全日本プロレス三冠ヘビー級&GAORA TV王座調印記者会見

 1月20日、全日本プロレス事務所にて、1.26幕張大会で行われる三冠ヘビー級選手権試合の記者会見が行われ、第75代三冠ヘビー級選手権者・斉藤ジュン、挑戦者・安齊勇馬が出席。

 斉藤ジュンは昨年12.31代々木大会でデイビーボーイ・スミスJr.を破り三冠王座を初戴冠。
 1.3後楽園大会で芦野祥太郎との一騎打ちに勝利した安齊勇馬が「その腰のベルトをかけて俺とやろうぜ。今日も刺激的だったけど、もっともっと刺激を味わわせてくれよ」と三冠挑戦を表明するとジュンも「安齊勇馬、お前が来ると思ったぜ。去年、俺はお前に負けている。なら、その挑戦、断る理由はどこにもないだろう。お前の挑戦受けてやるよ」と受諾。1.26幕張大会で王者・ジュンの初防衛戦が決定した。

1.26幕張大会のハッシュタグは「#今年の顔はオレだ」
2025年初開催となる三冠ヘビー級選手権試合、今年の全日本プロレスを占う三冠戦線がいよいよ開幕する。

■会見の様子

安齊「全日本プロレスの安齊勇馬です。今回、三冠ベルトに挑戦表明させて頂いて、やっぱり自分の中で三冠のベルトが一番かっこいいっていうか、この全日本で戦っている限り、三冠を目指さないっていうのは違うなと思って。で、8月までですか、自分が三冠ベルトを巻いていて、その中には、本当に大変なこともあったんですけど、本当に刺激的な毎日ですげぇ楽しくて。で、自分がベルトを落としてから、自分以外の人が戦う三冠戦をずっと見てて、やっぱりあのベルトにしか出せない魅力があるな、あの試合、あのベルトを懸けてでしか味わえない刺激があるなと思って。やっぱりその中にもう一回自分が行きたいっていう思いで、今回三冠ベルトに挑戦させて頂きました。自分は過去2回三冠ベルトに挑戦してるんですけど、その時はどちらも全日本の選手以外にベルトが渡ってしまっていて、その状況をどうにかしたいって思いで、全日本を背負って戦いに挑むっていう思いだったんですけど、今回は自分のためだけっていうか、自分がただ三冠ベルトを巻きたいからっていう思いで戦いに挑みます。必ずこの幕張で三冠ベルトを自分が手にして、自分の腰に巻きたいと思います。以上です」

ジュン「斉藤ブラザーズ、兄の斉藤ジュンだ。まあ、この斉藤ジュンが三冠チャンピオンになって初めての防衛戦が、この安齊勇馬なわけだが、安齊はデビューが俺より遅い後輩なわけだから。だが、俺より先にこの三冠ベルトを手にして5回も防衛してるわけだから、それは全く関係ない。俺が必ず防衛して、三冠チャンピオンとして防衛ロードを歩んでやる、DOOM!じゃあ、おやつタイムさせてもらうぜ」

安齊「ちょっと質疑応答待ってくださいね。前から思ってたんだけど、意気込み言い終わっておやつタイムじゃないですからね。甘いものがすきだからいいっていう理由にもなんないですし。ただ、絶対今までの会見を見てて、今回もこういうおやつタイム、甘いものを食べるだけの時間があるんだろうなと思って。今回僕もね、僕がむしろ最初に甘いものが好きって言ってたのに、今となっては斉藤ジュンの方が甘いもののイメージがついてしまってるので。今回僕も甘いもの持ってきたんで、あなたが食うんだったら俺も食って平気ですよね。すみません、気にせず質疑応答にいってください」

■質疑応答

―安齊選手、今回、久しぶりの三冠戦線復帰ということで、ジュン選手がチャンピオンになってからの印象は?

安齊「元々パワフルなプロレスをしていて、その中で兄弟としてのタッグとしての強さっていうのが証明されたんですけど、このベルトを手にして強さを証明して、さらには自信がきっと、ベルトを巻くとつくと思うので、今まで戦った斉藤ジュンではないと思っていますね。僕、去年のチャンピオン・カーニバルの開幕戦で斉藤ジュンと戦って勝ってはいるんですけど、その時勝てたからっていう気持ちとかは一切なく、本当、一チャレンジャーとして全力で挑むだけですね」

―今回、安齊選手の言う三冠戦でしか味わえない刺激というものが堪能できる戦いになる?

