[週刊ファイト4月16日]期間 [ファイトクラブ]公開中
▼新日両国桜起源ウィル・オスプレイ復帰タイチ咆哮-カラム・ニューマンIWGP
photo & text by 浅野凜太郎 編集部編
・新日本プロレスの発展をここから!小雨のなかで両国へ向かう
・真壁刀義、タイガーマスク、ウルフアロンらがみせた分かりやすいファイト
・Wオスプレイの華々しい復帰とタイチ怒り、新日本の”格”のために訴えた
・ベストマッチ竹下幸之介-海野翔太NJPW WORLD認定TV選手権って
・カラム・ニューマンIWGP戴冠に現地の声を詳細レポート
・ワープロ深夜カラム前口上(笑)~今週の肝:メジャーリーグの予備軍か
▼新日本:ウルフアロン128秒王座転落 辻陽太マイク賛否 ヒロム退団
▼新日スターダムvs.米マット界 五輪りくりゅう宇宙一 トランプ戦争と平和
タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
新日本プロレスの発展をここから!小雨のなかで両国へ向かう

■ 新日本プロレス SAKURA GENESIS 2026
日時:4月4日
会場:両国国技館 観衆6009人(主催者発表)
【試合結果】
▼新日SAKURA GENESISカラム・ニューマン(23)史上最年少IWGP戴冠
新日本プロレスが主催するSAKURA GENESIS(サクラ・ジェネシス)2026が4月4日に東京都の両国国技館で行われ、前座を含めて計9試合が行われた。
私が会場に着いた時点で、すでに小雨がパラついていたが、JR両国駅から出てくる人々の足取りは軽かった。それだけ、「春の両国決戦」を多くのプロレスファンが待ちわびていたのだろう。
先に断っておきたいが、私は週刊ファイト新参者である。そんな新参者が、プロレスを愛する週刊ファイトの読者に文章を届けていることを許していただきたい。それでも、この“観戦記”をしたためておく必要があると感じたのだ。
この日は、第87代チャンピオン辻陽太の2度目の防衛戦として、チャレンジャーであり『NEW JAPAN CUP 2026』優勝者のカラム・ニューマンとの対戦や、ウィル・オスプレイの日本復帰戦も組まれていた。
また、真壁刀義やウルフ・アロンらのような、プロレスファン以外にも認知度が高いレスラーたちの試合もあったためか、この日がプロレス初観戦という若者の姿も見られた。さらに言えば、はるばる外国からやって来たというファンも大勢いて、会場内はいわゆる新日のコアファンだけではなかった。
国技館に着くと、売店やサイン会などの各種イベントが盛り上がりを見せていた。まだまだプロレス観戦初心者の私にとって、新日による“盛り上げよう”とする姿勢は好感触だ。ただ、課題も感じた。
いまや地上波での放送がほとんど皆無となっているプロレス。試合会場に一人でも多くの観客を呼び込めるかどうかが、今後の至上命題となっているなか、まだまだ告知の部分では物足りない。
両国駅にはパッと目に付くような形でSAKURA GENESISの開催を知らせるポスターなどはなく、駅にフラッと降り立った人は開催していることを知らずにどこかへ行ってしまうだろう。チケットも余っているのだから、可能であれば会場付近での呼び込みなどを積極的に行い、少しでも裾野を広げる活動に注力するべきだと感じた。
入場ゲートを抜けた先で感じた熱気を、会場外にも充満させたい。
▼プロレス界も政界も離合集散の嵐! 新日本プロレスはピンチなのか
真壁刀義、タイガーマスク、ウルフアロンらがみせた分かりやすいファイト

2階向正面にある指定席に腰を下ろすと、前方にあるモニターで真壁による熱血授業がスタート。まだまだ週刊ファイト新参者である私にとって、プロレスの楽しみ方を教えてくれる真壁の動画はとても助かる。プロレスの基本を予習し終えると、いよいよ試合が始まった。
<第0試合 20分1本勝負>
KUSHIDA ○安田優虎
8分5秒 逆エビ固め
松本達哉 ●中原大誠
<第1試合 30分1本勝負>
○ハートリー・ジャクソン 藤田晃生
7分2秒 デスバレーボム⇒エビ固め
●真壁刀義 マスター・ワト
前座の試合で会場内をプロレスの世界へ引き込みつつ、第1試合はマスター・ワト&真壁刀義vs藤田晃生&ハートリー・ジャクソンの一戦。有名どころの真壁ばかりに目が行っていたが、23歳の藤田も存在感で負けていない。
藤田は序盤こそマスターと真壁を煽るようなパフォーマンスを見せながらも、ゴングと同時にタッチして交代。会場からは笑いも起きた。
その後はワトとジャクソンによる肉弾戦が繰り広げられ、『バチン、バチン!』と肉の揺れる音が響き渡る。終盤にはジャクソンが真壁にデスボレーボムをお見舞いし、片エビ固めで3カウント。数分前までモニター内でプロレスのいろはを教えていた真壁が敗れる姿は、プロレスが予定調和の戦いではないと訴えているように思えた。
<第3試合 30分1本勝負>
○ウルフアロン タイガーマスク YOH 矢野通
7分12秒 逆三角絞め
ドン・ファレ DOUKI SHO ●金丸義信
その後の第3試合では、元柔道家のウルフ・アロンが3カウントフォールで勝負を決めたのだから、国技館は大歓声だ。
30分1本勝負の第3試合に登場したウルフは、矢野通、YOH、タイガーマスクとチームを組み、金丸義信、SHO、DOUKI、ドン・ファレを迎え撃った。
誰もが一目見てヒールだと分かるDOUKIの姿は、正義の味方タイガーとの勝負にもってこいだ。特にタイガーが繰り出した雪崩式アームホイップは、『まだまだ第一線でやり続けるぞ』という覚悟を感じる一撃。それ以外の場面については、少々迫力に欠けたことも確かだが、正統派としての真髄を見せつけた。
そしてついにウルフの出番がやってきた。往年のプロレスラーたちと並んでも引けを取らない体格は、メダリストという肩書きを抜きにしても目を引くものがある。

リング状でのパフォーマンスや“魅せる”プロレスという観点では、まだまだ拙さも感じたが、金丸に対する逆三角絞めは華麗だった。そしてゴングが鳴った後に奇襲を仕掛けてきたドン・ファレを返り討ちにした姿は、ウルフというプロレスラーの成長を感じさせるもの。150キロ以上の巨漢を持ち上げると、そのままリングに叩きつけたのだ。
テレビなどのバラエティー番組での露出の多いウルフが強さを見せつけることは、新日の盛り上がりにとっても必要不可欠なピースだろう。もちろん、「有名な選手が勝つべき」などと持論を展開するつもりはないが、ウルフのような世間的にも注目度の高い選手には、“簡単には負けられない”“この日の主役になる”という気概を持ってほしいとも願う。そう思わせてくれるほど、プロレス界におけるウルフの人気は急上昇しているように感じた。
Wオスプレイの華々しい復帰とタイチ怒り、新日本の“格のために訴えた

<第4試合 ウィル・オスプレイ日本復帰戦 30分1本勝負>
○ウィル・オスプレイ HENARE グレート-O-カーン
14分54秒 ストームブレイカー⇒片エビ固め
上村優也 ●タイチ エル・デスペラード
ここまで連続で試合が行われていると、中盤の4試合目では中だるみしてしまうような現象も時おり見られるが、オスプレイの登場が会場のギアをもう1段階引き上げた。しかし・・・
