[週刊ファイト3月27日]期間 [ファイトクラブ]公開中
▼JシナWWEに続きTNAニック・ネメスSacrifice悪転向 ムースX防衛
(C)TNA 編集部編
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▼NXT-NYCタイタン決戦オバ・フェミTNAムース ジュリア倒しSバッケル二冠
▼Tストーム血マライア Kオメガ竹下幸之助 WオスプレイKフレッチャー
▼ジョン・シナElimination Chamberヒールターン RAWイヨ・スカイ戴冠
3月14日(現地時間・放送日)にテキサス州エルパソで『TNA Sacrifice 2025』が開催された。
今大会では、団体最高峰王座であるTNA世界王座戦(王者ジョー・ヘンドリー)は行われず、代わりにヘンドリーが参加する金網10人タッグマッチが行われた。
ヘンドリーがマット・ハーディー、イライジャ、レオン・スレイター、そしてヘンドリーに王座を奪われた前王者ニック・ネメスが組んだベビーフェイス軍が、ザ・システム(エディ・エドワーズ&ブライアン・マイヤーズ&JDC)、ザ・コロンズ(エディ&オーランド・コロン)のヒール軍団連合軍と対戦。まさにTNAにおけるベビーフェイス軍対ヒール軍の全面戦争という形となった。
時間差で両陣営のレスラーが次々と金網の中に入り、激戦を繰り広げる展開となり、大激戦。だが、終盤はスレーターがスワントーン、ニックがデンジャーゾーン、ヘンドリーが必殺のスタンディングオベーションからイライジャにつなげザ・システムを排除。そして最後はマットがJDCを椅子に必殺のツイスト・オブ・フェイトを決め堂々のフォール勝ち。最後はマットが見事に決め、ベビーフェイス軍が完勝した。
しかし、事件は試合後に起こったのだった。ベビーフェイス軍が勝ち名乗りを挙げる中、なんとニック・ネメスが突如、味方のマットに襲い掛かったのだった。ヘンドリーらはすでに金網の外に出ていたので、金網に鍵をかけ、救出出来ないようにして弟ライアンと一緒にマットをリンチ。ニックはヘンドリーに王座を奪われたものの、同じベビーフェイスとしてヘンドリーを認めており、共に行動をしていたのだが、ここで完全なヒール転向となったようだ。
Xディビジョン王座戦は、王者ムースに、ジェフ・ハーディーが挑戦した。ザ・システムのリーダーであるムースをタッグマッチながら、直接ピンフォールを二度も奪ったジェフが挑戦権を得て、王座挑戦。しかもジェフが得意のラダーマッチで行う事になった。
天井に吊るされたベルトを先に奪ったものが勝者となるルールで、巨大な梯子を使うのだが、当然、両者が相手の邪魔をし、何度も梯子の上から下に落とされ満身創痍となるハードコア戦となった。とにかく、相手を封じないとならない為、ジェフは場外のテーブルにムースを固定し、コーナーから必殺のスワントーンボムを決め、観客からは大声援。ムースが動けなくなったので、安心して梯子に登ろうとすると、ムースのセコンド、アリーシャ・エドワーズが竹刀でジェフを攻撃して妨害。怒ったジェフはアリーシャにツイスト・オブ・フェイトをお見舞いするが、ここで蘇生してきたムースが必殺のスピアーでジェフをテーブルに叩きつけたのだった。
そしてムースが梯子を登ってベルトを奪取。ムースが王座防衛を果たした。
女子王座であるノックアウト世界王座戦は、王者マーシャ・スラモビッチが提携団体WWE-NXTからの刺客コーラ・ジェイドの挑戦を受け、レクイレム(パイルドライバー)でフォール勝ちして王座防衛を果たした。
このカード、現地時間3月4日(火)夜のNXTフロリダからの生中継回、ニューヨーク上陸の直前煽り番組だったこともあり、本誌では独立した記事としては取り上げなかったのだが、コーラ・ジェイドvs.ジョーダン・グレイスが行われている。ここで試合途中にコーラが足をくじいたのか動けなくなり、コーナーのターンバックルに座り込んでメディク二人が呼ばれ、試合続行不能によりグレイスの手が上がるアクシデントがあった。
果たしてリアルなのか演出なのかはあるのだが、生中継なので恐らく予定の試合時間尺に足しなかったのか、あとのバックステージで盟友のロクサーヌ・ペレスが椅子でグレイスを叩くセグメントが挿入されている。もっともNXT特番『ROADBLOCK』は、前から発表されていた通りのジョーダン・グレイスvs.ロクサーヌ・ペレスであった。
ということで、前からTNA番組でもNXT番組でも宣伝されていたコーラとマーシャのカードがどうなるのか注目だったのだが、何事もなかったかのように予定通り行われていた。尺も10分貰っており、気になるNXTフォロワーは『ROADBLOCK』で強いインパクトを残したムースの試合内容含めて、今回の『TNA Sacrifice』を堪能したと思われる。
ちなみに本大会にはNXTからラッシュ・リジェンドらも顔見せしていた。スコット・ダモアの総監督からの退任以降、提携は継続モードのようだ。