大阪プロレス選手権試合はTORUが3度目の防衛に成功!創立26周年記念大会

■ 大阪プロレス創立26周年記念大会
日時:2025年4月27日(日)
会場:大阪・176BOX
観衆:555名(超満員札止め)

〈試合前〉
吉野レフェリーの前説タイム中に総合格闘技で活躍している手塚基伸選手がリングに登場。
6月15日TTホール大会で大阪プロレス参戦し、プロレスデビュー戦が決定したことを発表した。

<第1試合 タッグマッチ 20分1本勝負>
クワイエット・ストーム ●SUZAKU
 11分12秒 龍蟠虎踞→エビ固め
タイガースマスク ○松房龍哉

※ライトヘビー級戦線の3名にタッグ王者のストームが入った豪華対決から26周年大会が開幕。
 SUZAKUと松房のライバル心が激しくスパークし序盤から激しくやりあい超満員の場内から歓声が上がる。
ストームの猛パワーを利用して松房に集中砲火を浴びせるSUZAKU組だったが肝心な所でタイガースのフォローを受け仕留めきれない。
窮地が続いた松房だったがタイガースのナイスアシストを得てSUZAKUの必殺技を回避、逆に自身の必殺技で逆転勝利し来月から始まるライトヘビー級トーナメントに弾みをつけた。

<第2試合 3WAYマッチ 30分1本勝負>
○ザ・ボディガー
 7分24秒 ライジング・ドラゴン
●タコヤキーダー アルティメット・スパイダーJr

※大阪随一のタッグチーム「タコスパ」とボディガーの珍しい三つ巴戦。
 試合開始早々にタコヤキーダーが場外エスケープして高みの見物を決め込む。
スパイダーは自力でボディガーの牙城を崩そうと奮闘するも猛烈なパワーにタジタジ。
そんな盟友スパイダーのピンチにタコヤキーダーは相棒を裏切りボディガーに共闘を申し込み場内大ブーイングを浴びる。
しかし今度はここぞという所でタコスパ連携を見事に決めボディガーを裏切る形になる。
試合を大いにかき乱したタコヤキーダーが勝利を目指すも逆にピンチに陥り最後はボディガーの強烈な拷問技に無念のギブアップ。

<第3試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負>
○ゼウス GAINA HUB
 13分12秒 ジャックハマー→片エビ固め
浅川紫悠 ゴリアテ ●TiiiDA

※ゼウスがHUB&GAINAとの超協力トリオでローグ・ネイション討伐に乗り出す一戦。
 ローグ・ネイションお得意の奇襲からダーティ戦法でペースを握るもHUBの尻尾ムチ攻撃乱れ撃ちを口火に会場全体を使ったド派手な場外乱闘に。
憎々しげにゼウス軍をいたぶるローグ・ネイションに大ブーイングが浴びせられる。
業を煮やしたゼウスが鬼神の表情で猛反撃に出てさらにGAINAが巨体を大きく揺らして追撃に出る。
しかしゴリアテがGAINAの巨体を投げ飛ばす巨人パワーを見せ館内の度肝を抜き豪快にやり返す。
その後は両軍が激しくやりあう混戦の中、浅川の竹刀攻撃を誤爆させて動揺するローグ・ネイションに怒涛の攻撃を見せ必殺フルコースからゼウスの必殺技で万感の勝利を収めた。

<第4試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負>
村浜武洋 ツバサ ○くいしんぼう仮面
 9分45秒 関空トルネード→片エビ固め
大坂丈一郎 ビリーケン・キッド ●えべっさん

※懐かしのテーマ曲に乗り入場してきた村浜にオールドファンが感涙。
 大阪プロレスを支え続けてきたメンバーによる大阪プロレス26年を体現する闘いはこれぞ大阪伝統芸能の趣き。
村浜と丈一郎のシリアスなキック対決で沸かせるも丈一郎は防戦一方。
その後は楽しい試合に久々参戦の村浜が入ると新鮮な風景になる。
そんな中最後はくいしんぼうの関空トルネードが見事に決まりハッピーエンド。

