[ファイトクラブ]先行公開 [週刊ファイト9月12日号]収録
▼WWEベルリン収益新記録女子タッグ~グンサー防衛ランディ・オートン
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タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・善玉戦 コディ・ローズ膝悪くもSmackDown王座防衛ケビン・オーエンズ
・アルバ・ファイア&アイラ・ドーン77日政権!ビアンカ&ジェイド王座奪回
・記録上10+ぶりCMパンク勝利ドリュー・マッキンタイア変則ストラップ戦
・テラー・ツインズ[男女混合タッグ] ドミニク&リブ・モーガンに一矢報いる
・G1もAEWもぶっ飛ばすトリ34分28秒グンサー防衛ランディ・オートン
■ WWE Bash in Berlin
日時:8月31日(現地時間)
会場:ドイツ ベルリン Uberアリーナ(旧メルセデス・ベンツ・アリーナ)
観客13,149(超満員)
善玉戦 コディ・ローズ膝悪くもSmackDown王座防衛ケビン・オーエンズ
<第1試合 統一WWE王座戦>
<第1試合 統一WWE王座戦>
[王者]○コディ・ローズ
23分16秒 クロスローズ
[挑戦者]●ケビン・オーエンズ
―― ドイツからのPPV/PLEは今回が初というだけでなく、実況が興行収益の新記録を樹立したというから、まずビックリ仰天しました。
オフレコ まぁ、GDP国民総生産がアメリカ、中国に次いで3位を死守していた日本がドイツに抜かれたとなって、「為替計算の影響もある」とのことだったんだけど、これもドルにしたらアメリカ本国での興行より大きくなったということなんだろうけど、確かに驚きやな。
―― まして、会場の音声の拾い方が上手かったのかもにせよ、観客の完成が凄まじく全5試合続きますから、ドイツのWWE人気ってこんなに絶大なのかと。
オフレコ 明らかにアリーナ会場がギッシリの超満員なのは、画面からも明白やったからなぁ。
―― まだ見てない方は本戦5試合と思うのかもですが、これまでのSmackDown-RAWのまとめ、終了後のPost PressがWWEネットワークでは自動的に始まりました。本戦箇所で3時間を超えてましたし、結局は長い大会でしたね。
オフレコ AEW『ALL IN』のような本戦だけで9試合とか異常な詰め込みはしてないけど、トリプルH政権になって、ますますNXT流、試合内容重視でじっくり尺を与えるようになって、メインは34分27秒。同じく海外遠征の興行という観点からも、強烈にAEWを意識した大会やった。
―― なんといっても2024年だけで早くも55回目のSold Outショーなんだそうで、アメプロ超黄金時代の好調を維持してWWEは鼻息が荒いようです。
オフレコ メインがオーストリア出身だけど、まぁ地元凱旋のグンサーなんで、RAWの黄金カード、よって第1試合はSmackDownのベビーフェイス対決からにしていた。
―― コディは膝が悪くて、力が入らない。しかし、KO(ケビン・オーエンズ)も、エイプロンでのパワーボムやれなくて、非情にはなれないという筋書き進行でした。
オフレコ なにしろ二人とも、SmackDownではBloodlineと抗争しているからな。ベビーフェイス対決というのは、使う技というかトリックに制限があるから、やる側から見ているなら結構シンドイ攻防になる。23分16秒だったけど、凝縮した中身の濃いマッチメイクやった。
―― ケビンの方がシンドそうでしたね。まぁケツは城門突破(笑)なんですけど・・・。
オフレコ そのPost Press会見で、AEWに出る前は、序列でコディは「KOを追いかけていた」話をしていたからな。あと、兄貴のダスティン・ローデスの名前も出していたから、AEW契約終了に伴いダスティンの出戻りも確定なんやろう。
アルバ・ファイア&アイラ・ドーン77日政権!ビアンカ&ジェイド王座奪回
<第2試合 WWE女子タッグ王座戦>
[王者] The Unholy Unionアルバ・ファイア ●アイラ・ドーン
12分02秒 ジャーマン・スープレックス⇒フォール
[挑戦者]ビアンカ・ベレア ○ジェイド・カーギル
―― なにしろ地元になるスコットランドはグラスゴーからの『Clash at the Castle』では、アルバ・ファイアとアイラ・ドーンの怪奇派The Unholy Union が、シェイナ・ベイズラー&ゾーイ・スターク組に勝利しての戴冠。3way戦なので、ビアンカ・ベレア&ジェイド・カーギルは、負けてないまま王座陥落となっての77日政権です。
オフレコ ここで王座奪回というのは、大人のファンは読めたやろうに。そんな、グンサーがメインで負ける訳ないんだし(笑)。一方で、初のドイツでのPLE大会、王座移動がないカード編成というわけにはいかない。
’24年06月27日号AllTogether札幌ヤマモ グラスゴーWWE ノアBUNTAI Tストーム白川未奈
―― まぁ、悪くはなかったけど、良くもなかった第2試合でしたかねぇ。
オフレコ 日付は同じ8月31日、中野たむが刀羅ナツコを倒して赤いベルト奪回があったばかりなのが、グローバル目線では興味深い。
▼今週の肝:スターダム 東京女子 マリーゴールド図らずも女子プロ特集
―― 当初は、いくら繋ぎ王者だとはわかってはいても、刀羅ナツコがそんなにも短期政権で終わることはない。足が悪いという言い訳がある中野たむが寝るんだろうと、カード発表時点では思ったモンだったんですが・・・。
オフレコ 少なくともお盆総括の8月29日号段階では、そう踏んでいた。ところが、中野たむの連敗街道があまりにも続いて、「ありゃ?とうことはこりゃ戴冠にするんだな」と読みが変わった。
―― ナツコ可哀想。それに比べたらWWEはわかりやすいというか、極めて予定通りですよね。
オフレコ 時間を調べるためにWikiを見たら、「事前に決められた試合が行われた」と書いてあって大笑いした。もう今の時代は、Wikiでもそういう風に書くんだなぁ。
―― ベビーフェイスとヒールが、一見さんにもスグに入っていけるのは大切なことです。
オフレコ 大会の冒頭で、実況のマイケル・コールが「海外遠征の大会は、お客の反応が予想外だったりする」と警戒の釘さしていたんだけど、それは正しいよな。ただ、始まって2分でAwesomeの合唱とか笑ってしまうにせよ、結果論としては本国以上に大きく沸いてはくれたから。