどう転ぶのか。