越中詩郎が8月5日(月)と12日(月)、BSフジ『クイズ!脳ベルSHOW』に出演した。本誌ではすっかりお馴染みになったこの番組だが、現在では放送形態が替わっている。以前は月~金の帯番組だったが、今は月曜日のみの放送となった。
4人の解答者が2週続けて出演し、最も得点の高い者が脳ベル賞(優勝)を獲得。なお、得点はノーベルという単位で表示される。
今回の解答者は、越中詩郎(65歳)の他にマキタスポーツ(54歳)、池畑慎之介(71歳)、星光子(75歳)といった面々。池畑慎之介と言えば『ピーター』の芸名で女役もこなしてきた役者、星光子とは特撮ヒーロー『ウルトラマンA』でヒロインの南夕子を演じた女優だ。
南夕子は、ウルトラマン・シリーズの中で唯一、女の子でウルトラマンになった人物。南夕子1人ではなく、相棒の北斗星司と共にウルトラマンAに変身していた。
司会は漫才コンビ・ますだおかだの岡田と、フジテレビの川野良子アナ。解答者は全員が40歳以上で、54歳のマキタスポーツなどは「僕が最年少の現場なんて無いです。こんなにデイサービスみたいな雰囲気なんて」と番組をイジっていた。
※月額999円ファイトクラブで読む
▼プロレスと『ウルトラマン』の切っても切れない?奇妙な関係
越中詩郎の音楽趣味とは!?
越中詩郎は、この番組関連で何度か出演したことはあるが、解答者として出場するのは今回が初めて。出題時の画面が見にくいということで、越中が前に出てモニターを独占していると、池畑慎之介が「ケツで見えへんがな!」とピーターらしからぬツッコミ。
ますおか岡田が「越中さんのこのお尻、ヒップアックが名勝負を産んでるんですよ! ねえ越中さん」と言っても越中はノー・リアクション。バラエティー番組ということを忘れているのか?
記憶力が試される『クイズ!言われてみれば』のコーナーでは、ウルトラマンAの主題歌の歌詞を当てるという、星光子にはサービス問題。
戦え 戦え ウルトラマンエース ( ? )のエース
( ? )の歌詞を当てるクイズだが、正解は『宇宙』。しかし、筆者は知っている。この主題歌には、複数のバージョンがあるということを。
いざゆけ いざゆけ ウルトラマンエース 宇宙のエース
いざゆけ いざゆけ ウルトラマンエース 僕らのエース
と、いくつかのパターンがテレビ放送時に流れていた。ちなみに、筆者が持っているアナログ・レコードでは、番組で紹介された歌詞となっている。これはさすがに、星光子のみが正解した。
音楽の趣味を問われた越中は、昔からビートルズが大好きだったと即答。ビートルズの曲なら何でも好きで、アナログ・レコードが擦り切れるぐらい何度も聴いていたという。
ますおか岡田が「だったらビートルズの曲を入場曲にすれば良かったのに。『Help!』で入場して『ヘルプー』って」と自分の尻を叩きヒップアタックの格好をする。しかし越中は「怒られちゃいますよ」と全面拒否した。
しかし、越中とビートルズというのはイメージに合わない。というか、だったらなんでド演歌ファイターなんだ!?
