[週刊ファイト12月18日期間] [ファイトクラブ]公開中
▼RIZINバンタム級:王者井上直樹を軸に新世代猛者群雄覇権争奪戦
photo by 週刊ファイト+(C)RIZIN公式、ONE by 野村友梨乃
・シェイドゥラエフ一強時代に台頭したRIZINバンタム級戦国時代
・台頭する強者群:王者井上直樹を軸に熾烈化するバンタム熱狂構図
・RIZINバンタム反乱勃発:安藤・福田・後藤が既存勢力を食う時代突入か
・王者井上直樹が支配強化:元谷・金太郎も譲らぬ既存勢力の意地
・RIZIN10年目の大晦日:バンタム級戦国最前線が一夜に集結
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シェイドゥラエフ一強時代に台頭したRIZINバンタム級戦国時代
かつてRIZINで最も熱を帯びていた階級と言えば、間違いなくフェザー級だった。鈴木千裕、クレベル・コイケ、朝倉未来、平本蓮──スター性と実力を兼ね備えた選手がひしめき合い、まさに“戦国時代”の様相を呈していた。しかし2024年、ラジャブアリ・シェイドゥラエフという“怪物”が登場し、その風景は一夜にして塗り替えられた。強すぎる、攻略不可、異常なフィニッシュ率──フェザー級はもはやシェイドゥラエフ一強と言ってよく、群雄割拠の空気は完全に崩壊してしまった。

だがその裏で、今もっとも“かつてのフェザー級の熱”を取り戻している階級がある。それがバンタム級だ。理由は単純でありながら極めて本質的である。他団体で実績を積んだ強者たちが、続々とRIZINに台頭してきているからだ。
安藤達也、福田龍彌、後藤丈治──彼らはRIZIN歴こそ浅いものの、修斗、DEEP、PANCRASEといった国内主要団体で結果を残してきた精鋭であり、その実力は折り紙付きである。新勢力が既存のバンタム級勢力図に殴り込みをかけ、階級全体にかつてないほどの緊張感と期待感を生み出している。
かつてのフェザー級が“スター同士の衝突”で爆発的に盛り上がっていたのだとすれば、いまのバンタム級は“新旧の交錯”によって最も熱量を帯びた階級へと変貌を遂げつつある。
誰が抜けてくるのか予測不能──この混沌こそが、RIZINのバンタム級を現在もっとも面白くしているのだ。
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台頭する強者群:王者井上直樹を軸に熾烈化するバンタム熱狂構図
バンタム級がいま最も面白い階級と言われる最大の理由は、単なる“人材豊富”にとどまらない。階級の中心に、日本人チャンピオン・井上直樹が堂々と君臨していることが、その熱を一段と押し上げているからだ。RIZINの王座が海外勢ではなく、国内トップがきっちり保持しているという事実は、ファンにとっても象徴的な意味を持つ。強くて、静かで、完成度が高く、誰にも文句を言わせない王者像──井上直樹という存在が階級に“軸”を生み、群雄割拠の様相に秩序と緊張感を与えている。

そして何より、試合内容がとにかく面白い。軽量級特有のスピード感に加え、選手たちが総じて打撃レベルが高いため、“軽い階級なのにしっかり倒れる”という稀有な特徴を持っている。ラッシュの鋭さ、打ち合いの覚悟、グラップリングの攻防──観ていて退屈な瞬間がまったくない。
さらに、台頭してきた新勢力も総じて実力が高い。安藤達也、福田龍彌、後藤丈治、といった他団体の精鋭が、既存勢の井上直樹、元谷友貴、金太郎、牛久絢太郎と真正面からぶつかる構図はまさに“実力主義の階級”を体現している。人気先行でもキャラ勝負でもなく、純粋に強さで這い上がっていく階級になっているのだ。
福田龍彌

実力者が多いのにしょっぱい試合が少なく競争が激しい。そして中心には井上直樹が立つ。この絶妙なバランスこそが、バンタム級を現在のRIZINで最も面白い階級に押し上げている最大の理由である。
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