
KROSS✖️OVERの定期戦である、GENスポーツパレス大会が7月27日に開催された。アマチュア、プロ戦を含めた毎回100試合はゆうに越える試合数が組まれるKROSS✖️OVER。MMA・キックボクシング・グラップリングなどの競技を、キッズから大人の男女が朝から夜まで入り乱れ、多くの試合を消化していく。
しかし、内容は安全なBクラスや中級者を対象のAクラス。プロと試合ルールが近いSクラスなどを細分化し、より出場者のモチベーションを上げている。自団体でアマ・プロを1本化していることで、出場させるジム側でも、無理のない日程調整が組みやすい。DEEP、パンクラス、修斗などのように比較的大きな会場にこだわらず、このホームともいえるGENスポーツパレスを中心に、新宿FACEなどでコツコツと、そして着実に興行を重ねていくスタイルだ。

今回はそのKROSS✖️OVERの大会に、インディー格闘技団体の雄と言われるキングダムネットワークジムから、プロアマ合わせて4名の選手がエントリー、熱い夏に相応しい熱戦が繰り広げられた。結果的にはキングダム勢は全選手が勝利したのだが、アマチュア選手の中でも気を吐いたのが、立川コロッセオ所属でAクラスに出場した駒﨑顕士(けんと)。ホームであるキングダムエルガイツ恒例の若手の登竜門、サテライトファイトでは狂ったような突進と変則な寝技でMVPを獲得してこともある。
今回の試合直前でも、セコンドのキングダム入江代表の前で突然高笑いをはじめたかと思うと、「やべー!緊張してきたーワハハ!」と、まるでそれを感じさせない立ち回り。しかし当の試合は1R後半までは本当に緊張して固くなっていたからか、倒し、倒されのテイクダウン合戦を展開。厳しい状況の中だったが、ラウンド終了間際に突然ダンプカーのように突進。強烈な右ストレートで相手をふっ飛ばす。
この、後先考えない突進ができる選手はあまりいない。ジム内ではクレージー・ボーイと囁かれている面目躍如か? 2ラウンドは、絡れながら下になったところを得意の三角締めがガッチリ相手を捉えてる。そのまま、下からの腕十字から、変則の三角締めで締め続けたところでタイムアップ。勝利後は入江代表から、今回はまずまずの試合内容だと合格点をもらっていた。

プロ部門に出場したのは、王国の二刀流ファイターの異名を取る森田祥平。柔道でも実績を残し、キングダム立川コロッセオでは修斗史上初の二冠王者になった新井丈の胸を借りる若手のホープだ。試合は1ラウンドに、柔道出身の森田が一本を取られる投げを喰らうなど、一心一体の攻防にいまいち煮え切らない。

しかし、試合後本人も語っていた通り入江代表の「勝てる内容なのに、何やってる?」という激に奮起。2ラウンド開始後から闘志が伝わってくるようなパンチ連打で、相手をコーナーに詰めてダメージを与える。その後はテイクダウンを決めて、マウントパンチの連打。若干レフリーが止めるのが遅かった感もあったが、TKO勝利を決めてプロ戦績を3勝2敗の勝ち越しにした。
勝利者賞のトロフィーと、ISAMI社製のTシャツ受け取り勝ち名乗りを受けた森田は次戦、昨年大晦日デビュー戦を行い勝利した関西格闘技団体ACFに参戦。8月30日に大阪沖縄会館で開催される『ACF116』で、話題の障害者ファイター、キンコンカンコンケンチャンマンの実弟、キンコンカンコンショウチャンマンとグラップリング戦で激突することが決まっている。
二刀流ファイターらしく、MMAと現在まで無敗を貫いてきたグラップリング戦でも同時並行で活動することをかねてから明言しており、熱望するACFグラップリングで五冠を達成している、渡部修斗との対戦を実現させたいところだ。

全勝したキングダム勢。左から、駒﨑顕士。内村慶吾、森田祥平、青木湧斗
キングダムネットワークジムでは、立川、多摩市聖蹟桜ヶ丘、府中を現在拠点にしているが、9月1日に新オープンさせる、キングダム国立スタジオの活動にも勢いをつけた形となった

弟子の為に、早朝から戦いの神様である皆中稲荷神社に参拝する、意外と律儀な入江代表。そのかいもあっての大勝か?
忙しい喧騒の最中でも、新大久保を満喫するキングダム入江代表。
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