[週刊ファイト9月10日]期間 [ファイトクラブ]公開中
▼大日本プロレス、地元の都田西小学校から感謝の手紙 地域に根付く「ご近所付き合い」
(C)大日本プロレス公式 編集部編
・都田西小学校から大日本プロレスへ届いた感謝の手紙
・児童から届いた手紙に浅倉幸史郎も「こちらこそありがとう」
・SNSでは「大日らしい地域とのつながり」に温かな反応
・感謝の手紙が示した大日本プロレスと地域の確かなつながり
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都田西小学校から大日本プロレスへ届いた感謝の手紙

池辺町に本社・道場を構える大日本プロレスと、同じ地域にある横浜市立都田西小学校との交流が、8月27日に改めて温かな形で結実した。大日本プロレスは同日、7月8日に同校を訪問した際の交流に対するお礼として、児童から感謝の手紙を受け取ったことを報告しており、リング上では激しいデスマッチを繰り広げる選手たちが、地域では小学生と直接触れ合いながら身体を動かし、子どもたちの思いを受け取るという、プロレス団体と地域社会の距離の近さを感じさせる出来事となった。
今回の手紙につながったのは、7月8日に都田西小学校で行われた小学1年生との交流である。同校には大日本プロレスから浅倉幸史郎、関茂隆真、レフェリーの中谷諒平が訪れ、約100人の児童を前に、プロレスラーならではの身体能力を生かした実演や体操、腕相撲、玉入れ、給食交流などを行った。単に選手が学校へ姿を見せて写真を撮るだけのイベントではなく、児童自身が身体を動かし、選手と勝負し、さらに同じ教室で給食を食べるところまで含めた交流であり、子どもたちにとってはプロレスラーという普段なかなか接することのない職業を身近に感じる機会になったのである。
そして約1か月半が経過した8月27日、大日本プロレスが児童から届いた感謝の手紙を紹介したことで、7月の交流が再び注目されることになった。公式発表では「感謝のお手紙」とされており、厳密には表彰のような形式の「感謝状」ではなく、児童から選手たちへ贈られたお礼の手紙であるが、そこに込められた意味は大きく、選手側にとっても学校訪問が一過性のイベントではなく、子どもたちの記憶に残る時間になっていたことを確認する機会となった。
7月8日の交流では、体育館に集まった都田西小学校の小学1年生約100人を前に、2025年にプロデビューした浅倉幸史郎と関茂隆真が登場し、レフェリーの中谷諒平も加わって交流をスタートさせた。最初からプロレスラーの迫力を感じさせる場面もあり、関茂が浅倉にドロップキックを放ち、それに対して浅倉が関茂を肩に担ぎ上げるなど、リング上で見せる動きを体育館で披露すると、児童たちは目の前で繰り広げられるプロレスラー同士の攻防に大きな反応を見せた。
そこから交流は、見るだけではなく自分たちで身体を動かす時間へと移った。選手たちはヒンズースクワットをはじめ、両足を大きく広げて行うライオンプッシュアップなどを児童に教え、プロレスラーが日々の身体づくりを大切にしていることを実際の動きを通して伝えた。大日本プロレスによれば、この交流の目的は児童に体づくりの大切さへ目を向けてもらうことであり、プロレス技を見せることだけが目的ではなかった点が今回の活動の特徴である。
小学1年生にとっては、テレビやインターネットで見るプロレスラーを実際に目の前にし、その大きな身体を動かす姿を見ながら、自分自身も一緒に運動するという貴重な経験になった。プロレスラーの身体能力を単純に「すごい」と感じるだけでなく、普段から身体を鍛えることが競技につながっていることを体験的に理解できる機会となっており、学校側が掲げた「体づくりに目を向けて」という狙いとも重なる交流であった。
交流の中でも特に盛り上がったのが腕相撲である。3クラスから児童が2人ずつ選ばれ、浅倉幸史郎らに挑戦する形で勝負が行われ、クラスメイトから大きな声援を受けながら力いっぱい選手と向き合った児童の中には、見事に勝利を収める者もいた。
