[ファイトクラブ]Stardom海外遠征から3ヶ月の吏南5★GP初制覇 なつぽい安納サオリ魂

[週刊ファイト09月03日]期間 [ファイトクラブ]公開中

▼Stardom海外遠征から3ヶ月の吏南5★GP初制覇 なつぽい安納サオリ魂
 photo & text by buffy0628 編集部編
・ヒールへのブーイングから純粋な祝福へ 吏南とスターライト・キッドの27分
・「吏南を応援したい」と思わせた声援 キャリアの分岐点となった優勝決定戦
・盟友激突!なつぽい最後の一騎打ち制す安納サオリと魂のビンタ合戦
・上谷沙弥&渡辺桃ゴッデス狙 雪解けから新章へ前進 羽南●飯田沙耶
・梨杏欠場 元メタルバンド・ドラマー八神蘭奈、大舞台で緊急凱旋勝利!
・両国でも猛威振るうH.A.T.E.軍 ナツコ暴走-アキラ襲撃-すず登場W戦
・8人タッグで存在感発揮・壮麗亜美、羽南のワンダー王座に挑戦表明!
・4wayタッグ5分 欠場中ビー・プレストリー乱入、金屋あんね対戦要求
・吏南、小波に続き舞華も突破で決勝へ 現実味を帯びるRinaの夏祭り
・スターライト・キッド、鈴季すずとの16分56秒黒虎脚殺で制して決勝へ


ヒールへのブーイングから純粋な祝福へ 吏南とスターライト・キッドの27分
<第9試合 STARDOM 5★STAR GP 2026 優勝決定戦 時間無制限1本勝負>
○吏南(RED STARS代表者)
 27分3秒 Pink♡Devil⇒片エビ固め
●スターライト・キッド(BLUE STARS代表者)

 この日の決勝で印象的だったのは勝敗だけではない。何よりも両国の観客から飛んだ「吏南への声援」である。
 H.A.T.E.所属で、これまでならブーイングを浴びる側面も強かった吏南。それが決勝では試合が進むほど声援が膨らみ、苦しい場面では「吏南頑張れ」と背中を押す空気に。リング上の立ち位置が明らかに変わり始めていた。

 思えば本誌が「Rinaがアティーナ相手のカードでラスベガス客のハートを掴んだ」と絶賛。続くMLWの3連戦でも、知らなかったであろうお客さんの前で堂々たるパフォーマンスだった。

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 キッドは持ち前のスピードで翻弄。丸め込み機敏な動きで吏南の懐へ飛び込む。対する吏南は真正面から受け止める。キッドを捕らえれば逃がさない。動きを止め、じっくりとダメージを蓄積させる。
 構図は明快だった。キッドが流れを奪えば吏南が取り返し、吏南が攻め込めばキッドが間一髪で返す。決勝らしく一進一退。そして時間が経過するほど、両者の意地が前面に出てくる。

 キッドの反撃、しかし吏南も倒れない。キッドはスピードを武器に何度も攻撃を仕掛ける。ここで吏南が苦しむ。しかし、倒れない。この日の吏南には「5★STARを獲る」という執念があった。

 終盤は完全な意地の張り合い。キッドが攻めれば吏南が返す。吏南が決めにいけばキッドがカウント2で返す。互いに「あと一発」を出せない。
 それでも最後に勝負を決めたのは吏南。両国が爆発した。

 ここで忘れてはならないのが、その歓声である。優勝した吏南を迎えたのは、H.A.T.E.の悪役としての勝利を喜ぶ空気だけではない。
「吏南が勝った!」という純粋な祝福だった。

 これが今回の優勝の最大の意味かもしれない。吏南はH.A.T.E.の一員であり、ヒールという立場を崩してはいない。しかし、レスラーとしての成長、強敵を次々と突破してきた実績、そして決勝で見せた27分の死闘。その積み重ねによって、観客の感情が動いた。

「吏南を応援したい」と思わせた声援 キャリアの分岐点となった優勝決定戦

 悪役なのに声援が飛ぶ。
 これはプロレスラーとして非常に強いポジションだ。両国の観客に「吏南を応援したい」と思わせた。海外遠征から3ヶ月。この日の支持の大きさまで含めて、2026年5★STAR GP決勝は、吏南のキャリアにおける大きな分岐点となった。

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盟友激突!なつぽい最後の一騎打ち制す安納サオリと魂のビンタ合戦
<第8試合 スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負>
○なつぽい
 25分32秒 メイド・イン・ジャぽい⇒エビ固め
●安納サオリ

なつぽいは2027年1月3日の横浜武道館大会をもって現役生活にピリオドを打つことを発表している。その引退ロードの中で、盟友・安納サオリが要求したのがこのシングルだった。

2人は2015年5月31日(アクトレスガールズ旗揚げ戦)デビューの同期。昨年はデビュー10周年興行もともにプロデュースした。そんな2人のシングルは、単なる勝敗では終わらない。

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 試合は互いに相手のことを知り尽くしているからこそ、序盤から慎重。しかし時間が経つにつれて、遠慮は消えていく。
 安納が攻め込めば、なつぽいも食らいつく。25分を超える死闘。
 最後は25分32秒、なつぽいがMADE IN JAPOIから片エビ固めで勝利。引退を控えるなつぽいが、盟友との最後のシングルで勝利。

「思い出作り」ではなく、本気の勝負をしたからこそ、最後には2人のこれまでの歴史がリングに凝縮された。

安納「引退までの4ヶ月半、変わらず隣りにいさせてよ」
なつぽい「当たり前や」

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