オメェは怒ってるか!? 怒ってますよ! プロレス・ファンの叫び

 6月15日(土)に北海きたえーるで開催された日本プロレスリング連盟(UJPW)設立第2弾大会『ALL TOGETHER in SAPPORO~能登半島復興支援チャリティ大会』の観衆が、僅か2,156人(主催者発表、以下同)に過ぎなかったことは本誌で既報どおりです。
 また、翌6月16日(日)に同会場で行われた新日本プロレス大会でも、前日とさほど変わらない2,370人しか集まらなかったのですから、プロレス界はかなり危機的状況にあると言わざるを得ません。

 そして、この記事に対して、読者の皆様から非常に大きな反響をいただきました。この場を借りて、深く感謝いたします。皆様からのお言葉に、どれだけ勇気づけられたか判りません。

 我が『週刊ファイト』は、タブロイド紙時代からの伝統として、I編集長の『喫茶店トーク』というものがあります。時代は昭和から平成を経て令和に移り、トークの場所も喫茶店からSNSへ変わりましたが、この基本精神は当時から全く変わりません。
 つまり、週刊ファイトを支えているのは読者の皆様なのです。そんな皆様のご意見を紹介したいと思います。

 多くの意見を集約すると、概ねこういう感想でした。
「今のプロレス界に、明るい未来が見えません!」


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関係者よりも、ファンの方がプロレスの未来を真剣に考えている!

 読者によるコメントの発端となった記事はこちらです。

▼北の大地に集まったのは僅か2,156人! UJPWとプロレスの現実

北の大地に集まったのは僅か2,156人! UJPWとプロレスの現実

 この記事に寄せられた、読者の意見を見てみましょう。

【CSさん】
週刊誌が新日本やSTARDOM、マリーゴールドがメインで他団体を放ったらかしにしてるからファンがこれ以上増えない。
今の報道のやり方が偏ってるんですよ。
昔は新日本、全日本、Noah、みちのく、大日本etc.の各ビッグマッチがあればそれをメインで公平に載せてた。
FMWやUインターが表紙って時が普通に有りましたから。今は大日本が表紙とかは無くなりましたからね。全日本も年に1、2回有れば多い感じです。
今は新日本やSTARDOMやマリーゴールドのちょっとした話題優先で他団体のビッグマッチが蔑ろにされてますからファンの認知度が無い。だからプロレス・ファンが増えない。
メディアの忖度みたいなのが一番の原因に思います。
プロレス大賞だって新日本やSTARDOMの選手だけがMVPってメディアちゃんと見てない証拠です。ちゃんと取材出来てればもっと票が割れるはず。

↓安威川敏樹からの返信
「今の報道のやり方が偏ってるんですよ。」という意見に関しては、我々プロレス・マスコミに生きる人間としては耳の痛いお言葉です。
 マスコミの立場からすれば、書物が売れる団体を中心に据える誌面づくりをせざるを得ません。慈善事業をやっているわけではありませんから。
 しかし、それによってプロレス・ファンが増えないということになれば、プロレスによって生きる我々にとっても死活問題となります。

【STさん】
自然消滅に一票!
(筆者注:日本プロレスリング連盟が自然消滅、という意味)

【SMさん】
地元だがポスターや宣伝カーがあった昔が懐かしいです。今の新日は金払って観る価値はないから行きません。

【ITさん】
本来なら馬場、猪木時代に取り組んでいかなければならない問題。こんなに業界が滅茶苦茶になってからルール作りをやるのは厳しいですね。

【AHさん】
先日のデスペ•インビタショナルのほうが盛り上がってたし、オール•トゥギャザーな感じでしたね。

【WIさん】
なんで現地でやらないの?

【JMさん】
全く宣伝されなきゃ行けない‼️ポスターもなけりゃ分からない人沢山居ましたよ。行きたかったなぁーと言われるかた多々! 残念。

【KMさん】
全日本プロレスの七尾大会が本物の被災地チャリティ大会でした。今回だとただの自己満のATですね。

【SIさん】
週刊ファイト様、小学校4年の時に最寄り駅の売店に、小銭を握りしめて買いに行った時から、僕のプロレス人生を支えて頂き、感謝しております。やはり前田日明さんに、プロレス界を建て直してもらうしかないんではないでしょうか。

【TIさん】
ストーリーもない対戦は感情移入しにくいからね。
イデオロギーや〇〇イズムが絡めば盛り上がるんだろうけど、行き当たりばったりでのマッチメークでは難しい。
キッズの頃からの関係性を知ってる150センチの女子レスラーの試合が一番盛り上がったのもそこにあるのだと思う。
長い時間をかけて黄金カードを作っていく必要があるんじゃないかな。

【MIさん】
チャリティ目的ならば、それ相応の顔ぶれとカードを用意すべき。
北海道まで足を運びたくなるようなものを。
はっきり言って今回はお客さんを舐めてるとしか思えない。

【SKさん】
ゴツゴツとしていたあの時代…
血気盛んだったあのリング…
時代は変われど、団体の分裂もユニットも増えたし、魅せ方も変わってしまったからなぁ。

【FWさん】
昭和プロレス・ファンですが
見に行ったが楽しかったけどな~🤘😎

【JFさん】
今のプロレスには殺気や怪しさが全くないんだよ。プロレスがお笑いやスポーツライクになったら衰退する。

【MKさん】
プロレス界というか新日本じゃ集客は無理では。インディの面白い試合運びユニット丸パクリしても、核だったストロングスタイル捨てたから終わりだよ。

【KMさん】
全日本プロレスの七尾大会が本物の被災地チャリティ大会でした。今回だとただの自己満のATですね。

【TTさん】
団体の壁がない今の時代、オールスター戦みたいな事しても意味がない UJPW?はレスラーの自己満足にしか見えん!

