ジ・アンダーテイカー疑惑の勝利!『WWEサマースラム2015』

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 2015年8月23日にニューヨーク州ブルックリンで『WWEサマースラム2015』が開催された。
 『レッスルマニア』に次ぐWWEのビッグマッチである今大会のメインは、遂に怪物ブロック・レスナーと怪人ジ・アンダーテイカーの再戦だ。テイカーのレッスルマニア連勝記録を『レッスルマニア30』止めたレスナー、その結果、テイカーは1年もの間、表に現れないという異常事態となった。そして『レッスルマニア31』でブレイ・ワイアットに勝利して復活したテイカー、もちろん、レスナーへの恨みは忘れてはいなかったのだ。レスナーが『バトルグラウンド2015』で現WWE世界ヘビー級王者セス・ロリンズをボロ雑巾の様に叩きのめし、王座奪還確実と思われた刹那、突如、リングに現れてレスナーを襲ったテイカー。結果、レスナーの反則勝ちとなり王座移動はならず、レスナーもテイカーに対する怒りは頂点に達した。その後もロウ大会では乱闘を繰り広げた両者だが、遂に決着戦となったのだった。試合は壮絶の一言。身体が大きくベテランであるテイカーをレスナーが今までの相手の様にポンポン投げれるかが注目されたが、レスナーはスープレックス連発、更にリングサイドの実況席にF5まで決めたのだった。しかしテイカーも反撃、レスナーにチョークスラムからツームストンのフルコース!両者、相手の必殺技を食らってもなんとかカウント2で返し、消耗戦となった。フォールは難しいと判断したテイカーはヘルズゲートでレスナーを捕らえるが、レスナーは脱出すると逆にキムラロックを極めた。がっちり極まりテイカーがタップしてゴングが鳴らされるも、なんとタップをレフェリーが見ておらず、自分はゴングを要請してないとレフェリーとレスナー、ヘイマンと揉めてしまう異常事態となった。その隙にテイカーがレスナーにローブロー、そしてヘルズゲートを再び極めたのだった。レフェリーは試合続行させ、そのまま脱出できないレスナーを見てゴングを要請。なんとテイカーの勝利となってしまった。テイカーは悠々と引き揚げるものの納得がいかないのはレスナーとヘイマンだ。VTRで確認すると確かにテイカーはタップしており、ヘイマンはゴングを叩き続け、おかしい、本当の勝者はレスナーだと絶叫。今後、この2人の抗争はまだまだ続きそうだ。

 また、史上初となるWWE世界ヘビー級王座とUS王座の統一戦が、セス・ロリンズとジョン・シナで争われた。テイカーのお陰でなんとか王座を保持しているロリンズの傲慢な態度に、正義のシナが怒りをあらわにして抗争がスタートした両者。遂にお互いのベルトを賭けて統一戦を行う事になってしまった。試合は白熱した展開を見せるも、辛口のファンの多いニューヨークなのでシナに激しいブーイングが巻き起こる。そして、そのニューヨーク出身のジョン・スチュワート(米国のコメディアン、俳優、作家、およびテレビプロデューサー。米国のコメディ専門チャンネルコメディ・セントラルで放映されている風刺ニュース番組、『ザ・デイリー・ショー』の司会として知られる。その人気を追い風に、第78回アカデミー賞、第80回アカデミー賞の司会もつとめた)が今大会の特別GMだったのだが、そのスチュワートが試合に乱入。なんと椅子でシナを殴りつけたのだ。これでロリンズがシナにフォール勝ち。反則絡みながらロリンズがなんと二冠王となってしまった。

 アメリカのテレビドラマで大活躍している俳優、スティーブン・アメルがなんとプロレスデビューした。ネヴィルと組んで、スターダスト、キング・バレットと対戦した。試合は、一人だけ素人のアメルが苦戦するも、最後はフォール勝ちを決めて、俳優の強さを見せつけた。

 またIC王座戦線は、王者ライバックが欠場から復帰し、ビッグ・ショーとザ・ミズを相手に3WAYマッチで王座戦を行い、ビッグ・ショーのKOパンチを食らったザ・ミズをライバックが抑え込んでフォール勝ちで王座防衛。しかし、この勝ち方ではまだまだ3人の抗争は続きそうだ。

 更に映画撮影から戻ったドルフ・ジグラーが宿敵ルセフと対戦。お互い感情がぶつかり合い両者カウントアウトとなった。

■ WWE サマースラム2015
日時:2015年8月23日
場所:アメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン

<メインイベント シングルマッチ>
○ジ・アンダーテイカー
 ヘルズゲート
●ブロック・レスナー

<シングルマッチ>
○ケビン・オーエンズ
 ライツアウト⇒ピンフォール
●セザーロ

<エリミネーションマッチ>
○ペイジ、シャーロット、ベッキー・リンチ
 パンプハンドル・スラム⇒ピンフォール
●ニッキー&ブリー・ベラ、アリシア・フォックス
ナオミ、タミーナ、サーシャ・バンクス

<WWE世界ヘビー王座&US王座統一戦>
○セス・ロリンズ(WWE世界ヘビー王者)
 ぺディグリー⇒ピンフォール※ジョン・スチュワート介入
●ジョン・シナ(US王者)

<タッグマッチ>
○ローマン・レインズ、ディーン・アンブローズ
 スピアー⇒ピンフォール
●ブレイ・ワイアット、ルーク・ハーパー

<IC王座タイトル3WAYマッチ>
○ライバック(王者)
 ビッグショーのKOパンチ⇒ピンフォール
●ザ・ミズ(挑戦者)
ビッグ・ショー(挑戦者)

<タッグマッチ>
○スティーブン・アメル、ネヴィル
 レッドアロー⇒ピンフォール
●スターダスト、キング・バレット

<シングルマッチ>
△ドルフ・ジグラー
 両者カウントアウト
△ルセフ

<WWEタッグ王座タイトル4WAYマッチ>
○ニュー・デイ(挑戦者)
 ピンフォール
●ロス・マタドーレス(挑戦者)
プライム・タイム・プレイヤーズ(王者)
ルチャ・ドラゴンズ(挑戦者)

<シングルマッチ>
○シェイマス
 ブローグキック⇒ピンフォール
●ランディ・オートン

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