<第5試合 大阪ライトヘビー級選手権試合 時間無制限1本勝負>
○大瀬良泰貴(チャンピオン)
 16分23秒 クロス・フェイス・ロック
●木下亨平(チャレンジャー)

※大瀬良泰貴が初防衛に成功。
※序盤はタイトルマッチらしい静かな立ちあがりで緊迫した空気が場内を包む。
 暫しのにらみ合いからじっくりレスリング勝負で相手の出方を伺う。トリッキーな技で攻める木下に対して王者大瀬良は時折ラフプレーや反則を折りまぜペースを握らせない。
木下は挑戦者らしく先手を取って果敢に攻め込むが大瀬良は木下のスタミナを奪いにかかる。
王者ペースで視界が進む中、木下はセコンドについた松房との連携技を単独でだしたり、松房の技を繰り出して盟友のリベンジを狙いあわやの場面を何度も見せるまで追い込んだが、
大瀬良はコーナーへの投げっぱなしブレーンバスターの荒っぽい攻撃で木下の動きを止め、急所蹴りからミスティカ式のクロスフェースロックを鮮やかに決めた。
一度は木下にエスケープされかけたが反転してリング中央でガッチリ決まり万事休す。
大瀬良が初防衛に成功した。
見事防衛に成功した試合後マイクを握り「木下のことを見下していたけどなかなかやるやんけ。来月から始まるライトヘビー級トーナメントに前年度覇者でライトヘビー級王者の俺の活躍をみていてくれ」と自信満々で2連覇を約束した。

<第6試合 大阪プロレス選手権試合 時間無制限1本勝負>
[王者]○TORU
 28分59秒 垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め
[挑戦者]●佐野蒼嵐

※TORUが3度目の防衛に成功。
※ゼウス体制になって第1号生え抜きの佐野が遂にシングル最高峰王座に挑戦するメインイベント。
 序盤はロックアップで真正面から挑むも今年に入ってから勢いが止まらない佐野が優勢に押し込む。
しかし百戦錬磨の王者TORUは強烈なエルボーやいやらしいまでのねちっこいレスリングで佐野の動きを止めにかかる。
場外でもやられ完全に動きが止まった佐野は苦しい展開が続くが闘志は衰えず反撃のチャンスを伺い続ける。
そんな佐野を嘲笑うかのようにネックブリーカー連打で佐野を追い込む王者に対して佐野はカウンターのドロップキックを見舞う。
このカウンターをきっかけに佐野が怒涛の反撃に出てエプロンから場外のTORUへのダイビングショルダーアタックや雪崩式サイドスープレックスを見せるなど捨て身の攻撃で勝利への意欲を見せる。
王者TORUは前後からシャイニングウィザードで応戦しその後は魂の打ち合いであわやの場面も作り出したが最後は王者の必殺フルコースで粘る佐野を下し王座防衛に成功した。

<試合後>
マイクを持った王者TORU「一年で3回ぐらいしか防衛戦がなかったこの王座を生き返らせたのはこの俺や次の挑戦したいやつおらんのか?」と挑発すると入場口からボディガーが登場し
「最年少蒼嵐の奮闘に心を打たれた。お前とは以前の天王山で反則まみれでやられた以来シングルやってないよな。今度は57歳最年長のこの俺がお前の王座を獲りに行くからな。会社が許せば6・15森ノ宮大会で挑戦したい」と
王座挑戦をアピール。王者TORUはボディガーの挑戦を受け止めつつ、「佐野と試合をするのが怖かった。間違いなく最強の挑戦者でした。佐野の時代はいつかくるだろうでもあいにく今はTORUの時代やからよ」とうそぶき、これからもTORU率いるローグネイションから目を離すなと豪語してビッグマッチを締めた。

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