さらに会場を大きく沸かせたのが、担任の女性教諭と浅倉幸史郎による腕相撲対決である。プロレスラーと小学校教員という意外な組み合わせとなった勝負では、児童たちが先生を応援し、見事に先生が勝利すると、子どもたちは喜びのあまり先生のもとへ駆け寄り、抱きしめながら勝利を称えたという。
この場面について浅倉自身も後に振り返っており、「勝った先生の元へ嬉しそうに駆け寄る生徒たちが印象的。負けた僕の所へは誰も来てくれませんでした」とユーモアを交えて語っている。リングの上では勝敗にこだわるプロレスラーであっても、小学1年生を相手にした交流では自分が負けたことより、子どもたちが先生の勝利を喜んでいる姿が強く印象に残ったという点に、この日の交流の温かな雰囲気が表れている。
その後は「だんしんぐ たまいれ」や記念撮影も行われ、最後には選手たちが児童と一緒に給食を食べる時間も設けられた。体育館で身体を動かし、腕相撲で勝負し、玉入れで盛り上がり、最後は教室で同じ給食を味わうという流れによって、プロレスラーと児童という立場の違いを越えて、同じ地域で暮らす人同士として交流する時間が作られたのである。
児童から届いた手紙に浅倉幸史郎も「こちらこそありがとう」

交流を終えた児童からは、「プロレスラーと会ったのは初めて」という声とともに、「強そうでかっこ良かった」「筋肉が大きくて、すごかった」といった感想が寄せられた。小学1年生にとって、プロレスラーは普段の学校生活とは大きく異なる世界で活動する存在であるだけに、実際に目の前で技を披露し、腕相撲をして、一緒に運動し、さらに給食まで食べるという経験は強い印象を残したと考えられる。
一方、選手側にも今回の交流は大きな意味を持っていた。浅倉幸史郎は「何と言ってもみんな元気。きょうの経験が、みんなにとって将来の夢を考えるきっかけになると良いですね」と語り、プロレスラーとの交流が単なる楽しい一日で終わるのではなく、子どもたちが将来について考えるきっかけになればとの思いを示した。
関茂隆真も「自分の小学生時代を思い出しました。全力で取り組む心を忘れずに、これからも頑張りたい」と語っており、自分自身が小学1年生だった頃を思い出しながら、児童たちと接したことがうかがえる。プロレスラーが子どもたちに何かを教えるだけではなく、選手自身も子どもたちから刺激を受け、初心を思い出す機会になったという点も、この交流の重要な部分である。
井上強校長も「プロレス団体が地元にあるなんてすてき。子どもたちは心の底から楽しそうでした」と話しており、都田西小学校にとって大日本プロレスが単なる外部の団体ではなく、池辺町という同じ地域に拠点を持つ身近な存在であることが伝わる。
今回の感謝の手紙をより意味のあるものにしているのが、大日本プロレスと都田西小学校の交流が今回だけで終わるものではないという点である。
学校側の記録によれば、大日本プロレスが都田西小学校を訪れるのは今回で3度目であり、これまでにも2025年9月30日に保健委員会の授業、2026年2月12日に特別支援学級との体育交流が行われている。今回の小学1年生との交流は、それまで積み重ねてきた地域での関係をさらに広げるものとなった。
大日本プロレスの本社と道場があるのは横浜市都筑区池辺町であり、都田西小学校も同じ池辺町に位置している。プロレス団体が地域に拠点を構えているからこそ、選手が近隣の学校へ足を運び、子どもたちと直接交流することが可能になっている。全国各地で大会を開催するプロレス団体にとって、地域社会との関係は興行とは別の重要な活動であり、地元の学校との継続的な交流は、団体が街に根付いていくうえでも大きな意味を持つ。
大日本プロレスは8月27日の手紙受領報告でも、今回の交流をきっかけに、今後も近隣の企業や学校などとの「ご近所のお付き合い」を深めていきたいという姿勢を示している。プロレス団体と学校という一見すると距離のある存在が、同じ池辺町で活動する者同士として継続的な関係を築いているのである。
8月27日に大日本プロレスが公開した写真には、7月の交流を経験した児童から届いた手紙と、それを読む浅倉幸史郎、関茂隆真の姿が写されている。子どもたちが実際にプロレスラーと過ごした時間を振り返り、自分たちの言葉で感謝を伝えたことは、選手にとっても7月の訪問を思い返すきっかけになった。