安齊「それはやっぱりやってみないとわからないっていうのもあるんですけど。ただ、相手が斉藤ジュンなこともありますし、普通の試合にはならないんだろうなって。絶対極上の刺激が待ってるんだろうなとは思っております」

―ジュン選手、今回初防衛戦になりますが、大晦日に三冠ベルトを初めて獲ってから戦い続けてきた中で、変化を感じることはありますか?

ジュン「うん、前から自信はあったんだが、この三冠ベルトを手にしてより自信がついたとは言えるだろう。それが必ず力に繋がるし。この三冠ベルト、実際に手にするとめちゃくちゃ気持ちがいいんだよな。この気持ちよさを知ってしまったらもう手放せないから、永遠に防衛していきたいな」

―三冠チャンピオンとしての防衛戦っていうのは初めての経験になるわけですが、守る立場になってのプレッシャーは感じますか?

ジュン「プレッシャーというものは特に感じてないな。今は俺がチャンピオンだから勝って当たり前だと思ってるし。挑戦者の安齊勇馬を叩き潰す。それだけだね」

―先程言われたように、先に三冠ベルトを獲った安齊選手について、三冠チャンピオンになってからどのように感じていますか?

ジュン「さっきも言ったが安齊は5回防衛しているわけだ。5回防衛したのは確かにすごいことだが、回数とか俺自身は関係ないからな。これから永遠に防衛していくわけだから。まあ、最初の挑戦者が安齊勇馬、甘いものが俺と同じで好きみたいだし。俺の分はないのか」

安齊「大福食ったじゃん」

ジュン「1個で足りるわけねえだろ」

―安齊選手、今回勝てば2度目の三冠戴冠ですが、前回チャンピオン時代にやり残したことややりたかったことは何かありますか?

安齊「まず、ベルトを手にしたら、僕は3月30日にベルトを巻いて、8月17日まで腰にベルトを巻いたのって、大田区で獲った一瞬だけなんですよ。巻かなかった理由っていうのは色々あるんですけど、今回ベルトを手にしたら、まずは自分の腰にちゃんと巻いて、なんていうんですかね、あの日より確実にベルトが似合うようにはなってると思うので、それをまず見せたいですね」

―ベルトを巻かなかった理由があるというお話でしたが、その当時はまだベルトが似合っていないと自身で思っていた部分があった?

安齊「似合っていなかったって言うよりかは、自他共に認めてチャンピオンっていうのがあったと思うので。その当時はいろんな意見があったと思うので、それを全部覆してから腰に巻こうっていう思いがあったんですよ。で、半ばにして負けてしまって、それができなかったので今だったらっていう思いですね」

―今回勝てば胸を張ってベルトを巻ける自信がある?

安齊「そうですね。胸を張って腰に巻いて、俺がチャンピオンになってたいですね」

―先程ご自身もスイーツが好きだというお話をされていましたが、ジュン選手の甘いもの好きのアイデンティティを安齊選手としても欲しいという気持ちはある?

安齊「アイデンティティが欲しいっていうか、僕はもうずっと前から甘いものは好きで、ちらほら乗っけてはいたんですけど、リング上で甘いものを食う必要なはないかなと思っていたんですけど。気づいたらリング上で、会見で、いろんな場所で甘いものを食べて、もう誰しもがスイーツイコール斉藤ジュン、ビールイコール斉藤レイみたいな感じになってしまっているので、今回僕が三冠勝って、俺の方が先に言ってたぞって言うのを言いながら、リング上で僕がスイーツを食べたいですね」

―ジュン選手、安齊選手の意見を聞いてどう思われますか?

ジュン「今、安齊は俺の方が最初だったって言ったけど、そうだったかな。いや、たぶん違うと思うぞ。それに甘いものが好きならやっぱりリング上では食べたいって思うだろうし。うん、どこでも食べたいわけだから、まあ、なんにせよ俺には勝てないから、どっちみちそれはやってこない。かわいそうに」

安齊「さっきも言った通り、俺が幕張で勝って、あなたを見下ろしながら代わりに大福食べますよ」

―確かジュン選手が甘いものはあんこが一番好きだったという記憶があるんですが、安齊選手は甘いものは何系が好きなんでしょうか?

