[週刊ファイト07月30日]期間 [ファイトクラブ]公開中
▼SmackDown結末を焦らす“宙吊り”の一夜サマースラムへ熱高まる
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・サマースラムへ向けた“宙吊り”のメインイベント
・各王座戦線も次なる展開へ布石
・焦らすからこそ高まるサマースラムへの期待
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サマースラムへ向けた“宙吊り”のメインイベント

正直に言えば、淡白な夜だった。記憶に焼きつく名勝負があったわけでも、誰かの運命が決定的に動いたわけでもない。だが視聴を止めずに最後まで流れを追うと、WWEという興行が今、何をしようとしているのかが静かに見えてくる。派手さではなく、裏でうごめく意図を見る夜だった。
メインは急遽組まれた、コディ・ローズ対グンサーのシングルマッチ。この一戦がそのまま勝敗で決着しなかったところに、この回の狙いが表れていた。試合は無効試合へと流れ込み、サミ・ゼインがCMパンクを襲い、4人が入り乱れる乱闘で幕を閉じる。そしてGM代行アダム・ピアースが宣言した。翌日のSNMEでグンサーとゼインが勝てば、サマースラムのUndisputed王座戦は、パンク、コディ、グンサー、ゼインによるファタル4ウェイへ姿を変える、と。
つまりこの夜は、「誰がCMパンクに挑むのか」をあえて宙吊りにしたまま、火だけをくべる”溜め”の回だったのだ。結末を見せないことでしか作れない熱が、プロレスにはある。
そのことが最も鮮やかに出たのが、幕切れの乱闘だった。4人が入り乱れる混沌の中で、しかし観客の視線は自然と一点、CMパンクへと吸い寄せられていく。彼が大技を決めたわけではない。ただ立ち上がり、そこに”居る”だけで、会場の温度が変わるのだ。試合の巧拙ではなく、誰がそこに立っているかで空気が動く。淡白な一夜の中で、その磁力だけは紛れもなく本物だった。WWEが今、パンクという存在に何を賭けているのかが、この一瞬に凝縮されていた。
とはいえ、この試合そのものに多くを期待する回ではなかった。コディとグンサーのシングルは、勝敗を決するためではなく、無効試合という結末へ運ぶために組まれたものだ。グンサーの打撃の圧は相変わらず本物で、コディの押し引きにも見せ場はある。だが、この夜はそれをじっくり味わわせる場ではなかった。試合は”見せ場”ではなく”仕掛け”として置かれていた。そう割り切って見ると、かえってこの回の設計がくっきりと浮かび上がってくる。誰も決着を許されず、全員が次へ持ち越される。試合の出来ではなく、その”運び方”を味わう夜だったのだ。
各王座戦線も次なる展開へ布石

カードを追えば、血の気の多い連中もいた。ウォー・レイダーズのパワーは相変わらず”えぐい”。フィン・ベイラーはタマ・トンガの介入をしのいでタラ・トンガを退け、トンガ一家の圧を撥ね返した。
