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4月6日(現地時間)にメキシコ合衆国メキシコシティでエル・イホ・デル・サント引退ツアー『トド・ポル・エル・トド』が開催された。
今大会は、レジェンドの中のレジェンドであるエル・イホ・デル・サントの引退ツアーとして行われた。今回はメキシコシティでエル・イホ・デル・サントの引退となる(※引退ツアーであり、メキシコシティにおける引退であり、この試合で引退する訳ではない)。
今大会では、なんと5人参加のマスカラ戦(敗者、覆面剥ぎマッチ)であり、サントの他にL.A.パーク、フエルザ・ゲレーラ、ウルティモ・ドラゴン、ミステリオッソJr.というレジェンドが勢ぞろいするという、とんでもないメインイベントとなった。勝ち抜け戦で、最後に負けた選手が覆面を脱ぐという事となっている。
試合は、まずL.A.パーク、ゲレーラ、ミステリオッソJr.がサントの覆面を破り荒れた展開となる。そしてL.A.パークがサントからフォールを奪い勝ち抜け。特殊ルールなので、一人抜けた後はタッグマッチとなり、コイントスでパートナーを選べるが、ゲレーラがドラゴンを指名し、ゲレーラ、ドラゴン対サント、ミステリオッソJr.のタッグマッチとなった。そしてゲレーラがサントを、ドラゴンがミステリオッソJr.をそれぞれ丸め込んでフォール勝ちで二人も勝ち抜けた。そして最後まで残ったのはサントとミステリオッソJr.となり、もし敗れればサントは引退試合で覆面を脱ぐ事になるという緊急事態となった。先に勝ち抜けたドラゴンがサントのセコンドにつき、声援を送る中、ここから三本勝負となり、まずミステリオッソJr.がロサ・ドライバーでサントからフォールを奪って先取。もう後がないサントは、また覆面を破られながら、なんとか丸め込みでフォールを奪い、二本目を取り返した。そして三本目はサントがコーナーからボディ・アタック、そしてリング中央で必殺のカバージョ(変形キャメルクラッチ、サント一族固有の必殺技)を極めて遂にサントが勝利したのだった。この結果、ミステリオッソJr.は覆面を脱ぎ、サントに手渡し、本名ホセ・ルイス・オルタド・ソト、ルチャ歴32年、コアウィラ州トレオン出身と公表された。アトランティスと並びマスク剥ぎの名手と呼ばれるサントだが、引退ツアーでも、大物からマスク剥ぎに成功し、またひとつ勲章を得たようだ。
セミファイナルではサントの息子サントJr.(エル・サントから見れば孫)がイホ・デル・L.A.パーク、ドラリスティコ(二代目ミスティコ)と組んで、ドクトル・ワグナーJr.、エル・テハノJr.、イホ・デル・フィッシュマンのルード軍と対戦。六人が入り乱れる中、最後はリング中央でドラリスティコが必殺のミスティカをテハノJr.に極めたところ、ワグナーJr.がドラリスティコの覆面を引っぺがしてしまった。これでルード軍が反則負けとなり、サントJr.率いるテクニコ軍の勝利となった。
■ エル・イホ・デル・サント引退ツアー トド・ポル・エル・トド
日時:2025年4月6日(現地時間・放送日)
会場:メキシコ合衆国メキシコシティ アレナ・シウダ・デ・メヒコ
<マスカラ・コントラ・マスカラ 5WAYマッチ>
負け残り:ミステリオッソJr.
参戦選手:
エル・イホ・デル・サント L.A.パーク フエルザ・ゲレーラ ウルティモ・ドラゴン
<6人タッグマッチ>
○サントJr. イホ・デル・L.A.パーク ドラリスティコ
反則
●ドクトル・ワグナーJr. エル・テハノJr. イホ・デル・フィッシュマン
<4WAYタッグマッチ>
○スペル・ノヴァ、ティグレ・ブランコ
1-0
●カラオウイ、スンビー
シクロン・ラミレスJr.、ウラカン・ラミレスJr.
L.A.パークJr.、デサルマド・イバラと
<女子マスカラ・コントラ・カベジェラ>
負け残り:ムヘル・デモーニオ
参戦選手
レディ・アパッチェ ユリサ プリンセサ・アスール マジック イハ・デ・フエルサ・ゲレーラ ルダルク・シャイタン クレイジー・スター
<シングルマッチ>
○レディミド
1-0
●ボビー・リー・NG
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