[週刊ファイト03月19日]期間 [ファイトクラブ]公開中
▼新日NJC尼崎空席目立つ…敗因は何? どうなる新日本現状深掘り
photo & text by 西尾智幸
・メイン大岩陵平Yuto-Ice噛み合わず
・上村優也ドリラー・モロニー前哨戦
・ウルフアロンすでに中堅の雰囲気
・小島聡まだまだ元気にいっちゃうぞバカヤロー
・HOT乱入劇はブーではなくああ・・・と落胆
・奇人ジェイク・リーヘリウムガス攻撃
・鷹木信悟と辻陽太がウイスキーで祝杯⁈
・ブーイング期卒業 海野翔太頂点へ
・選手の大量退団で変わる勢力図
・今所属する選手を改めてみると・・・
・H.O.Tの存在、H.A.T.Eとの比較
・次世代スターは誰だ?
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新日NJC尼崎空席目立つ…敗因は何? どうなる新日本現状深掘り
■ NEW JAPAN CUP 2026
日時:2026年3月8日(日) 16時開始
会場:兵庫・ベイコム総合体育館(尼崎市記念公園総合体育館)
観衆2511人

恒例のNEW JAPAN CUPが今年も行われた。今年は24名がエントリー。この日の尼崎大会はシリーズ第3弾となり、1回戦2試合がセミ、メインで組まれた。
好天に恵まれた日曜日だったが、残念ながら会場は満員とはならなかった。
タイトルマッチなど、他に目玉となるカードもなく、公式戦2試合だけが先に発表され、その他のカードは大会24時間前というギリギリのタイミングでの告知。このあたりが客足に影響を及ぼした一因かもしれない。
今回も試合は全網羅で追っていくが、現状を踏まえつつ「今の新日本プロレスはどうなっているのか?」「5000人入る会場になぜ半分しか集まらなかったのか?」「今の選手層、この先の展望はどうなのか?」
そのあたりを徹底的に深掘りしていきたい。
メインに大岩陵平vs.Yuto-Ice新世代同期対決…好試合にはならず
<第8試合 トーナメント1回戦 時間無制限1本勝負>
○大岩陵平
16分4秒 ロイクラッチ
●Yuto-Ice

お互い2021年デビュー。Yuto-Iceの方が半年先にデビューしているが、上村優也を相手に行ったデビュー戦では、いきなり左ヒジを負傷しそのまま欠場。その欠場中に大岩陵平はデビューしている。そこから切磋琢磨し、お互いトップ目指して上昇中。
しかし1.5大田区のIWGPタッグ戦では、Iceに敗れている大岩のリベンジ戦でもある。
あまり、シングル戦のイメージがないIceがどう闘うかも見どころのひとつだろう。
そしてゴングはなった!

序盤はエルボー合戦からスピーディーな攻防が展開。大岩はIceの左腕を集中的に攻めるが、Iceも場外戦や打撃で主導権を握る。
中盤、大岩はドロップキックやアームブリーカー連発で流れを引き寄せ、スリーパーからアーククラッチを狙うもIceが脱出。

終盤、Ice HIGHや張り手、ヘッドバットでIceが攻勢に出るが、大岩もショートレンジラリアットから天山スープレックスで追い込む。THE GRIPも決まらず、逆にIceのAMBITIONからのバズソーを食らうが、大岩はカウント1で意地のキックアウト。
最後はIceのCruellaを切り返し、蹴り足を捕らえた押さえ込みで大岩が3カウントを奪取。
試合に勝った大岩はマイクを持ち、まず引き上げようとするIceを呼び止め「今日ようやく“プロレスハイ”ってやつが解ったよ」と認めつつも「闘って再確認した。テメーのことは大っ嫌いだ!」で場内、笑いと拍手が起きる。
そして、リングを降りると棚橋弘至社長が現役時代に行っていたように場内を一周し、ファンが差し出すタオルには顔を拭いて返す“棚橋式ファンサービス”も行った。
そして、大岩は3.14名古屋でザック・セイバーJr.との同門対決へ進出。
バックステージで2人は、バチバチにやり合おうと誓った。

