[週刊ファイト11月13日期間] [ファイトクラブ]公開中
▼安保瑠輝也、世界を挑発する:ONE緊急参戦に見る“安保劇場”の新章
photo:週刊ファイト+(C)K-1/RIZIN/ONE公式 野村友梨乃
・安保瑠輝也節、炸裂。――ONE参戦の理由は、野入正明へのリベンジ
・2021年 9・20『K-1 WORLD GP』ウェルター級T決勝――野杁正明戦
・K-1を離れ、次の舞台はRIZIN――首にARチェーン安保の新たな挑戦
・2023年 5・6『RIZIN.42』――ブアカーオ戦
・2024年12・31雷神番外地スタンディングバウト――シナ・カリミアン戦
・ついに始まる安保劇場-マラット・グレゴリアン戦”野杁倒す為の通過点”
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安保瑠輝也、世界を挑発する:ONE緊急参戦に見る“安保劇場”の新章
「キックボクサー」「MMAファイター」「ボクサー」「YouTuber」――これらすべての顔を持つ男、安保瑠輝也。そんな彼が、格闘技最大手の一つであるONE Championship(以下 ONE)への“緊急参戦”を発表した。
ファンとしては、安保の試合を今か今かと待っていた。次の試合はMMAなのかとも思っていた矢先、安保のONEの参戦は激熱だ。だからこそ、このニュースには「ついに来たか!」という高揚が走った。
久々に“キックの安保”を観られる喜び。それだけ彼のキックボクシングの試合は、いつも観る者を惹きつける魅力がある。
11月16日、東京・有明アリーナでのマラット・グレゴリアン戦を前に、改めて“安保瑠輝也という存在”の魅力に迫りたい。
安保瑠輝也節、炸裂。――ONE参戦の理由は、野入正明へのリベンジ
2025年9月11日、ONE173の追加対戦カード発表記者会見。登壇した安保瑠輝也は、やはり誰よりも目立っていた。マイクを握ると早速、挑発とも取れる発言でマラット・グレゴリアンを煽る。試合前からすでに“安保らしさ”が滲み出ていた。
何を言い出すか分からない――ファンとして安保の言葉にひやひやしながらもワクワクが止まらない。その緊張と高揚を同時に生む発言こそ、彼の最大の持ち味だ。挑発であり、パフォーマンスであり、安保にしかできない“表現”でもある。
そしてこの日、安保はONE参戦の理由を明確に語った。「2021年、野杁正明に受けた屈辱を晴らすために来た。」その言葉には一切の迷いがなかった。

あの2021年9月20日――K-1ウェルター級トーナメント決勝で野入に敗れてから、三年越しの決意。今も燃え続ける闘志が、その目の奥に宿っていた。
2021年 9・20『K-1 WORLD GP』ウェルター級T決勝――野杁正明戦

2021年9月20日、K-1 WORLD GPウェルター級トーナメント決勝。安保瑠輝也と野杁正明――日本キック界を代表する二人が、ついに同じリングでぶつかった。
序盤から互いに譲らない攻防が続いた。互角のまま試合は最終3Rへ突入し、ついに運命の瞬間が訪れる。
野入の左ボディが突き刺さった。鋭い一撃に、安保は苦悶の表情を浮かべながら膝をつく。誰もが「ここで終わった」と思った。だが、ここで立ち上がるのが安保だ。
ふらつきながらもファイティングポーズを取る。観客席の歓声が湧き上がる。それでも前へ出る安保。だが、野入の追撃は容赦なかった。
再び放たれた三日月蹴りが、まるで内臓をえぐるように安保の腹を襲う。2度のダウン。しかし安保はまた立ち上がった。
この瞬間、会場全体が震えた。
安保ファンだけではない。誰もがその根性と意地に胸を打たれた。敗色が濃厚になっても、まだ戦う姿――それが安保瑠輝也という男の生き方だった。
だが、残り10秒。野杁の三日月蹴りが再度突き刺さり、安保はついにマットに沈んだ。

敗北はしたものの、限界を超えて立ち上がり、最後の瞬間まで闘志を燃やし続けた。安保だからこそ、ここまでの試合ができた。この夜の闘いは、多くの格闘技ファンの記憶に“魂の一戦”として刻まれた。
K-1を離れ、次の舞台はRIZIN――首にARチェーン安保の新たな挑戦

K-1のリングを離れた安保は、その後、RIZINという新たな舞台を選んだ。キックルール、ボクシングルール、さらにはMMAとあらゆるルールで試合を受け、挑戦を止めなかった。
RIZINで培った経験は、今回のグレゴリアン戦にどう活きるのか。キックボクシングから一度離れ、ボクシング技術を磨いてきた時間が、吉と出るのか、凶と出るのか。
それを確かめるリングが、もうすぐやってくる。
22023年 5・6『RIZIN.42』――ブアカーオ戦

2023年5月6日『RIZIN42』で伝説のブアカーオとキックルールで対戦。結果は判定でドロー。
だがこの試合は、安保の強さを証明するよりも、ブアカーオの圧倒的な存在感を再確認させる内容だった。


それでもあのブアカーオの攻撃を受け続けながら、一度も倒れなかった安保の姿勢は見事だった。 “倒れない強さ”を見せた彼の姿は、多くのファンの記憶に残った。
あの試合は、彼がどれだけ打たれても諦めないファイターであることを、改めて印象づけた一戦だった。
編集部注:作者によってブアカーオ戦の見解は異なります(安保瑠輝也の勝利にすべき)
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