[週刊ファイト4月23日期間] [ファイトクラブ]公開中
▼シェイドゥラエフ圧倒防衛:海外勢の実力際立つRIZIN LANDMARK 13
Photo:(C)RIZIN by 野村友梨乃
・王者防衛と衝撃決着続出:RIZIN福岡大会の勝者が示した“世界基準”
・シェイドゥラエフ、久保優太を再び返り討ちに:TKOで3度目の防衛
・ダニー・サバテロ、圧巻のレスリングで後藤丈治を完封:王座初防衛
・アジズベク・テミロフ、スタンドパンチで福田龍彌に衝撃の一発KO
・神龍誠、ズールーをアームロックで一蹴:扇久保博正との対戦正式決定
・女王の決断と次章への布石:伊澤星花返上で揺れるスーパーアトム級
・RIZIN福岡大会:海外勢の存在感と、日本勢に突きつけられた課題
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■ 大和開発 presents RIZIN LANDMARK 13 in FUKUOKA
日時:2026年4月12日(日)
会場:マリンメッセ福岡 A館
入場者数:14,817人
<第12試合 フェザー級タイトルマッチ 5分3R>
○ラジャブアリ・シェイドゥラエフ
1R 4分13秒 グラウンドパンチ⇒TKO
●久保優太
<第11試合 バンタム級タイトルマッチ 5分3R>
○ダニー・サバテロ
判定 3-0
●後藤丈治
<第10試合 RIZIN MMAルール 5分3R(71.0kg)>
○堀江圭功
判定 2-1
●パトリッキー・ピットブル
<第9試合 RIZIN MMAルール 5分3R(66.0kg)>
△萩原京平
1R 4分50秒 ノーコンテスト ※体重超過
△アバイジャ・カレオ・メヘウラ
<第8試合 RIZIN MMAルール 5分3R(61.0kg)>
○アジズベク・テミロフ
2R 1分40秒 スタンドパンチ⇒KO
●福田龍彌
<第7試合 RIZINキックボクシングルール 3分3R(66.0kg)>
○朝久泰央
1R 1分45秒 TKO
●シンパヤック・ハマジム
<第6試合 RIZIN MMAルール 5分3R(57.0kg)>
○神龍誠
1R 2分52秒 アームロック
●エンカジムーロ・ズールー
<第5試合 RIZIN MMAルール 5分3R(49.0kg)>
○ナターシャ・クジュティナ
1R 4分55秒 アームバー
●浜崎朱加
<第4試合 RIZIN MMAルール 5分3R(66.0kg)>
○摩嶋一整
3R 2分35秒 肩固め
●ジェームズ・ギャラガー
<第3試合 RIZIN MMAルール 5分3R(71.0kg)>
○ヌルハン・ズマガジー
判定 3-0
●天弥
<第2試合 RIZIN MMAルール 5分3R(57.0kg)>
○火の鳥
1R 4分59秒 グラウンドパンチ⇒
●本田良介
<第1試合 RIZIN MMAルール 5分3R(61.0kg)>
○宮川日向
判定 3-0
●井上聖矢
<オープニングファイト第4試合 RIZIN MMA特別ルール 5分2R(57.0kg)>
○岡本瞬
判定 3-0
●八尋大輝
<オープニングファイト第3試合 RIZIN MMA特別ルール 5分2R(61.0kg)>
○有松朋晃
1R 4分37秒 グラウンドパンチ⇒TKO
●山﨑鼓大
<オープニングファイト第2試合 RIZIN MMA特別ルール 5分2R(71.0kg)>
○大木良太
判定 3-0
●荒井銀二
<オープニングファイト第1試合 RIZINキックボクシングルール 3分3R(57.0kg)>
○今村流星
2R 0分58秒 TKO
●YU-KI
王者防衛と衝撃決着続出:RIZIN福岡大会の勝者が示した“世界基準”
2026年4月12日、マリンメッセ福岡A館で開催された『RIZIN LANDMARK 13 in FUKUOKA』は、タイトル戦を中心に国内外の実力者が交錯する一夜となった。メインではフェザー級王者ラジャブアリ・シェイドゥラエフが久保優太を相手に盤石の防衛を果たし、その強さを改めて証明。一方でバンタム級王者ダニー・サバテロの完封劇や、アジズベク・テミロフの衝撃KO、神龍誠の一本勝ちなど、各階級で“結果で示す強さ”が際立つ試合が続いた。
華やかなフィニッシュとともに浮かび上がったのは、RIZINという舞台の現在地と、その先にある課題。国内トップと世界基準の交差点とも言えるこの大会は、日本格闘技界にとって無視できない“現実”を突きつける一夜でもあった。
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シェイドゥラエフ、久保優太を再び返り討ちに:TKOで3度目の防衛
<第12試合 フェザー級タイトルマッチ 5分3R>
○ラジャブアリ・シェイドゥラエフ
1R 4分13秒 グラウンドパンチ⇒TKO
●久保優太
メインイベントは、RIZINフェザー級タイトルマッチとして行われたラジャブアリ・シェイドゥラエフと久保優太の再戦であった。両者の初対戦は2024年大晦日のことで、その際もシェイドゥラエフが久保をTKOで下しており、今回は王者となったシェイドゥラエフに久保が正式に挑戦する形での対決となった。
試合が始まると、サウスポーで構えた久保が左ローや左ハイキックを上下に蹴り分けてシェイドゥラエフに圧力をかける様子がうかがえた。前回の敗戦を踏まえ、久保がかなりのシェイドゥラエフ対策を講じてきたことは明らかで、無理に近い距離に入ってシェイドゥラエフの餌食になることを避け、蹴りで距離を保ちながら削っていくという戦略は理にかなったものであった。シェイドゥラエフの入りに右前手フックを合わせる場面もあり、前回よりも明確に勝機を見据えた戦い方をしていたように感じられた。