安齊「僕はもうカスタード一択ですね」

―だけど、今回は勝ったらジュン選手が好きなあんこの入った大福で勝ちを祝いたい?

安齊「そうですね、きっといつものことなら大福を用意していると思うので、その大福を俺が食べたいですね」

―ということですがジュン選手いかがですか?

ジュン「今言ったみたいに、それはやってこないわけだから、うん。俺を見下ろしてその大福を食べると。いや、それは絶対に起きないぜ。俺がお前を見下ろして大福を、まあ、大福以外かもしれないけど、それをゆっくり食べてやる。それをよく見ておくがいい」

 全日本プロレス事務所にて1.26幕張大会で行われるGAORA TVチャンピオンシップの記者会見が行われ、第28代GAORA TV王者・宮本裕向、挑戦者・芦野祥太郎が出席。

 1.18新宿大会で行われた6人タッグマッチで芦野が宮本からギブアップ勝ち。試合後、マイクを手にした芦野は「とにかく俺は結果が欲しいんだ。俺自身、結果が必要なんだよ。そのために、あんたの持ってるGAORAのベルト、挑戦させてくれ」と挑戦表明。「1月26日幕張で、やろうよ」と2025年初のビッグマッチを挑戦の舞台に指定した。宮本も「わかった。やろう。やりましょう。そこで、お前には笑いが足りないってことを教えてやる」と挑戦を受諾。1.26幕張でのタイトルマッチが決定した。

 会見では「プロレスに安いお笑いはいりません」という芦野と「俺たちは笑われているんじゃない。笑わしてるでもない。お客さんを、プロレスの興業が終わった後、お客さんを笑顔にして帰す。それが本当のエンターテインメントであり、プロレスだと思ってます」という宮本のイデオロギーが激突。

 芦野は「最初にも言った、2024年は、去年は何もできなかったと。タイトル戦線にもほぼ絡んでません。シングルのね、タイトル戦線、何にも絡んでいません。俺にとってのベルトっていうのは、どんなものでもとても価値のある、このシングルのベルトっていうのは、持ってるだけで、やっぱりとても価値のあることなんですよ。やっぱ王者としてね、入場するっていうのは俺のアイデンティティでもあるんで。何も腰に巻いてない、肩にも何も乗っていないこの状況っていうのが、もうとにかく不満でしかない。それを打破するために、このGAORAのベルトを何としてでも獲りたいという、もう何としてでもこのベルトを獲りたいです」と王座奪取を誓った。

■会見の様子

芦野「ゼンニチ本隊、芦野祥太郎です。まずはこのGAORAのベルトに、先日のファン感謝デーの時に宮本裕向からタップアウトを奪ったので、挑戦しようとあの場で瞬時に思いついて。それもなんでそうなったかというと、2024年、自分自身全く納得のいかない一年間。何もできず、何も残せなかった。今までプロレスをやっていて今年で10年です。こんなになにもできなかった1年間っていうのはなかったですよね。もう自分自身で、試合が終わって家に帰って、はらわた煮えくり返って、もう1回試合会場行くけど、前半戦。ずっと第1試合、第2試合、わけのわからんタッグマッチ、そんなのばっかり。もうね、こんなのは俺のプロレス人生で納得いかないんですよ。だからこそ、もうやるからには自分でやるしかないと。これがこのGAORAのベルトでも、もうなりふり構わず、俺はやるしかないと思ったんで挑戦表明しました。このGAORAのベルト自体の位置づけっていうのが、三冠と、かなり下に見られてるかもしれないんですが、ずっとこのベルトを持ってた立花、阿部、こういう一世代下と言ったらあれですけど、彼らがバチバチに盛り上げてきたGAORAのベルトの価値っていうのは、今全日本プロレス内で高まってると思います。それを俺はこのベルトを獲ることによってもっと高めていきたい。このベルトの位置づけっていうのをプロレス界でも高い位置にしたいなという風に思ってます。そのためには俺が持つのが一番いいかなと。バカの時代、もう体の動かなくなってきたおじさんたちが、試合中に楽をするために笑いに走る。俺はこれ、見てらんないですね、はい。プロレスっていうのはやっぱり闘いなんで。リング上に闘いが無ければ、もうそれはやる意味もねえと思ってますし。この試合、どういう風に宮本選手が来るかわかりませんが、俺は俺の闘い、100パーセントの試合に引きずり込んでやろうと思ってます。プロレスに、安いお笑いはいりません」

