キャッチ流CACC取り入れ選手のレベルアップ図る伊藤薫道場の熱気

写真:全列左より(叶ミク・T-HEARTS所属、ライレージム京都・松並修コーチ)中列(YuuRI・ガンバレ☆プロレス所属、道場生・志真うた、伊藤薫・伊藤道場主)後列(道場生・ホンワン、練習生・今野結菜)

 女子プロレス界においてSareeeの勢いが止まらない。
 そんな中、伊藤道場の伊藤薫・道場主は愛弟子であるSareeeを筆頭にCHICHIや叶ミク、YUURI、道場生の志真うたとMASA★TAKA、中国よりプロレスを学びに来ているホンワン、そして練習生の今野結菜らに「キャッチ・アズ・キャッチ・キャン」レスリングを学ばせようと、ライレージム京都からわざわざ松並修コーチを呼び定期的に講習会を開催している。

 ご存知の「キャッチ・アズ・キャッチ・キャン」とは1800年代にイギリスランカシャー地方で発祥したレスリング。現代のプロレスやオリンピックレスリグ(フリースタイル)の源流と言われているスタイルである。
 講師の「ライレージム京都」代表の松並修コーチは1993年より日本とイギリスを往復し、イギリスのランカシャー地方伝統のキャッチレスリングを計2年半現地で学び、1995年フリースタイルレスリング全英選手権68kg級5位入賞。されに1999年から東京のC.A.C.Cスネークピットジャパン(宮戸代表)の元でビル・ロビンソンの指導も2年以上受けた。

 また、イギリス「ビリー・ライレー・ジム」の後継者であり、師匠であるロイ・ウッドの訪問を受け現在の道場は正式に「ライレージム京都」と命名されている。
 この秋、久々のイギリスのロイ・ウッドより半世紀ぶりにCACC大会が復活した大会に招待を受け、道場生の中嶋選手(68Kg級)と行き、中嶋選手は4位に入賞と健闘した。大会には日本でお馴染みのジョシュ・バーネット率いるアメリカ勢も参戦し大いに盛り上がりをみせた。

 ちなみに現在、東京のC.A.C.C.スネークピットジャパン(宮戸代表)とライレージム京都においては、高円寺で行われるCACCトーナメント(スネークピットジャパン・宮戸代表主催)にライレージム京都から選手を送り出したりして、交流を深め互いに協力しあいCACCの発展に寄与している。

(写真:この秋、イギリスで再会した松並コーチとロイ・ウッド)

 さて、伊藤薫・道場主は最近では関西でプロレスの大会がある時、時間があればライレージム京都の松並コーチのもとへ選手を連れて行き、Sareeeは勿論、若手レスラーや道場生までもその技術を学ばそうと熱心である。
 というのも伊藤薫と松並修は小学校から中学まで京都は山科において同級生であり、当時から仲が良く、お互い違う道を歩んだがルーツはプロレスの趣味から始まり、再び同級生の友情において女子プロレスを高めようとガッチリとタッグを組むことになった。
 さらに、伊藤薫・道場主は定期的に松並コーチを東京大田区の「伊藤道場x椿リングズ」に招き、所属選手やSareee他の選手にイギリス・レスリングを学ばせ、実戦において活用できるよう選手のスキルアップを図っている。

(京都ライレージムにて 左より伊藤薫・伊藤道場主、Sareee、松並コーチ、志真うた)

 現在の派手で見映えのする飛び技や蹴りのプロレスも大いにありである。そこに寝技の攻防、関節の取り合いを駆使するクオリティーの高い攻防の図式があっても、逆に新鮮でさらに強さをアピールでき、全女時代の昭和プロレスの香りをも漂わせるであろう。
 例えばスターダムのリングでそのような攻防が少しでも見られる事があれば、多くの観客を唸らせるのではなかろうか。

 今回、東京での松並コーチの特訓ぶりに立ち会い、毎日実施される1日3時間のプロの講習を見てきたが、選手たちが少しでも技術を学ぼうとする前向きな行動や、何度も繰り返し行われる技の練習に納得するまで立ち向かう姿勢に伊藤道場の教えを感じた。

 練習後、松並コーチが選手に言った「体を持って考えながらチェスをしてゆく」、「対戦相手と技術力が同じなら、力(パワー)を付けなければならない」、「日常生活の力学の応用、相手の力を利用するなど効果的に動かなければ体力を消耗する」などレスリングの技術論に選手達は熱心に耳を傾けていた。

(11月7日開幕したスターダム・タッグ・リーグ開幕戦でのSareeeと叶ミクのファイト)

 現在、スターダムの『第15回ゴッデス・オブ・スターダム~タッグリーグ~』に参戦しているSareeeと叶ミクも、熱心にCACCのレスリングに取り組んでおり、優勝を目指す2人のレスリングスタイルにイギリス・レスリングを垣間見える事を楽しみにしよう。
 今後の伊藤道場でCACCを学ぼうと努力している選手達に、大いに期待するしかない。


photo & text by 藤井敏之

▼立野記代:1980年代に海外で大活躍したJBエンジェルス復活試合!!

立野記代:1980年代に海外で大活躍したJBエンジェルス復活試合!!


※月額999円ファイトクラブで読む
▼丸十年RIZIN Landmark神戸に見るMMA世界cage標準との格差拡大

[ファイトクラブ]丸十年RIZIN Landmark神戸に見るMMA世界cage標準との格差拡大

▼9年ぶりUFC-史上最強のMade in JAPAN 堀口恭司、再び世界へ挑む

[ファイトクラブ]9年ぶりUFC-史上最強のMade in JAPAN 堀口恭司、再び世界へ挑む

※永久保存の貴重なドキュメント、凝縮の詳細拡大版PDFが各500円で販売中!
’25年11月20日期間RAWジョン・シナ ZERO1 伊藤馨CACC立野記代 堀口恭司 B真帆メヒコ