しかし、そのわずかな隙をシェイドゥラエフが見逃すはずもなく、左右フックと右ハイでケージに追い詰めると、ダブルレッグから両足を手繰ってテイクダウンに成功する。背中を取られまいと上を向く久保に対してパウンドを浴びせ、ケージに詰まった久保に強い右パウンドを連打し続け、動けなくなったところでレフェリーが試合を止めた。1R4分13秒、グラウンドパンチによるTKOで王座3度目の防衛に成功した。

試合後のマイクでシェイドゥラエフは「社長、私はRIZINの中で適切な対戦相手がいないと思うので、次はUFCかPFLか他の団体の最強の男と対戦したいのでよろしくお願いします」とアピールした。このコメントは激しく同意できる内容だ。正直なところ、現状のRIZINのフェザー級においてシェイドゥラエフと互角にやり合える選手は見当たらない。

一方、榊原CEOは「まだシェイドゥラエフの対戦相手はいる」としてクレベル・コイケや秋元強真の名前を挙げたが、現時点でそのマッチアップがどれほど盛り上がるかというと、正直あまりワクワクしないのが本音である。
解説席で試合を間近に見た秋元強真は「必ず打撃だったら俺の方が強いし。シェイドゥラエフ選手から僕と戦ってもいいんじゃないかと言ってもらえるように頑張ります」と語っており、本人のモチベーションは高い。ただシェイドゥラエフ本人がUFCやPFLの選手との対戦を強く望んでいる以上、RIZINがどのような形で世界標準のマッチメイクを実現するかが今後の大きな課題となるだろう。
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ダニー・サバテロ、圧巻のレスリングで後藤丈治を完封:王座初防衛
<第11試合 バンタム級タイトルマッチ 5分3R>
○ダニー・サバテロ
判定 3-0
●後藤丈治
RIZINバンタム級タイトルマッチは、前大晦日に井上直樹から王座を奪取したダニー・サバテロが、RIZIN3連勝中の後藤丈治の挑戦を受ける形で行われた。カレッジレスリングをバックボーンに持つサバテロのテイクダウンとポジションコントロールが試合のすべてを決した15分間となった。
サバテロのレスリング力は圧巻としか言いようがなく、後藤にとっては終始ケージに漬けられ続ける15分間であった。

試合後、榊原CEOはサバテロの戦い方を「是としない」と評価したが、それに対してはネット上でも「さすがにサバテロ責めるのはお門違い過ぎる」「サバテロが叩かれてる意味がわからん、めっちゃ強かったやろ」「サバテロ悪くない」といった批判的なコメントが相次いだのも無理はない。
強さを発揮して王座を防衛した選手を評価しないのは筋が通らないというものだ。サバテロに対抗するためには、柔術の極め技を高いレベルで持ち合わせたファイターが必要になるのかもしれない。今回アジズベク・テミロフが福田龍彌をKOしてみせたが、サバテロ対テミロフというマッチアップは試合の性質上、非常に面白い組み合わせになりそうで、どちらが制するのか興味深い対戦だと思う。