ちなみに、中島みゆきの曲の歌詞当てクイズを、越中は見事に正解した。
▼ビートルズ・ファンとは思えないド演歌ファイター
最後の早押しクイズのコーナーで、越中は『そりいわうつ』という文字を並べ替えて、2つの同じ意味の言葉を答えよ、という問題に正解。答えは『うそ』と『いつわり』だった。
ますおか岡田は「当たり前ですよ。越中さんと言えばウソが嫌い、偽りが嫌いと言われてたんですから」と見事なフォロー。早押しクイズでもう1問正解した越中はビンゴを達成、50ノーベルを獲得した。
1週目の得点は以下の通り。
①星光子 140ノーベル
②池畑慎之介 120ノーベル
③越中詩郎 90ノーベル
④マキタスポーツ 60ノーベル
越中は3位とやや出遅れたとはいえ、2週目の結果次第ではまだまだ逆転優勝の可能性がある。
越中詩郎が受けた、最も痛い必殺技は「目から星が飛んだ」
優勝が決まる2週目、番組はいきなり越中詩郎45周年記念大会の宣伝から始まった。越中の生まれ故郷と言える全日本プロレスが8月24日、東京・後楽園ホールで越中のプロレスラー生活45周年の記念大会を開催する。
池畑慎之介が「リングガールしようかな」と言うと、越中は「盛り上がりますよね」と答えたが、ますおか岡田は冷静に「イエスとは一言も言っていない、恐ろしい社交辞令がありました」と、迷惑に思っているに違いない越中の心情を代弁した。
『フラッシュ小銭』のコーナーでは、越中の小学五年生の頃の写真が披露される。さらに、ますおか岡田が、ヒップアタック誕生の経緯を越中に尋ねた。
越中が初めて闘った外国人レスラーというのが、ジュニア・ヘビー級のレジェンドであるチャボ・ゲレロ。チャボは当時からヒップアタックを使っており、TVマッチに興奮した越中がチャボのヒップアタックをパクったところ、チャボにボコボコにされたという。
それでも、越中がヒップアタックを使い続けたのは「アイツ(チャボ)より俺の方が全然素晴らしいと思ってたから」。この図々しさも、一流レスラーになるための条件なのだろう。
『サーチライト』のクイズでは、越中は『広島東洋カープ』と見事に正解。野球少年だった越中は、東京出身にもかかわらず今でも阪神タイガースの大ファンだという。
高校時代も野球部だった越中は、それでもジャイアント馬場とアントニオ猪木に憧れてプロレスラーを目指した、と語った。なぜ新日本プロレスではなく全日本プロレスだったのか、までは言わなかったが。
『クイズ!言われてみれば』のコーナーでは漫画『キン肉マン』からの出題。絵が紹介され、キン肉バスターに並ぶキン肉マンのこの必殺技は? という問題で、越中は『キン肉パワーボム』と答えて不正解、正解は『キン肉ドライバー』だった(マキタスポーツのみが正解)。
ますおか岡田が越中に、今まで受けた技でどれが一番痛かったか? と訊くと、越中は「大木金太郎さんの頭突き」と即答。
「痛いなんてもんじゃなかったですね。星が飛びましたから」と大木金太郎の想い出を語った。
正解が『タモリ俱楽部』の問題では、越中はこの番組の電車系のコーナーに出演したことがあるという。
越中は、タモリが昼休憩で弁当を2つ平らげて、まだ食えるとタモリが言っていたことにビックリした、と想い出を語った。ただ、番組の内容は全然覚えていないらしい。
最終コーナーの『クイズ!すごろく大逆転』を迎えるにあたり、なんと越中、池畑慎之介、星光子の3人が200ノーベルで並ぶという大混戦(マキタスポーツのみ160ノーベル)。
まるで今年のセントラル・リーグのようだが、最後のすごろくで最初にゴールすると200ノーベル獲得なので、それまでの得点経過はあまり関係がない。
結論から言えば、最終コーナーの早押しクイズで越中は1問も答えることができなかった。最終結果は以下の通り。
①池畑慎之介 370ノーベル
②星光子 200ノーベル
③越中詩郎 200ノーベル
④マキタスポーツ 190ノーベル
越中は残念ながら3位でフィニッシュ。2位の星光子とは同点だが、番組のルールにより年上の星光子が順位は上となる。つまり、越中詩郎はウルトラマンAに敗れたわけだ。全日本プロレス時代には、同僚にウルトラセブン(高杉正彦)がいたのだが。
ちなみに言うと、星光子が演じた南夕子は『ウルトラマンA』の途中で降板する。『男女が合体してヒーローに変身する』という設定が当時はウケず、早い話がクビだ。以降は北斗星司が1人でウルトラマンAに変身するという、いたって普通のウルトラマン・シリーズとなってしまった。番組の中でも、星光子は途中降板のことを「ちょっと悲しかった」と語っている。
それはともかく、越中はBクラスで優勝ならず。次回に出場した時の活躍に期待しよう。
BSフジ『クイズ!脳ベルSHOW』公式サイトより
※月額999円ファイトクラブで読む
▼キラー猪木ツアー1978年11月8日「猪木vs.ボック」第一戦比較検証
▼お盆総括:ザック・コールG1両国~全日三冠交代~パリ五輪の教訓他
※永久保存版PDF 600円電子書籍e-bookで読む(カード決済ダウンロード即刻)
’24年08月15-22日号サマースラム BachixBachi スターダムHATE スックワンキントーン