3月23日(日)さいたまスーパーアリーナにて開催された「ONE 172」。注目が集まったメイン、元K-1王者 武尊 vs. ロッタン(タイ)のキックボクシング・スーパーファイトは、ロッタンが1R左フックでKO勝。武尊は「次のことは考えない、この試合で身体が壊れてもよい」の気持ちで追い込み、臨んだが結果は報われず1RKO敗けという結果になった。その後コーメインで強豪タワンチャイ(タイ)にTKO勝の金星でキックボクシング・フェザー級(70.3kg)暫定王座を獲得した同門・野杁正明が、武尊が試合前に負傷していたことを吐露、武尊も自身のSNSで恐縮のコメントを発信している。
試合への準備も含めて
全てが自分の実力。快挙を成し遂げた試合後の正明に
こんなこと言わせてしまって申し訳ない。沢山の苦しみをを乗り越えて
命懸けでこの勝利を勝ち取った正明には
祝福の言葉だけお願いします。— 武尊 takeru (@takerusegawa) March 25, 2025
武尊の進退については、自身を冷静に見つめなおしてからの公式発表になるようだ。
トップ写真:上段ロッタンに敗退の武尊、
■ ONE 172: 武尊 VS ロッタン
日時: 2025年3月23日(日)開場15:30 開始17:00
会場:さいたまスーパーアリーナ
主催:ONE Championship
VVIP:¥328,000~CAT5:¥12,000
放送・配信
U-NEXT 14:30 ~終了まで
視聴料 : 5,000円(税込)
販売期間 : 3月30日 21:00まで
大会報 : https://miruhon.net/282488
【階級】
ヘビー級:102.2〜120.2㎏/225-265lbs
ライトヘビー級:93.1〜102.1㎏/205-225lbs
ミドル級:84.0〜93.0㎏/185-205lbs
ウエルター級:77.2〜83.9㎏/170-185lbs
ライト級:70.4〜77.1㎏/155-170lbs
フェザー級:65.9〜70.3㎏/145-155lbs
バンタム級:61.3〜65.8㎏/135-145lbs
フライ級:56.8〜61.2㎏/125-135lbs
ストロー級:52.3〜56.7㎏/115-125lbs
アトム級:47.7〜52.2㎏/105-115lbs
※全選手は大会の24~48時間前に計量とハイドレーションテストの両方を受けるハイドレーションテストでは、尿比重(尿中の水分と水分以外の物質の割合を算出した割合)が検査され、選手の体水分状態が基準内(尿比重1.0250以下)かどうかを確認する。要は尿が濃い状態だとパスできない
当初第8試合に予定されていたキックボクシング・フェザー級(70.3kg)で一級戦のマラット・グレゴリアン(アルメニア/元K-1スーパー・ウェルター級(70kg)元GLORYライト級(70kg)王者)vs. 現在日本の70㎏トップクラスの海人/かいと(TEAM F.O.D/シュートボクシング(SB)世界 & KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級 & RISEミドル級(70㎏))は、グレゴリアンの計量失よりより、海人が契約体重での試合を拒否した為、中止。
この中止においてチャトリCEOは、300gくらいの体重オーバーなら契約体重でもやるべきだった。欠場は残念とコメント
この人本気か?
計量に来なくて逃げたのはそっちの選手でしょ
俺は1ミリも逃げてない
体重落とせない調整できないのは仕方ない
海外から来てもらってるし
そこに文句言うつもりはない
その後団体含め対戦相手側も対応悪過ぎる
試合なんかできる状態じゃなかったやろ後 俺が闘ってきた団体に… https://t.co/2ZnN0ZGKWy
— 海人 (@0k8a2i1to) March 23, 2025
対するグレゴリアンのSNSコメント
簡訳
◇まずは公式計量の時間帯に体重を作らなかったことをお詫びしたい
この状況についての説明
体重測定は10時から13時まで、朝09時には69.4kg、制限は70.3kg、つまり0.90グラム未満なので水分補給尿サンプルを出す為に水を飲まなければいけなかったので、 水を1リットル飲んで、体重カットをして、水分と体重が減っていることを確認するために追加1リットルを飲んだ。どういうわけか体が固まって計量の時間帯に排尿できなかったので、公式計量に遅れたけど体重は減ってた。制限時間(13時まで)に失敗した後、水分補給の尿サンプルを提供しないといけないと分かったので500mlをさらに飲んだら、公式時間30分後には尿ができてサンプルは制限内だったが体重は70.64kgで340gオーバー。これにより、私は罰金としてファイトマネーの20%を相手(海人)に支払い闘うことになるが、それは私のミスであるので同意するが、海人はコップ一杯(340g)の体重オーバーに同意しなかった。
私たちはファイターで、時には負傷者や1~3kgの体重を超える敵と戦うことがありますが、海人は僅かな体重差を理由に「戦わない」という簡単な方法を取った。これは本当のファイターのメンタリティではありません。
私はファンのみんなにいつもサポートしていただき感謝したいです。そして私は日本に戻ってきて誇りに思いました! 日本は世界で最も影響力のあるファイトスポーツの国の1つ、私は非常に感謝している多くのファンがいます!
アリガト(日本語)
と計量失敗の顛末を詫び、契約体重で闘わない海人を批判し、日本のファンへの感謝を述べた。
ONE Championship日本版の公式声明:海人選手に関する発言について
チャトリ・シットヨートン会長兼CEOコメント:
「ファンや関係者の皆様と同様に、私はマラット・グリゴリアン選手と海人選手の試合を楽しみにしておりました。グリゴリアン選手は制限時間を過ぎてハイドレーションテストをクリアし、350グラムの体重オーバーとなりました。この時点で、グリゴリアン選手にはファイトマネー総額の20%が没収され、海人選手に渡るというペナルティが課されていました。体重オーバーが1ポンド(約454グラム)未満の場合、世界の主要な格闘技団体における標準的な対応は、キャッチウェイトでの試合を交渉することです。当然ながら、海人選手が試合を辞退されたことに私は残念な気持ちを抱きました。
しかしながら、ONE ChampionshipのCEOとして、このような感情を記者会見の場で表現したことは不適切でした。海人選手の勇気の欠如に関する発言につきまして、心より謝罪し、正式に撤回いたします。海人選手は日本で高く尊敬されているチャンピオンです。」
ONE Championshipの医療基準について:
ONE Championshipはアスリートの安全性において世界最高水準の基準を持っています。これはF1、NBA、MLB、プレミアリーグなどの世界最大のスポーツ団体と同等のレベルです。実際、ONEは医療プロセスとアスリートの健康管理に、他の99%の格闘技団体がイベント全体にかける費用よりも多くの資金を投じています。
我々の医療プロセスには、以下が含まれます:
試合前の義務的な身体検査(心電図、血圧、可動域など)
神経学的検査
感染症血液検査(HIV、HBsAg、抗HCV、および全血球計算)
脳MRI/CTスキャン
眼科検査
ランダムなパフォーマンス向上薬物検査
アスリートの過度な脱水を防ぐための水分状態評価
ONEは常勤の医療専門家(医師や医療の専門家を含む)をスタッフとして雇用しています。また、試合に関連した怪我に対する全ての医療費(医学的検査、入院、手術、リハビリテーション、必要に応じた薬など)をアスリートのために負担しています。