UFCトランプEマスク御前試合Aヴォルカノフスキー戴冠PピンブレットTKO

【トランプ、イーロン・マスク、ルビオ国務長官観戦】

 これが米国大統領の週末の過ごし方だ!

 現地時間4月12日、トランプ大統領は、米政府効率化省を率いる億万長者イーロン・マスク、マルコ・ルビオ国務長官、トゥルシ・ギャバード国家情報長官、カッシュ・パテルFBI長官ら閣僚とUFC会場のカセヤ・センターを訪れ愛嬌を振りまいた。

以下(C)UFC

【UFCフェザー級タイトルマッチ】

 アレクサンダー・ヴォルカノフスキーがディエゴ・ロペスとの壮絶な5ラウンド戦を制し、空位となっていたUFCフェザー級王座を獲得。序盤からヴォルカノフスキーが主導権を握るも、ロペスは第4ラウンドに巻き返しを見せ、最後まで手に汗握る展開となった。判定は3者一致でヴォルカノフスキーの勝利。これにより彼はジョゼ・アルドに並ぶフェザー級2度目の王者となり、35歳以上で軽量級タイトルを獲得した史上初の選手となった。

 ヴォルカノフスキーのコメント: 「試合前からずっと言ってたよ、カメラの前でも、『ベルトを娘たちに持ち帰ると約束した』って。でも、ベルトを持ち帰るかどうかは関係ない。伝えたかったのは、“何度倒れても立ち上がれる”ってこと。2連続KO負け、”35歳の呪い”とも言われてた。でも36歳の俺が、ディエゴ・ロペスみたいな猛者を倒した。やっぱり戻ってこれたんだ!困難は特権だって言うけど、本当にそう思う。今この瞬間が最高だよ」

【コ・メインイベント】

 パディ・ピンブレットがマイケル・チャンドラーに対して、キャリア最大の勝利を収めた。打撃でもグラウンドでも完全に上回り、第3ラウンドには飛び膝からの連打でTKO勝ち。この勝利でランキングトップ10入りが濃厚となった。

 ピンブレットのコメント: 「俺たちが練習してきたこと、そのまま試合に出せた。これが“勝ち方”ってやつだ。ゲームプラン、戦術、戦闘IQ、全部を使って勝つ。質問あるか?俺は世界タイトルが欲しい。お前ら笑ってたよな?“ランキング入りもしない”“王者になれない”って。でも今はどうだ?“マッシュルーム集団”どもよ!ダスティン(ポイエー)、ジャスティン(ゲイジー)、チャールズ(オリベイラ)、それか“お坊ちゃん”アルマン(ツァルキヤン)。あの4人の誰でもいい。いや、全員まとめてでもいいぞ」

【中国勢の活躍】

 スーダルジがミッチ・ラポソとの接戦を制し、UFCで久々の白星を飾った。慎重な展開ながら、オクタゴン中央を支配し、ラポソのテイクダウンも防ぎ続けた。判定2-1で勝利。

スーダルジのコメント: 「ファイトクラブの若い仲間たちに感謝したい。俺は3連勝からスタートしたけど、その後は膝のケガや連敗で苦しかった。チーム・アルファメールと恩波(Enbo)ファイトクラブ、そして妻に心から感謝している。俺がどん底の時に結婚してくれたんだ。打撃ベースの俺だけど、ユライア(フェイバー)やダニー(カスティーヨ)のおかげでレスリングや柔術も上達した。今はちゃんと立ち上がれるよ」

【ヤン・シャオナン vs. ヴィルナ・ジャンディロバ】

 ヤン・シャオナンが激戦の3ラウンドをジャンディロバと繰り広げた。打撃での優位を見せたが、後半にジャンディロバのテイクダウンとサブミッション狙いが光り、試合終了まで攻め続けた。ジャンディロバがランキング1位の座を奪取し、現王者ジャン・ウェイリーへの挑戦権を獲得する可能性が高まった。

■ UFC 314 ヴォルカノフスキー 対 ロペス
日時:現地時間2025年4月12日(土)
会場:米フロリダ州マイアミ  カセヤ・センター

<フェザー級王座決定戦>
○アレクサンダー・ヴォルカノフスキー(オーストラリア)
 判定(ユナニマス)
●ディエゴ・ロペス(ブラジル)

<ライト級>
○パディ・ピンブレット(イギリス)
 3R 3分07秒 TKO
●マイケル・チャンドラー(米国)

<フェザー級>
○ヤイール・ロドリゲス(メキシコ)
 判定(ユナニマス)
●パトリシオ・“ピットブル”・フレイレ(ブラジル)

<フェザー級>
○ジーン・シウバ(ブラジル)
 2R 3分52秒 ニンジャチョーク
●ブライス・ミッチェル(米国)

<ライトヘビー級>
○ドミニク・レイエス(米国)
 1R 2分24秒 TKO
●ニキータ・クリーロフ(ウクライナ)