宮本「GAORA TVチャンピオンの、もう体が動かない宮本裕向です。まあ、芦野祥太郎、言ってること、自分もすごくズサっとくるところもありました、ええ。ですが、俺たちは笑われているんじゃない。笑わしてるでもない。お客さんを、プロレスの興業が終わった後、お客さんを笑顔にして帰す。それが本当のエンターテインメントであり、プロレスだと思ってます。今回、このGAORAのベルトをかけてタイトルマッチ戦いますけど、芦野に足りないもの。それをね、まじめなプロレスだけでもいい、だけどそれじゃあ、それ以上の楽しみはないと思うんですよ。色んなものが集まる場所がプロレスだと思ってるんで。まじめな部分、もちろん僕はまじめな部分はあります。ただ、それだけじゃない。やっぱ楽しかった、楽しい部分、こいつ何考えてるんだろうっていう部分。それをね、このタイトルマッチで芦野に気づかせてやりたいなと思うんですけど。気づかない、わかんないかもしれない。でもそれはもう戦いの中で伝えていきないなと。そしてこのベルトを防衛したいなと思います」

■質疑応答

―芦野選手、バカの時代に対する厳しい評価がありましたが、宮本選手個人に対してはどのような印象を抱いていますか?

芦野「レスラーとしては、このキャリアでやってることっていうのは、素直に尊敬する部分も、もちろんあります。だからこそ、バカの時代のメンツと絡んで、安い笑いに走ってるっていうのが、俺、気持ち悪いと思うんですよ、見てて。バカの時代の記者会見で俺、1回も笑ったことないです。あれ見て面白いって思ってるやついるんだと思って。プロレスに、リングにそういうの持ち込まないで欲しいですよね。だって、がっつりやったらバチバチの試合できるじゃないですか。それを、とにかくやりたいんですよ。GAORAっていうのは、そういうベルトにしたいんで。宮本さん、宜しくお願いします」

―宮本選手、今回2度目の防衛戦で初めてヘビー級の挑戦者を迎え撃つわけですが、そういった部分も含め、芦野選手に対して感じているものは何かありますか?

宮本「体はもちろんね、僕より大きいし、10キロぐらいかな、10キロちょいぐらいかな、違うんですけど。その体重だったら埋められる自信もあるし、なんとかその、動きの部分でとか。でも、芦野はもちろんスピードもありますしね。あと、テクニック。この間も自分はギブアップ奪われてますし。ただね、このGAORA TVのね、チャンピオンシップで僕、笑いを中心にした試合はしたことないです。まじめにやってます、はい。ただ今回は、その笑いの部分も伝えていかないといけないと、芦野にはと思ってるんで。試合はもちろん、タイトルマッチかかってる。ベルトかかってるんで、本気でやりますけど、その中でなんとか伝えることができればいいなと思います」

―芦野選手はGAORAのベルトの価値を高めるということでしたが、逆に芦野選手個人にとって、GAORAのベルトを獲ることの意味はどのようなところにある?

芦野「最初にも言った、2024年は、去年は何もできなかったと。タイトル戦線にもほぼ絡んでません。シングルのね、タイトル戦線、何にも絡んでいません。俺にとってのベルトっていうのは、どんなものでもとても価値のある、このシングルのベルトっていうのは、持ってるだけで、やっぱりとても価値のあることなんですよ。やっぱ王者としてね、入場するっていうのは俺のアイデンティティでもあるんで。何も腰に巻いてない、肩にも何も乗っていないこの状況っていうのが、もうとにかく不満でしかない。それを打破するために、このGAORAのベルトを何としてでも獲りたいという、もう何としてでもこのベルトを獲りたいです。そういう気持ちですね、このGAORAにかける思い。ま、これがどういう位置づけのベルトなのかっていうのは、お客さんもなんとなくわかってると思います。それを全部、全部ぶち壊して、俺はこのGAORAのチャンピオンになりたいと思います」

対戦カード・大会概要

1・26全日本プロレス幕張大会!三大王座戦決定


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