(C)KSW
4月26日(現地時間)にポーランド共和国グリビツェで『KSW 105: Bartosiński vs. Grzebyk』が開催された。
KSW(Konfrontacja Sztuk Walki=コンフロンタチャ・シュトゥク・ヴァルキ)は、ポーランドの総合格闘技団体。団体名はポーランド語で「総合格闘技が激突する」という意味。2009年に地上波Polsatで生中継されたKSW 12は、視聴者数650万人を記録しサッカー EURO 2012に抜かれるまではポーランドのスポーツ中継で史上2位の記録だったほど欧州最大のMMA団体となっている。2017年には本拠地ポーランドで6万人を集めた大会を成功させ、欧州最大のMMA団体として存在感を示している。
今大会は、メインにウェルター級王座戦、そしてK-1でも活躍し、日本でもエロジマンとして知名度を誇るエロール・ジマーマンの試合など豪華な大会だが、最も注目されるのは、KSWをメジャー団体に引き上げた立役者、ワールド・ストロンゲストマン・コンテストで五回優勝、ポーランド国民的英雄マリウス・プッツナウスキーと、2017年ワールド・ストロンゲストマン・コンテスト、デッドリフト500kgの前世界記録のエディ・ホールが激突、新旧怪力世界一男対決となった。ホールはネファティ兄弟というインフルエンサーの兄弟と1対2の変則MMAマッチの経験はあるが、そもそもネファティ兄弟は格闘家ではないので、今回がMMAデビューとなる。キャリアから言えばプッツナウスキーだが、こちらは48歳という高齢でセミリタイヤ状態なので、共に不安材料がある事になる。試合はホールの方が一回り大きく、いきなりの殴り合いで突っ込んでくる。プッツナウスキーは何とか組み付こうとするが、振り払うように倒したホールが、そのままグランドでパウンド連打。頭を抱えて蹲るプッツナウスキーに鉄槌を叩き込むホールをレフェリーがストップし、ホールが勢いでTKO勝ちとなった。勿論、スタミナは未知数だが、圧倒的パワーがあるので、次戦が楽しみだ。
ジマーマンは、元プロボクサーのアルツール・スピルカと対戦。スピルカはデオンテイ・ワイルダーの世界王座への挑戦経験もあるボクサーで、K-1対ボクシングの対決となった。打撃勝負になると思われたが、なんとスピルカがグランドで肩固めをがっちり極めて一本勝ち。K-1対ボクシングは意外な結末となった。
メインではウェルター級王座戦が組まれ、王者アドリアン・バルトシンスキが激闘を制し、判定勝ちで挑戦者アンドジェイ・グジェビクを下し、王座防衛を果たした。
■ KSW 105: Bartosiński vs. Grzebyk
日時:2025年4月26日(現地時間)
会場:ポーランド共和国グリビツェ
<ウェルター級王座タイトルマッチ>
[王者]○アドリアン・バルトシンスキ(ポーランド)
判定(ユナニマス)
[挑戦者]●アンドジェイ・グジェビク(ポーランド)
<ヘビー級>
○アルツール・スピルカ(ポーランド)
1R 1分49秒 肩固め
●エロール・ジマーマン(オランダ)
<ウェルター級>
○アルトゥール・シュチェパニアク(ポーランド)
1R 2分40秒 TKO
●イゴール・ミハリシュン(ポーランド)
<ヘビー級>
○エディ・ホール(イングランド)
1R 0分30秒 TKO
●マリウシュ・プジアノフスキ(ポーランド)
<ウェルター級>
○カツペル・コジオジェブスキ(ポーランド)
判定(スプリット)
●マダルス・フレミナス(ラトビア)
<ヘビー級>
○アウグスト・サカイ(ブラジル)
判定(スプリット)
●シモン・バジョル(ポーランド)
<女子フライ級>
○ラウラ・グジブ(ポーランド)
判定(ユナニマス)
●ガブリエラ・フリステア(ルーマニア)
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