(C)TNA
8月30日（現地時間・放送日）にケンタッキー州ルイビルで『TNA Emergence 2024』が開催された。
今大会のメインでは、団体最高峰王座であるTNA世界王座戦が組まれ、王者ニック・ネメス対挑戦者ジョシュ・アレキサンダーが60分アイアンマンマッチで行われた。元WWEドルフ・ジグラーであるネメスがTNA参戦後、悲願の王座を奪取したが、これに納得していないのがTNA絶対エースの立場から、ヒールターン（悪役転向）したアレキサンダーだ。アレキサンダーは、自分が変わったのではなく、ファンの移り気が悪いとし、また、ネメスは暫定王者で、自分が本来の王者であると罵っている。試合は、ヒールとして振る舞うアレキサンダーに対し、ネメスを応援する観客はUSAコール（アレキサンダーはカナダ人）。そしてネメスが続けて2本先取して2-0でリード。だがアレキサンダーも奪い返し2-2となり、そのまま終了時間が迫ってきた。最後数分でアレキサンダーは必殺のC4スパイクを決めようとするが、なんとか耐えたネメスが逆に掟破りのC4スパイクを決め試合終了直前にフォールを奪って3-2としたのだった。そのまま試合終了となり、ネメスが3-2で勝利し王座防衛となった。しかし、試合後になんとレジェンドであるJBL（ジョン・ブラッドショー・レイフィールド）が現れ、ネメスになにやら耳打ち。今後の展開にどう影響するのか期待される。
TNAマットで一時は王座を独占して支配していたヒール軍団システム（ムース＆エディ・エドワーズ＆ブライアン・マイヤーズ＆JDC）に対し、TNA電撃復帰したブロークン・マット・ハーディーが、弟のジェフ、現在ブレイク中のジョー・ヘンドリー、同じくTNAに戻ってきたマイク・サンタナと組みベビーフェイス軍として対抗しているが、遂に8人タッグマッチで全面対決となった。入場では、なんとハーディー・ボーイズとヘンドリーが一緒に手拍子、そしてマットのデリートポーズをして仲良く現れ、会場から大きな声援を集めた。更にベビーフェイス軍の連係も冴えわたり、ヘンドリーがスタンディング・オーベーション、ハーディー・ボーイズがツイスト・オブ・フェイトやスワントーンと必殺技を繰り出し盛り上げるが、最後は、レフェリーの隙をついて、エドワーズがマットに反則のローブロー、そしてボストン・ニーパーティを決めてフォール勝ち。最後はエドワーズの老獪さでザ・システムの勝利となった。
また怪物PCOの結婚式をぶち壊したマット・カルドナだが、怪我を理由に対戦を避けている。そして今回は代わりに怪物を用意したので、その怪物に現在二冠王（デジタルメディア＆インターナショナル王座）のPCOのベルトに挑戦させるとした。その怪物はマハーバリ・シェラだったが、PCOはPCOソルトを決めフォール勝ち。王座防衛を果たした。
■ TNA Emergence 2024
日時：2024年8月30日（現地時間・放送日）
会場：アメリカ合衆国ケンタッキー州ルイビル
＜TNA世界王座タイトル60分アイアンマンマッチ＞
○ニック・ネメス（王者）
3-2
●ジョシュ・アレクサンダー（挑戦者）
＜8人タッグマッチ＞
○ザ・システム（ムース＆エディ・エドワーズ＆ブライアン・マイヤーズ）、JDC
ピンフォール
●ジョー・ヘンドリー、マイク・サンタナ、ハーディー・ボーイズ（マット・ハーディー＆ジェフ・ハーディー）
＜TNA世界タッグ王座タイトルマッチ＞
○ABC (エース・オースチン＆クリス・ベイ)（王者）
ピンフォール
●ファーストクラス(A. J.フランシス＆KCナバーロ)（挑戦者）
＜6人タッグマッチ＞
○ジョーダン・グレース、スピットファイア（ダニ・ルナ＆ジョディ・スレット）
ピンフォール
●アッシュ・バイ・エレガンス、マリシャ（アリーシャ・エドワーズ＆マーシャ・スラモビッチ）
＜シングルマッチ＞
○スティーブ・マクリン
ピンフォール
●エリック・ヤング
＜Xディビジョン王座タイトルアルティメットXマッチ＞
○ザカリー・ウェンツ（挑戦者）
ベルト奪取
●マイク・ベイリー（王者）
ライリー・オズボーン（挑戦者）
ジェイソン・ホッチ（挑戦者）
ハマーストーン（挑戦者）
ラレド・キッド（挑戦者）
＜デジタルメディア王座＆インターナショナル王座タイトルマッチ＞
○PCO（王者）
ピンフォール
●マハーバリ・シェラ（挑戦者）
＜シングルマッチ＞
○フランキー・カザリアン
ピンフォール
●KUSHIDA
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