↓安威川敏樹からの返信
 やはりファンの皆様は、現在のプロレスの危機的状況を憂いているようです。プロレス関係者よりも、プロレス界の今後を真剣に考えているのかも知れません。

プロレス黄金時代は再びやって来るのか!?

【YMさん】
何を今さら。
連盟がどうのと言ったって、今の新日本プロレス見れば分かるじゃん。
要は「やってる風」なのがバレバレなのよ。鍛えてない体を隠すための派手なコスチュームで、跳び跳ねるしか体で表現するものがないからマイク使ってギャーギャーわめく。アホな客は撫でてるだけのエルボーで沸くから、顔芸だけで必死さアピール。
何より、会社から与えられたキャラクター演じておけば生活が安泰なボディビル崩れの日サロ通いのアンちゃん達から、新日本プロレスを立ち上げた猪木や藤波らのような「人生」や「戦い」など一ミリも感じない。薄っぺらな学芸会、手を抜いた大相撲の初っ切りに何を求めてんだよ。
やってる風と言えば、今の岸田自民と同じで、胸くそ感しかない。
連盟が何か知らん。プロレスも好き勝手やればいい。とにかく一刻も早く新日本プロレスを名乗るのをやめてくれ。
合同興行? はぁ?
夢のオールスター、BI砲対ブッチャー・シンを知る者からのお願いだ。
新日本プロレスを名乗るな!先ずはそこからだ。

↓安威川敏樹からの返信
 YMさんも前項のSIさんと同じく、タブロイド紙時代からの週刊ファイトの愛読者のようです。大変感謝しております。
 そして、YMさんの投稿が最も反響が大きいものでした。以下がYMさんへの返信です。

【KSさん】
YMさん、よくぞ、よくぞ言ってくれました。関係者には、非常ベルが聞こえないのか?

【HSさん】
厳しいご意見だけど正論だなぁ。
今のプロレス見る気しないです。
昔のを見た方が全然面白い。

【TMさん】
YMさん、考えが古いなぁ(笑)
確かに危機感は感じなきゃいけないと思うけど、今の時代のプロレスなんじゃないですか?昔を知ってるからなんなんですかね?
気に入らなきゃ見なければいい、関わらなければいいと思います。

【YMさんからTMさんへの返信】
TMさん
ありがとうございます。だもんで、極力観ないようにしてるんです。
だから、唯一の願いが「新日本プロレスを名乗らないでくれ」なんです。
ま、無理なのも承知です😉
新しい事こそ正しいと思われてる方々には通じないですし、ウケてるものこそが正解だというビジネスの常識も理解した上で、胸くそ悪くて仕方ない人がいることだけでもご理解下さいませ。

読者の皆様、ご意見をどしどし週刊ファイト編集部までお寄せください

 他には以下のような意見もありました。

【JSさん】
正直なところ「夢のオールスター戦」ではなく「合同チャリティー興行」の印象です。
前もそうでしたけど、能登半島復興支援イベントなんですから、個人的には馳浩選手(石川県知事)に試合をしてもらいたかったです。
賛否両論はあると思いますが、必ずメディアには取り上げられるでしょうし、ボロボロになりながらも立ち上がっていく姿を見せることで、被災地の皆さんを元気づけられると思うんですけどね!

【TKさん】
試合スタイルがどうとかより、やっぱりメディアでの露出はデカいと思います。
昭和生まれの意見だと、夕方なりゴールデン・タイムで放送してたからこそ、プロレスが身近生活の中にあったわけで。
だから、興行が近くに来れば観に行ったし。
放送上、暴力的なコンプライアンスなのか知らないけど、関係ないと思います。(年末に総合格闘技やってるし)
数試合のうち1試合だけ入場シーンから、いいとこ取りで放送するとか。
試合後1~2週遅れでいいので、まず民放のゴールデン・タイムやるべき。

↓安威川敏樹からの返信
 やはりメディアでの露出が大きな要素ですね。1980年代のプロレス黄金時代は、新日本プロレスと全日本プロレスが地上波ゴールデン・タイムで定期放送をしていました。つまり、1週間で2回も地上波ゴールデン・タイムでプロレス放送を見られたわけです。無料で不特定多数にプロレスを週2回も提供していたのですから、その宣伝効果は計り知れません。

 問題は、今のプロレス中継にスポンサーが付くか否かです。現在、地上波中継しているプロレス団体は新日本プロレスのみで深夜帯、無料BSでは新日本プロレス中継を金曜日夜9時から放送していますが、スポンサーは新日本プロレスとブシロードのみになっています。
 即ち、BS放送ですら新日本プロレス関連企業しかスポンサーに付かないのですから、地上波ゴールデンとなるとスポンサーが付くことはまず期待できません。暴力的云々というよりは、プロレス中継では視聴率を取ることができないと一般企業は判断しているのでしょう。

 皆様、数々の貴重なご意見ありがとうございました。全ての投稿はご紹介できませんでしたが、読者の皆様によって週刊ファイトは成り立っています。
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