展開は以上のような感じなのだが、正直試合そのものが面白かったかと言われると、やや物足りなさが残った。
凱旋後のIceはタッグ路線で売り出されており、合体技や連携の印象が強い。2.11大阪でもOSKARの声援が多く感じたし、シングルプレイヤーとしての存在感はまだ発展途上に見える。
今回、シングルでどんな引き出しを見せるのか期待していたが、内容はほぼ蹴り主体の打撃戦。投げ技も少なく、打撃で崩して関節へ…といった展開の幅もなかった。
一方の大岩は、アームドラッグやドロップキックといった基本技から、ラリアットやスープレックスまで“プロレスらしい技”をしっかり織り交ぜていた。
そのため、技の攻防というプロレスの醍醐味が生まれず、両者のスタイルがかみ合っていない印象が残ったのは残念だ。
あくまで記者の意見だけど、Iceのキャラは新日内でも被っておらず個性的でいいと思うのだが、単にシングルプレイヤーとして見た場合、もう少し経験が必要なのかもしれない。
まずは、絶対的な必殺技が欲しい。
上村優也前哨戦 ウルフアロン既に中堅? コジ元気HOT興ざめ乱入劇
<第1試合 20分1本勝負>
○上村優也 安田優虎
6分53秒 チキンウイング・アームロック
ドリラ・モロニー ●永井大貴

第1試合は、次のトーナメントで当たる上村優也とドリラ・モロニーの前哨戦も含まれていた。
最後は、その両者で視殺戦。
<第2試合 20分1本勝負>
HENARE ○グレート-O-カーン
9分22秒 ドミネーションクロー
ボルチン・オレッグ ●本間朋晃

いやぁ、最後はあっさりと顔面掴みで終わってしまいました…。
<第3試合 20分1本勝負>
ジェイク・リー フランシスコ・アキラ ○ジェイコブ・オースティン・ヤング
9分20秒 BITE THE DUST⇒片エビ固め
後藤洋央紀 YOSHI-HASHI ●松本達哉

奇人ジェイク・リーは、とにかく色々やらかしてくれる。猿のぬいぐるみを抱えて入場したかと思えば、松本達哉の口にヘリウムガスを突っ込み、マイクに向けて甲高い声を出させる始末。
試合内容としては決して“好試合”とは言えない。だが、新日本には存在しない独特の間合いが、時に違和感として、時に妙な面白さとして立ち上がってくる。
<第4試合 30分1本勝負>
○ハートリー・ジャクソン 藤田晃生
9分4秒 デスバレーボム⇒体固め
●ゼイン・ジェイ カラム・ニューマン

それぞれのいいところを見せあって、最後はハートリー・ジャクソンが締めた。
<第5試合 30分1本勝負>
○矢野通 小島聡 ウルフアロン
9分42秒 横入り式エビ固め
●ディック東郷 成田蓮 高橋裕二郎

ウルフアロンが、もうすっかり中堅選手の雰囲気を漂わせている。まだデビューして2か月ほどなんだけど…。それが良いのか悪いのか、ちょっと考えてしまう。
それと、小島聡がとにかく元気! 今回は、天山広吉も永田裕志も出ていない中で、久々に「いっちゃうぞ、バカヤロー!」からのダイビングエルボーが見られたのはラッキー。最近は、本間のこけしくらいの成功率でしか見られないから、かなりレア。
あと、会場をしらけさすのは、H.O.Tの反則三昧。これについては、あとで深掘りしたい。
<第6試合 30分1本勝負>
○鷹木信悟 辻陽太
8分30秒 バーニングドラゴン⇒片エビ固め
ドン・ファレ ●金丸義信

ドン・ファレはますます増量中で、現在は公式発表170キロ。
このメンバー構成だと、唯一の軽量級である金丸義信がやられてしまう展開は容易に想像できる。
しかし、そこは百戦錬磨のテクニシャン金丸。随所で“巧いな”と思わせる場面をしっかり作り、存在感を示した。
最後は、金丸がウイスキーミストを鷹木信悟に阻止され、逆に自分が食らってしまう。
そして、バーニングドラゴンでTHE END。試合後、辻陽太と鷹木はウイスキーで祝杯??
ブーイング期卒業?! 海野翔太C・オーエンズに勝利 乱入劇は不要
<第7試合 トーナメント1回戦 時間無制限1本勝負>
○海野翔太
19分40秒 Second Chapter⇒エビ固め
●チェーズ・オーエンズ