[週刊ファイト07月09日]期間 [ファイトクラブ]公開中
▼全日を支えた最強外国人ジョー・ドーリングさん逝く 44歳で永遠の旅路へ
編集部編
・約10年に及ぶ壮絶な闘病 最後まで”戦士”であり続けたJドーリングさん
・「44年で1000年分を生きた男」関係者から相次いだ追悼の言葉が物語る人柄
・「最強外国人は永遠に忘れない」 世界中のファンが惜しんだ別れ
・三冠王者として全日本黄金期を支えた”最強外国人”
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約10年に及ぶ壮絶な闘病 最後まで”戦士”であり続けたJドーリングさん

プロレス界に、あまりにも悲しい知らせが届いた。
全日本プロレスやTNA(現TNA Wrestling)で活躍したジョー・ドーリングさんが、2026年6月26日午前9時13分、家族に見守られながら静かに息を引き取った。享年44。長年にわたり脳腫瘍と闘い続けた末の旅立ちであった。訃報はMaple Leaf Pro Wrestlingから発表され、「ジョー・ドーリングが家族に囲まれ、穏やかに息を引き取った」という声明が世界中のプロレスファンの胸に刻まれた。その後、全日本プロレス、TNA Wrestlingなど世界中の団体が相次いで追悼声明を発表した。
ジョー・ドーリングさんは1982年4月16日、アメリカ・イリノイ州シカゴ生まれ。身長195センチ、体重135キロという恵まれた体格を持ち、2004年にプロレスデビューすると、その圧倒的なフィジカルとパワーファイトを武器に頭角を現していく。日本では全日本プロレスを主戦場として”最強外国人”の一人と称されるまでになり、日本プロレス史に名を残す大型外国人レスラーとなった。
しかし、その輝かしいキャリアの裏では壮絶な闘病生活が続いていた。2016年2月25日に脳腫瘍が発見され、3月4日に摘出手術を受けると、一度は奇跡的な復帰を果たす。ところが2022年8月に再発し再び手術を受け、運動失調などの後遺症とも向き合いながらそれでもリングに立ち続けた。さらに2025年11月には3度目となる腫瘍が判明し、家族は医療費支援のため寄付を募る活動を開始。そして2026年6月23日にはホスピスケアへ移行したことが伝えられ、多くのファンが奇跡の回復を信じて祈り続けたが、その願いは届かなかった。わずか3日後の6月26日、ジョー・ドーリングさんはこの世を旅立った。約10年間にわたる病との闘いは、最後までリング上と同じく勇敢な戦いであった。
「44年で1000年分を生きた男」関係者から相次いだ追悼の言葉が物語る人柄

ジョー・ドーリングさんの訃報を受け、世界中のプロレス界から追悼の声が相次いだ。
最初に発表を行ったMaple Leaf Pro Wrestlingは「本日6月26日午前9時13分、私たちの兄弟であるジョー・ドーリングが家族に見守られながら安らかに息を引き取りました。ジョーの人生はわずか44年でしたが、その1年1年が1000年分の価値を詰め込んだものでした。愛する妻Lindsay、家族、そして世界中の友人・ファンに囲まれ、彼の強さ・勇気・精神は永遠に記憶されます。安らかに眠ってください、ジョー。あなたは決して忘れられません」と声明を発表。その言葉は多くのプロレスファンの胸を打った。
TNA Wrestlingも「ジョー・ドーリングの逝去を知り心が痛みます。リング上で圧倒的な存在感を放ち、素晴らしい人柄だった彼は決して忘れられません。ファン、友人、家族に心よりお悔やみを申し上げます」と哀悼の意を表明。全日本プロレスも「脳腫瘍と闘い続けたジョー・ドーリングの逝去を知り、全選手・スタッフ一同、謹んでご冥福をお祈り申し上げます」と公式声明を出した。
2022年にドーリングさんとの最後のシングル戦を戦ったジョシュ・アレキサンダーは「ジョーは痛みや不調を隠して全力で戦った真の戦士。プロフェッショナルでクラス・アクターだった。彼が最後に戦った相手であることは光栄だが、同時に悲しい。安らかに休んでほしい」と投稿し、最後までプロレスラーとして戦い続けた姿勢を称えた。また、ドーリングさんがTNAに在籍していた頃から親交が深く、師弟に近い関係にあったスコット・ダモアはかつて「ジョーが癌を乗り越え、長い回復の末にスポーツの頂点に戻ったこと――これは単なる試合の勝敗を超えた話だ。苦境に立たされ、前に進む道が見えない人すべてへの勇気の証だ」と語っており、ドーリングさんの生き様が業界内外にどれほど深い感銘を与えてきたかが伝わってくる。