[週刊ファイト1月30日]期間 [ファイトクラブ]
▼桑田佳祐猪木愛再び!サザンNEWアルバム楽曲ミツコとカンジ紐解く
photo & text by 西尾智幸
・サザンニューアルバムに気になる曲が
・ミツコとカンジって何なの?
・ラジオで歌詞を朗読プロレスワード山盛り
・あーーーー!と叫んだ訳
・カンジは猪木寛至、じゃあミツコは!
・桑田佳祐の猪木愛に感動すら覚える
・共通点の多い2人
桑田佳祐猪木愛再び!サザンNEWアルバム楽曲ミツコとカンジ紐解く
サザンバーE★SPOTを営んでいる筆者としては、この事をSNSでつぶやく程度では終わりたくなかった。両方好きなプロレスとサザンオールスターズとの融合が再び行われたのだ。
桑田佳祐のプロレス愛については、2年半程前にも解説させて頂いた事があった。それは、余りに楽曲、ライブ演出、MV、インタビューなどから本気のプロレスLOVEを感じたからだ。
▼サザン桑田佳祐のプロレスLOVEは奥が深い!
https://miruhon.net/217084
こちらの記事では桑田サンが猪木さんへの思いをラジオで語ったコメントをほぼ全文掲載
▼[猪木追悼⑮]アントニオ猪木追悼! 秘蔵写真で綴る思い出の名場面
https://miruhon.net/222778
さて、前置きが長くなりそうなので、本題に近づいて参りましょう!
この度、約10年ぶりにサザンオールスターズがニューアルバム「THANK YOU SO MUCH」 のリリースを発表(3月19日発売)。本来、昨年末に発売される予定であったが延期となった為、アルバムツアーが先になってしまい、もう1月11日の石川県を皮切りに始まっている!
先行のシングル配信は6曲。残り8曲の未発表曲の為、本人がパーソナリティーを務めるラジオ「やさしい夜遊び」で順に公開していった。
なので、あと2曲を残しファンの耳には届いている。しかし、そのアルバム曲の中で気になる曲があった! タイトルは「ミツコとカンジ」。ミツコは最初、森光子? と勝手に思ったが、サザンの曲のタイトルは深い意味を持たず、桑田サンの感性だけでつけられる曲も少なくない。
売れなかったシングル「Tarako」なんて歌の内容とタイトルは全く関係ない。なので、最初にタイトルだけ見た時は、何気に付けた想像の人物名かなと思った。ただ、カンジは案外、有名人で少ないので、ここは猪木寛至から拝借? とは思った。しかし、タイトルだけではどんな内容の歌詞かも想像がつかない。
で、後日ラジオでその曲を聴けた。新曲をラジオで流す場合、先に詩の朗読から始まる。
そしてその歌詞を聞き、思わず「あーーーーーっ!!」と声を上げてしまった!
猪木信者・桑田佳祐 アントニオ猪木に捧げる2度目の歌!
著作権上、丸々書けないので全文はサザンの公式HPで公開されたので確認して頂きたい。
冒頭は「またね ほんじゃね とミツコは出ていく」から始まる。
「フラれた相手に未練などない」と男性の言葉。しかし「今夜の寝床は寒かろう」と実は見栄と本音の寂しさの描写。そのあと「夢を追いかけてヤバい勝負もした」「何を求めて命懸けで生きてきたんだろう?」などと出てくる。「カラダの傷など怖くないが心の痛みに震えている」とも。
正直、単なる男女の別れ話の曲かと。曲調がちょっと懐かしい感じで昭和な雰囲気もあるなって感じだった。しかし、2番で普通じゃないワードが次々に!
「まだ魂のゴングは鳴りやまぬ」「闘いの大海原」「チョップを食らった」…。なるほど、プロレス好きの桑田サンらしいワードだなと呑気に思っていたが、更にワードの追い打ち。
「チャンピオンベルトを巻いたこの俺を柔らかな胸に抱き寄せて」…?!
ここで、「あーーーーーっ!!」である(笑)。で、ちょっと自分自身にショックだった。今年プロレス観戦歴50年になる筆者が、なんでミツコの意味にもっと早く気付かない‼
はい、ここでミツコは倍賞美津子、カンジは最初に思った通り猪木寛至だと気付く。
そう来たか! 道理で、曲調も昭和っぽい感じでもあったのだ。
〝美津子と寛至〟は1971年に結婚。猪木さんにとっては2度目の結婚だった。大女優でありながら、内助の功として献身的に猪木さんを支えたが、サザンのシングル曲で説明するならば…。