[ファイトクラブ]KYOKI参上SmackDownサミ・ゼイン「俺が眠れないなら、誰も眠らせない」

[週刊ファイト9月17日]期間 [ファイトクラブ]公開中

▼KYOKI参上SmackDownサミ・ゼイン「俺が眠れないなら、誰も眠らせない」
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 by スープレックス豪
・パンク防衛 ナイア快勝 BAKUSAI初陣白星 シャーロット組が王者破る
・サミ・ゼイン「被害者は俺だ」9日で失った王座を取り返すための正義
・グンサー ベイラー オーエンス 王座は一つしかなく列は四人分ある
・箱の上で眠っていた男 CMパンクが地元クリーブランドで起こした
・気味が悪いと言われている選手が、実際リングの中でやっていること
・「友だちのために立ち上がるとこうなる」チェルシーを助け続けた代償
・BAKUSAIは勝った だが客席をまだ振り向かせるには至らない
・デビューから20年 ザ・ミズはいまも準メインで試合を成立させる
・金曜録画にしてまで日曜へ積む リングの外側まで作り込まれた一日
・眠れる虎と起き上がる獅子は誰だ? 9月11日メキシコシティで決まる


■ WWE SmackDown
日時:8月28日(録画収録回 現地放送9月4日)
会場:アメリカ・オハイオ州 クリーブランド ロケット・アリーナ

パンク防衛 ナイア快勝 BAKUSAI初陣白星 シャーロット組が王者破る

■ WWE SmackDown 9月4日 クリーブランド 全試合結果

<第1試合 女子タッグマッチ(ノンタイトル)>
○シャーロット・フレアー&テイタム・パクスリー
 セメタリー・ドライブ
●[女子タッグ王者]ファロン・ヘンリー&レイニー・リード

<第2試合 女子シングルマッチ>
○ナイア・ジャックス
 アナイアレイター
●ティファニー・ストラットン

<第3試合 タッグマッチ>
○BAKUSAI(中邑真輔&KYOKI)
 リバース・スタナー
●ザ・ミズ&キット・ウィルソン

<メインイベント アンディスピューテッドWWE選手権試合>
[王者]○CMパンク
 GTS
[挑戦者]●ジョニー・ガルガーノ

サミ・ゼイン「被害者は俺だ」9日で失った王座を取り返すための正義

「落ち着け。少し物事を見る目を持て」クリーブランドの会場に現れたサミ・ゼインは、いきなりグンサーを名指しした。「まるで自分が被害者みたいな口ぶりだな、グンサー」違う。「ここで被害者なのはお前じゃない。俺だ」この男が「被害者」という言葉を使うのには理由がある。ナイト・オブ・チャンピオンズでコディ・ローズとグンサーを相手にしたトリプルスレットを制し、キャリア初のアンディスピューテッドWWE王座を手にした。ところが、その王座は9日でCMパンクの腰へ移った。だからゼインは言う。「奪われたのは俺だ。いまもWWE王者であるべきなのは俺だ」

 そして、先週から続いている「正義」の話に話題は移る。先週、王座挑戦者決定戦にベルトを持ち込んで3人をなぎ倒し、「I’m justice」と叫んだゼイン。そのゼインにパンクは素手で殴りながら「This is justice, Sami」と返した。

 今週、ゼインはさらに踏み込んだ。「WWE王者は善人であるべきだ。ここに残った最後の本物の善人であるべきだ」ところが現在の王者は違う。「最大の詐欺師で、偽善者で、クズで、草むらの蛇」CMパンクをそう呼び、「俺と同じ空気を吸うべきじゃない」とまで言った。

 観客から「CMパンク」のコールが起きる。ゼインは笑わない。「お前らは妄想に取り憑かれている」それでも、要求は大きくないと言う。「世界を寄越せとは言ってない。多くを求めてない。盗まれたものを取り戻す機会が欲しいだけだ。俺のWWE王座を。それだけだ」だが、言葉とは裏腹に、ゼインが欲しがっているものは王座だけではなくなっている。

 先週、自分だけが挑戦者決定戦から締め出された。今週もそうだ。「毎週毎週、障害を飛び越えてきたのに締め出される。お前は先週トリプルスレットに入っていた。俺は入れてもらえなかった」その不公平を壊すためなら、誰が相手でもいい。「お前だろうと、フィン・ベイラーだろうと、世界一古い友人のケビン・オーエンスだろうと関係ない」

 そして最後に言った。「俺が眠れないなら、誰も眠らせない。俺が食えないなら、誰にも食わせない。俺が手にするまで、誰も手にできない」「No justice, no peace」先週の記事の最後に記した「誰も手にできない」「俺が手にできないなら、お前も手にできない」「俺が正義だ」という線が、ここで一本につながった。ゼインにとって「正義」は、もう抽象的な看板ではない。自分から奪われたベルトを取り返すための言葉になっている。ここで、ゼインの前に立った男たちを並べておきたい。

グンサー ベイラー オーエンス 王座は一つしかなく列は四人分ある

 グンサーは先週、王座挑戦者決定戦に出場した。それをゼインに潰された。だからこの日、自分から呼び出した。そして「まるで自分が被害者みたいな口ぶりだ」と返された側になった。フィン・ベイラーも同じ試合にいた。ゼインはこの日、「フィンのために正義を求めに来た」と言って襲っている。ベイラーは追いかけた。

 ケビン・オーエンスだけ、事情が違う。この男もかつて世界王座を巻き、ゴールドバーグに一瞬で失っている。そしてカナダのインディー時代から20年以上、ゼインの友人である。何度も組み、何度も裏切り合ってきた。そのオーエンスを、ゼインはこの日わざわざ名指しした。「世界一古い友人のケビン・オーエンスだろうと関係ない」オーエンスもこの日、ゼインに潰されている。実況は「先週のもう一人の被害者」と呼んだ。

 順番を潰された男。正義の名目で襲われた男。その正義を掲げる男の、一番古い友人。そして、9日で失った男。実況が試合中にこう言っていた。「フィン・ベイラー、サミ・ゼイン、ケビン・オーエンス、全員が順番を待っているように見える」王座は一つしかない。列は四人分ある。

 本誌は8月16日の回で、ひとつの絵を書いた。サミがコディに勝ち、翌週トロントでオーエンズがパンクを倒していたら、次に王座を懸けて向かい合うのはサミとオーエンズだった、と。二人は2002年にケベックで出会い、同じ高速道路を走り、同じ安宿に泊まってきた。あのときは実現しなかった。だが今週、ゼインはパンクとの王座戦を手にした。もしサミが勝てば、その先に立つのは20年来の友人かもしれない。ただこれは、あくまでも私の希望的な観測でしかない。

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